BCクロカン概説(2)~BCクロカンの用具
BCクロカンは、なんといっても軽快感が最大の魅力です。
その用具は、クロスカントリースキーに『滑る』ための最小限の機能を付加した、というイメージです。
<板>
板は、最近の一般的なテレマークスキーよりも細くて軽い、センター幅55~68mm(トップ幅では65~90mm)くらいのステップカット付きの板を使います。
スチールエッジ付きで、サイドカーブもあるので、ノーエッジの極細クロカンスキーより滑りやすくなります。
現在(13-14シーズン)日本で比較的入手しやすいものとしては、
・フィッシャー SBOUND78、88
・マズシャス EON
・サロモン Xadv89
・ロシニョール BC70
などがあります。
<ブーツ・ビンディング>
ブーツは、テレマークブーツよりはるかに軽くて柔らかいクロカン用を使います。
クロカン用と言っても、バックカントリーでのダウンヒルに対応するタイプで、『走る』ことを目的とした一般的なクロカン用よりは頑丈に作られています。
クロカンのビンディングには、「SNS」と「NNN」という2つの規格があり、それぞれ対応するブーツを使用する必要があります。互換性はありません。
また、SNS、NNNそれぞれの中にも、純クロカン、つまり走るスキー用の規格と、剛性を高めたバックカントリー用の規格があり、走るスキー用のブーツ・ビンディングとバックカントリー用のブーツ・ビンディングとの間には互換性がありません。
日本で比較的入手しやすいものとしては、以下のものがあります。
(SNS)
・サロモン SNS XA(ビンディング)
・サロモン Xadv 8(ブーツ)
(NNN)
・ロッテフェラー NNN BCシリーズ(ビンディング)
・クリスピ JOKULEN、NORDLAND、SVARTISEN(ブーツ)
・フィッシャー BCX 5(ブーツ)
日本では、上に挙げたステップカット付きの細板にテレマーク用のビンディングを付けて、テレマークブーツで使用するのが一般的です。
しかし、フィッシャーのカタログでは、S-Bound78・88にはクロカン用のビンディングが装着され、ロシニョールの英語サイトでも、BC70にはクロカンのブーツ・ビンディングとの組み合わせが推奨されているように、あちらではクロカン用のブーツを合わせるのが一般的だそうです(石木田さんに教わりました)。
「クロスカントリー・ダウンヒル(XCD)」などと呼ばれるカテゴリーですが、これを日本で実践しているのがBCクロカンと言えます。
なお、ヒールフリースキーの世界はとにかく用具が多様で、ここで紹介した他にも、軽くて柔らかいタイプの75mmノルムのブーツと3ピンビンディングを合わせるスタイルや、ノーエッジのクロカン用スキーでダウンヒルまでこなしてしまうスタイル(高難度!)など、様々なパターンが考えられます。
ここでは、BCクロカンの最も基本的なスタイルとして、スチールエッジ付きの板にクロカン用ブーツを合わせるスタイルを前提に用具を紹介しました。
※2013.12.3 13-14シーズン版に改訂
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
追記
13-14シーズンモデルのより詳しい情報についてはこちらから
Fisher 13-14
MADSHUS、CRISPI 13-14
カラファテ オンラインカタログ13-14
13-14情報もろもろ
その用具は、クロスカントリースキーに『滑る』ための最小限の機能を付加した、というイメージです。
<板>
板は、最近の一般的なテレマークスキーよりも細くて軽い、センター幅55~68mm(トップ幅では65~90mm)くらいのステップカット付きの板を使います。
スチールエッジ付きで、サイドカーブもあるので、ノーエッジの極細クロカンスキーより滑りやすくなります。
現在(13-14シーズン)日本で比較的入手しやすいものとしては、
・フィッシャー SBOUND78、88
・マズシャス EON
・サロモン Xadv89
・ロシニョール BC70
などがあります。
<ブーツ・ビンディング>
ブーツは、テレマークブーツよりはるかに軽くて柔らかいクロカン用を使います。
クロカン用と言っても、バックカントリーでのダウンヒルに対応するタイプで、『走る』ことを目的とした一般的なクロカン用よりは頑丈に作られています。
クロカンのビンディングには、「SNS」と「NNN」という2つの規格があり、それぞれ対応するブーツを使用する必要があります。互換性はありません。
また、SNS、NNNそれぞれの中にも、純クロカン、つまり走るスキー用の規格と、剛性を高めたバックカントリー用の規格があり、走るスキー用のブーツ・ビンディングとバックカントリー用のブーツ・ビンディングとの間には互換性がありません。
日本で比較的入手しやすいものとしては、以下のものがあります。
(SNS)
・サロモン SNS XA(ビンディング)
・サロモン Xadv 8(ブーツ)
(NNN)
・ロッテフェラー NNN BCシリーズ(ビンディング)
・クリスピ JOKULEN、NORDLAND、SVARTISEN(ブーツ)
・フィッシャー BCX 5(ブーツ)
日本では、上に挙げたステップカット付きの細板にテレマーク用のビンディングを付けて、テレマークブーツで使用するのが一般的です。
しかし、フィッシャーのカタログでは、S-Bound78・88にはクロカン用のビンディングが装着され、ロシニョールの英語サイトでも、BC70にはクロカンのブーツ・ビンディングとの組み合わせが推奨されているように、あちらではクロカン用のブーツを合わせるのが一般的だそうです(石木田さんに教わりました)。
「クロスカントリー・ダウンヒル(XCD)」などと呼ばれるカテゴリーですが、これを日本で実践しているのがBCクロカンと言えます。
なお、ヒールフリースキーの世界はとにかく用具が多様で、ここで紹介した他にも、軽くて柔らかいタイプの75mmノルムのブーツと3ピンビンディングを合わせるスタイルや、ノーエッジのクロカン用スキーでダウンヒルまでこなしてしまうスタイル(高難度!)など、様々なパターンが考えられます。
ここでは、BCクロカンの最も基本的なスタイルとして、スチールエッジ付きの板にクロカン用ブーツを合わせるスタイルを前提に用具を紹介しました。
※2013.12.3 13-14シーズン版に改訂
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追記
13-14シーズンモデルのより詳しい情報についてはこちらから
Fisher 13-14
MADSHUS、CRISPI 13-14
カラファテ オンラインカタログ13-14
13-14情報もろもろ
この記事へのコメント
ひとつ教えてください。
BCクロカンで使う板の長さはどれくらいでしょうか?
いろいろな画像や動画を見た感じでは、
結構短いように思うのですが
このご質問にきちんとお答えしようと思うと長くなりますので、新たな記事「BCクロカン概説(7)」としてアップすることにしました。
そちらをご覧下さい。
BCクロカンを始めたいと思っている者です。
用具に関連して少し教えていただきたく。
なるべくシールを使わずに行動したいと考えており、登坂能力を重視して道具を選びたいと思っています。
(1)ビンディングはSNSとNNNのどちらがよいか
両者の違い(使い勝手や性能など)はありますでしょうか?
(2)板の太さとシール無しでの登坂能力の関係
雪質との関係もあるかと思いますが、シール無しの登坂能力は板の太さで変わるものでしょうか?
よろしくお願いします。
こんにちは。
ここで回答すると人目に触れにくいので、新しい記事を立てて回答しますね。
その方が他の方からのコメントも頂けるかもしれないので。
ロッテフェラー75mm3ピン
アゾロエクストリーム革
で昨シーズン悪雪急斜面での滑降で金具が抜け
ツボ足を余儀なくされました。
今シーズンマズシャスVoss160-60-50-55を注文したのですが
SNSやNNN金具だと強度は保たれるのですか。
越後駒ケ岳白沢滑降を4-5回楽しみたいと思っています。
2013 11 24 Sakae
残念ながら、私は金具の取付強度については知識がなく、分かりません。
このブログのツアー記録で、私がBCクロカンでどのようなところを滑っているかを参考にしていただければと思います。
一応、通常はテレマーク/山スキーで行くようなコースも滑っていますが、特に問題を感じたことはありません。
ただ、金具の取付強度は、金具そのものよりビス穴、つまり板の方の強度の問題なのではないかと想像します。
その意味では、私はVossの前身であるカルフ・サルスティスではそれほどハードなところには行っておりませんので、ご留意下さい。
を導入しました。
踏み固められた斜面、深い新雪、底なしの柔雪、アイスバーンは全く歯が立ちませんが、浅い新雪、中緩斜面は今までにない快適性でした。なんとアイスクリーム状の水分のほうが多いくらいの雪でも難なく楽しめました。
締まったざら目雪ならば多少の急斜面でもいけそうです。板が柔らかいため、悪雪急斜面は無理にターンせず、斜滑降が無難のようですが、それでも軽快さは抜群です。
軽荷の日帰りスキーに威力を発揮しそうです。
アドバイスありがとうございました。
3/4エッジの板ですね。
浅い新雪、中緩斜面…いいですよね~。
ザラメもいいですよ~。
楽しんでください!
夕方の軟雪のため、板がたわみすぎ
限界を超えたためと思います。
ショートスキンが使え、しかもグリップ力も申し分なく
軽快で守門、越後駒、奥只見を60日楽しめました。
まさにBCクロカンの良さを最も味わえた板でした。
これでこの3倍の強度があれば、もっと楽しめたのですが
残念です。
今シーズンはこれからが本番なのですが、
2013まで使用していました
カザマの200-50を取り出してみましょう。
かなりハードな滑りをされていたのでしょうか。
私もメーカーからすれば想定外と言われそうな使い方を色々してきましたけれども(笑)、折れる心配はしたことがなかったのでびっくりです。
いやしかし、MGV+で越後駒とは、すばらしいですね~。
ロングコースをBCクロカンで駆け抜けるのはたまらないですよね。
越後駒は私の「行きたいリスト」の上位にも入ってますが、3/4エッジの板(私の場合カルフ・サルスティス)で行くことは考えてなかったなー。
ん~、触発されまくりです(笑)。