2008.05.04 細革/08GW立山③・真砂岳大走り・山崎カール
2008年5月4日 08GW立山・3日目 真砂岳大走り・山崎カール
天候:晴れ
装備:(板)BDポーラスター、(靴)スカルパ・ビンソン
<タイム>
6:20 雷鳥沢テン場
8:20~9:15 真砂岳
9:50 雷鳥沢テン場
10:45 雷鳥沢テン場
12:55~13:25 山崎カール2790m地点
14:00 雷鳥沢テン場
本日は真砂岳への尾根、いわゆる大走りに行ってみることにする。
雷鳥沢テン場正面の一枚バーンは急なので、左に回り込んで尾根に取り付く。
ここも、昨日の雷鳥沢同様、テレマークによる直登の限界に近い斜度。
しかも雪が堅いのでどうかと思ったが、予想以上にシールが効く。
シールさえ効いてくれれば、あとは降籏義道著『実戦山スキー』で学び覚えたストックワークも駆使して、急斜面を直登していく。スキーアイゼンを使用している山スキーヤーに「よくそれで登れるね」と感心された。
雪が切れるところまでもう少しというところまで登ってきて、さらに雪が堅くなりシールが効かなくなる。
斜登高でも登れない状態なので、板を脱ぎ、少し登って雪の切れたところにスキーをデポし、歩いて真砂岳のピークに向かう。
出発から2時間で真砂岳のピークに到着。
テン場から見るとどどーんと存在感のある大走りだが、意外と時間がかからなかった。
昨日に続いて今日も快晴で、眺望がよい。
富山湾を望む
ピークから昨日滑った真砂沢の別山直下の斜面を見ると、先にこれを見ていたら行かなかったかも、と思うような斜度だ。
しかし今日も滑り込もうとしているスキーヤーがいた。
真砂岳ピークでのんびりと雪が緩むのを待ち、そろそろどうかとスキーデポ地点に戻る。
上部はまだ堅いが、危険を感じるほどではない。
少し下ったところから雪が適度に緩み、最高の状態になる。
調子に乗って飛ばし気味に滑っていると、突然雪質が変わって転倒。そこから下は、潜ってずれない昨日までと同じ雪質。
慎重に下ってテン場正面の広い急斜面に出る。
テン場からよく見えるところなのでかっこよく決めなくては、と思ったが、ここの雪質はクラスト。
大苦戦で、転倒を繰り返しながら下る。かっこわるい。
テン場から大走りを振り返る
さて、テン場に戻ってもまだ10時前。これで終わりというのではつまらない。
少し休んだ後で山崎カールに向かう。
山崎カールは、一の越回りで雄山に登り、山頂近くから滑り込むルートがよく紹介されているが、テン場から望むカール上部はどう見てもかなりの急斜面。
細革の私は、まずは様子見ということで、カールの下から登れるところまで行くことにする。
カールの中は、登るにつれてどんどん斜度が上がっていく。
シール登高がしんどくなってきたところで登高終了。高度計は2790mを示していた。
見上げるカール上部はやはりかなりの急斜面。
雪質が悪く(堅く)なければ細革でも行けると思うが、昨日の真砂沢上部などと違い幅が狭く、岩も出ているので、緊張感は高そう。
しかし、結構普通に滑られているようで、シールを外し滑降の準備をしている間にも、何人もが滑り降りてきた。
さて、自分も準備が調ったので出発。
カール下部は広く素直な斜面で、たしかに非常に良いルートだ。
しかし、雪質は昨日までと同様の、スキーがずれないもぐり雪。
昨日の真砂沢で少しコツをつかんだタイト・スタンスを意識すると、そこそこ滑れる。
しかし、納得の滑りには遠い。
ところが、終盤に近くなったところでふと気付き、タイト・スタンスに加えてできるだけ高いポジションをとることを意識すると、とたんにこの悪雪が難なく滑れるようになる。
こういう風に、試行錯誤を繰り返すことで滑りが大きく変わり、何年やっていていても上達感があるのがテレマークの魅力。
とはいえ、ツアーはもう終盤、もっと早く気付いていれば、とちょっと後悔。
カール下からカールを振り返る
山崎カール全景
天候:晴れ
装備:(板)BDポーラスター、(靴)スカルパ・ビンソン
<タイム>
6:20 雷鳥沢テン場
8:20~9:15 真砂岳
9:50 雷鳥沢テン場
10:45 雷鳥沢テン場
12:55~13:25 山崎カール2790m地点
14:00 雷鳥沢テン場
本日は真砂岳への尾根、いわゆる大走りに行ってみることにする。
雷鳥沢テン場正面の一枚バーンは急なので、左に回り込んで尾根に取り付く。
ここも、昨日の雷鳥沢同様、テレマークによる直登の限界に近い斜度。
しかも雪が堅いのでどうかと思ったが、予想以上にシールが効く。
シールさえ効いてくれれば、あとは降籏義道著『実戦山スキー』で学び覚えたストックワークも駆使して、急斜面を直登していく。スキーアイゼンを使用している山スキーヤーに「よくそれで登れるね」と感心された。
雪が切れるところまでもう少しというところまで登ってきて、さらに雪が堅くなりシールが効かなくなる。
斜登高でも登れない状態なので、板を脱ぎ、少し登って雪の切れたところにスキーをデポし、歩いて真砂岳のピークに向かう。
出発から2時間で真砂岳のピークに到着。
テン場から見るとどどーんと存在感のある大走りだが、意外と時間がかからなかった。
昨日に続いて今日も快晴で、眺望がよい。
富山湾を望む
ピークから昨日滑った真砂沢の別山直下の斜面を見ると、先にこれを見ていたら行かなかったかも、と思うような斜度だ。
しかし今日も滑り込もうとしているスキーヤーがいた。
真砂岳ピークでのんびりと雪が緩むのを待ち、そろそろどうかとスキーデポ地点に戻る。
上部はまだ堅いが、危険を感じるほどではない。
少し下ったところから雪が適度に緩み、最高の状態になる。
調子に乗って飛ばし気味に滑っていると、突然雪質が変わって転倒。そこから下は、潜ってずれない昨日までと同じ雪質。
慎重に下ってテン場正面の広い急斜面に出る。
テン場からよく見えるところなのでかっこよく決めなくては、と思ったが、ここの雪質はクラスト。
大苦戦で、転倒を繰り返しながら下る。かっこわるい。
テン場から大走りを振り返る
さて、テン場に戻ってもまだ10時前。これで終わりというのではつまらない。
少し休んだ後で山崎カールに向かう。
山崎カールは、一の越回りで雄山に登り、山頂近くから滑り込むルートがよく紹介されているが、テン場から望むカール上部はどう見てもかなりの急斜面。
細革の私は、まずは様子見ということで、カールの下から登れるところまで行くことにする。
カールの中は、登るにつれてどんどん斜度が上がっていく。
シール登高がしんどくなってきたところで登高終了。高度計は2790mを示していた。
見上げるカール上部はやはりかなりの急斜面。
雪質が悪く(堅く)なければ細革でも行けると思うが、昨日の真砂沢上部などと違い幅が狭く、岩も出ているので、緊張感は高そう。
しかし、結構普通に滑られているようで、シールを外し滑降の準備をしている間にも、何人もが滑り降りてきた。
さて、自分も準備が調ったので出発。
カール下部は広く素直な斜面で、たしかに非常に良いルートだ。
しかし、雪質は昨日までと同様の、スキーがずれないもぐり雪。
昨日の真砂沢で少しコツをつかんだタイト・スタンスを意識すると、そこそこ滑れる。
しかし、納得の滑りには遠い。
ところが、終盤に近くなったところでふと気付き、タイト・スタンスに加えてできるだけ高いポジションをとることを意識すると、とたんにこの悪雪が難なく滑れるようになる。
こういう風に、試行錯誤を繰り返すことで滑りが大きく変わり、何年やっていていても上達感があるのがテレマークの魅力。
とはいえ、ツアーはもう終盤、もっと早く気付いていれば、とちょっと後悔。
カール下からカールを振り返る
山崎カール全景
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