★2011.08.03 BCXC/鳥海山湯ノ台口
半ばあきらめていた、「シーズン中にスキー復帰」の目標が実現!
日帰りで鳥海山に行ってきました。
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2011年8月3日 鳥海山湯ノ台口
天候:くもり/晴れ
装備:(板)カルフ・サルスティス(靴)Xadv7
<タイム>
6:47 滝ノ小屋下駐車場
7:09 滝ノ小屋
8:24 河原宿
10:00~13:08 小雪渓
14:14 河原宿
15:21 滝ノ小屋
15:42 滝ノ小屋下駐車場
4月の鎖骨骨折から3か月、7月上旬にスポーツOKの許可が出て、サッカーを再開した。
となるとスキーもできるはずだが、週末はサッカーの予定が目白押し。
まほろば倶楽部のHPを見ると、月山、鳥海山、立山と活発にサマースキーが行われているが、指をくわえて見ているしかなかった。
と、ここに来て平日休みのチャンス。
8月ともなるとさすがに厳しいかと思ったが、まほろば倶楽部石木田さんに「月山か鳥海山、どちらか状態のいい方で」ということでガイドをお願いする。
すると、鳥海山の最新情報として、いがらしさんのブログ「かまけし日記」を紹介され、拝見すると、先週末心字雪渓を滑った様子がアップされていた。
十分滑れる様子なので、行き先は鳥海山に決定。
ただ、「かまけし日記」にアップされている動画を見ると、プラブーツ仕様なのだが、スプーンカットで板が相当ガタガタいっているのが分かる。
ちょっと心配になり、さすがにもうBCクロカンは厳しいでしょうか、と石木田さんにメールで質問すると、こんな返事。
「そこなんですよ!BCクロカンなら限界値への挑戦、になるかと。それもまた興味大なり(笑)。」
私がこういう挑発に弱いのを分かっていて、煽るのである。
一応細革も車に積んでいきます、と返しておく。
当初は寝台特急「あけぼの」利用で、酒田から石木田車で送ってもらうという目論見だったのだが、先日の大雨で運休。
東京から仮眠をとりつつ夜通しのロングドライブで、明け方に滝ノ小屋下駐車場に到着。
もう一眠りの後、石木田さんが到着して、ご一緒することになったn'Ajjerさんにもごあいさつ。
まほろば倶楽部のHPや掲示板であまりに頻繁にお見かけしているので、初対面なのに初めてという感じがしない。
石木田さんは、「Sekiさんに合わせて、ブーツをサロモンにして細い板を持ってきましたよ」と。
むむう、やはりBCクロカンか。
私は、「正妻」のカルフ・サルスティスを持参。
天気はくもり基調で晴れ間がのぞき、暑すぎず、寒すぎず。
風も適度で、森林限界を越えた登山道は大変気持ちがよい。
沿道は花、花、花。これだけでも来た価値あり。
駐車場から登山道を登ってゆき、河原宿の先でまずは大雪渓に足を踏み入れる。
雪は思ったより柔らかいが、スプーンカットは深い。
これをBCクロカンで滑るのは相当厳しそうだ。
石木田さんは、「(下りのために)よく雪渓を観察しておいて下さい」と言っている。またあ。
大雪渓をわたって、さらに夏道を登り、目的の小雪渓に到着。
大雪渓よりもスプーンカットが小さく、雪も緩んでいて、これなら何とかなりそう。
雪渓の脇に荷物を置き、BCクロカンブーツに履き替えて出撃。
1本目、まずは石木田さんが行く。
華麗に滑り降りていくが、板は相当ガタガタいっている。
これはやはり厳しいぞ、と緊張する。
スポーツの許可は出たが、鎖骨はまだ完全にはくっついていない。
大転倒は絶対に避けなければならない。
1本目は様子を見ながら、十分に減速しつつ慎重に滑る。
スプーンカットの抵抗はものすごく、板が暴れまくる。
こういうときこそ、タイト・スタンスと高いポジションを意識しなければいけないが、気を抜くとばかーんと足が開きそうになるので、内ももを緊張させて滑る。
登り返しは、板を履いたままステップソールで登ることができた。
こうなると、滑っては登り、のループ状態が始まる。
2本目、3本目と、少しずつスピードを上げていく。
4か月のブランクがあったが、いい感じになってきた。
しかし、スプーンカットに抗しての滑りは、予想以上に疲れる。
それでも、ついついまた登って滑ってしまう。
相当滑って、もうそろそろ終わりかな、という頃、石木田さんから、「板、取り替えてみます?」という悪魔の、いやありがたいお言葉。
3/4エッジながらこの悪条件にも対応できたカルフ・サルスティスにあらためて惚れ直していたのだが、石木田さんの持参された、トップ59ミリという細さながらフルエッジを装備したメレルの板は、少なくともこの条件下では、明らかにサルスティスよりも滑りやすい。
ほ、欲しい。
脳裏には、タマキスポーツの店内、壁面を埋め尽くす細板の様子が頭に浮かぶ。
このメレルの板で2本滑って、〆。
もうおなか一杯。
(帰宅してGPSデータで確認すると、この小雪渓で10本滑っていた。)
下山となるが、雪がある以上は滑っていくしかないでしょう、ということで、スキーで降りる。
小雪渓の下で板を脱ぎ、大雪渓の上部に移ってまたスキー。
やはりスプーンカットが小雪渓よりひどいが、滑ることはできる。
と、大雪渓の中間部、雪が切れかかった部分手前の緩斜面で、バランスを崩してしりもちをつく。
堅い。スプーンカットの頭はそれなりに柔らかくなっているのだが、ベースの雪面が小雪渓より堅い感じ。
体調万全ならそれほど気にしないが、今の私にはちょっとリスキーかも、と思い、さらに激スプーンカットで斜度も増す大雪渓下部を滑るのは、やめておくことにした。
大雪渓中間部に露出した沢で板を洗い、水を補給。冷たくて最高にうまい。
そこから板を背負っての夏道の下りでは、心なしか、登りの時よりもお花畑が見事にみえる。
何でだろう、と石木田さんと話していると、n'Ajjerさんが、「登りでは咲いていなかった花が咲いていますね」と。
おお、なるほど。観察力の違い。
8月ということで、スキーは申し訳程度になるかも、それでもいいや、と思ってきたのが、予想外の充実した滑り。
やはりちょっと遅いかと思っていたお花畑も存分に楽しめ、大満足の1日となった。
石木田さん、n'Ajjerさんに感謝。
まほろば倶楽部HPでの当日の記録はこちら(動画あり)
※2011.12.04動画追加
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<このほかの鳥海山の記録>
2009.06.02 BCXC/鳥海山
日帰りで鳥海山に行ってきました。
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2011年8月3日 鳥海山湯ノ台口
天候:くもり/晴れ
装備:(板)カルフ・サルスティス(靴)Xadv7
<タイム>
6:47 滝ノ小屋下駐車場
7:09 滝ノ小屋
8:24 河原宿
10:00~13:08 小雪渓
14:14 河原宿
15:21 滝ノ小屋
15:42 滝ノ小屋下駐車場
4月の鎖骨骨折から3か月、7月上旬にスポーツOKの許可が出て、サッカーを再開した。
となるとスキーもできるはずだが、週末はサッカーの予定が目白押し。
まほろば倶楽部のHPを見ると、月山、鳥海山、立山と活発にサマースキーが行われているが、指をくわえて見ているしかなかった。
と、ここに来て平日休みのチャンス。
8月ともなるとさすがに厳しいかと思ったが、まほろば倶楽部石木田さんに「月山か鳥海山、どちらか状態のいい方で」ということでガイドをお願いする。
すると、鳥海山の最新情報として、いがらしさんのブログ「かまけし日記」を紹介され、拝見すると、先週末心字雪渓を滑った様子がアップされていた。
十分滑れる様子なので、行き先は鳥海山に決定。
ただ、「かまけし日記」にアップされている動画を見ると、プラブーツ仕様なのだが、スプーンカットで板が相当ガタガタいっているのが分かる。
ちょっと心配になり、さすがにもうBCクロカンは厳しいでしょうか、と石木田さんにメールで質問すると、こんな返事。
「そこなんですよ!BCクロカンなら限界値への挑戦、になるかと。それもまた興味大なり(笑)。」
私がこういう挑発に弱いのを分かっていて、煽るのである。
一応細革も車に積んでいきます、と返しておく。
当初は寝台特急「あけぼの」利用で、酒田から石木田車で送ってもらうという目論見だったのだが、先日の大雨で運休。
東京から仮眠をとりつつ夜通しのロングドライブで、明け方に滝ノ小屋下駐車場に到着。
もう一眠りの後、石木田さんが到着して、ご一緒することになったn'Ajjerさんにもごあいさつ。
まほろば倶楽部のHPや掲示板であまりに頻繁にお見かけしているので、初対面なのに初めてという感じがしない。
石木田さんは、「Sekiさんに合わせて、ブーツをサロモンにして細い板を持ってきましたよ」と。
むむう、やはりBCクロカンか。
私は、「正妻」のカルフ・サルスティスを持参。
天気はくもり基調で晴れ間がのぞき、暑すぎず、寒すぎず。
風も適度で、森林限界を越えた登山道は大変気持ちがよい。
沿道は花、花、花。これだけでも来た価値あり。
駐車場から登山道を登ってゆき、河原宿の先でまずは大雪渓に足を踏み入れる。
雪は思ったより柔らかいが、スプーンカットは深い。
これをBCクロカンで滑るのは相当厳しそうだ。
石木田さんは、「(下りのために)よく雪渓を観察しておいて下さい」と言っている。またあ。
大雪渓をわたって、さらに夏道を登り、目的の小雪渓に到着。
大雪渓よりもスプーンカットが小さく、雪も緩んでいて、これなら何とかなりそう。
雪渓の脇に荷物を置き、BCクロカンブーツに履き替えて出撃。
1本目、まずは石木田さんが行く。
華麗に滑り降りていくが、板は相当ガタガタいっている。
これはやはり厳しいぞ、と緊張する。
スポーツの許可は出たが、鎖骨はまだ完全にはくっついていない。
大転倒は絶対に避けなければならない。
1本目は様子を見ながら、十分に減速しつつ慎重に滑る。
スプーンカットの抵抗はものすごく、板が暴れまくる。
こういうときこそ、タイト・スタンスと高いポジションを意識しなければいけないが、気を抜くとばかーんと足が開きそうになるので、内ももを緊張させて滑る。
登り返しは、板を履いたままステップソールで登ることができた。
こうなると、滑っては登り、のループ状態が始まる。
2本目、3本目と、少しずつスピードを上げていく。
4か月のブランクがあったが、いい感じになってきた。
しかし、スプーンカットに抗しての滑りは、予想以上に疲れる。
それでも、ついついまた登って滑ってしまう。
相当滑って、もうそろそろ終わりかな、という頃、石木田さんから、「板、取り替えてみます?」という悪魔の、いやありがたいお言葉。
3/4エッジながらこの悪条件にも対応できたカルフ・サルスティスにあらためて惚れ直していたのだが、石木田さんの持参された、トップ59ミリという細さながらフルエッジを装備したメレルの板は、少なくともこの条件下では、明らかにサルスティスよりも滑りやすい。
ほ、欲しい。
脳裏には、タマキスポーツの店内、壁面を埋め尽くす細板の様子が頭に浮かぶ。
このメレルの板で2本滑って、〆。
もうおなか一杯。
(帰宅してGPSデータで確認すると、この小雪渓で10本滑っていた。)
下山となるが、雪がある以上は滑っていくしかないでしょう、ということで、スキーで降りる。
小雪渓の下で板を脱ぎ、大雪渓の上部に移ってまたスキー。
やはりスプーンカットが小雪渓よりひどいが、滑ることはできる。
と、大雪渓の中間部、雪が切れかかった部分手前の緩斜面で、バランスを崩してしりもちをつく。
堅い。スプーンカットの頭はそれなりに柔らかくなっているのだが、ベースの雪面が小雪渓より堅い感じ。
体調万全ならそれほど気にしないが、今の私にはちょっとリスキーかも、と思い、さらに激スプーンカットで斜度も増す大雪渓下部を滑るのは、やめておくことにした。
大雪渓中間部に露出した沢で板を洗い、水を補給。冷たくて最高にうまい。
そこから板を背負っての夏道の下りでは、心なしか、登りの時よりもお花畑が見事にみえる。
何でだろう、と石木田さんと話していると、n'Ajjerさんが、「登りでは咲いていなかった花が咲いていますね」と。
おお、なるほど。観察力の違い。
8月ということで、スキーは申し訳程度になるかも、それでもいいや、と思ってきたのが、予想外の充実した滑り。
やはりちょっと遅いかと思っていたお花畑も存分に楽しめ、大満足の1日となった。
石木田さん、n'Ajjerさんに感謝。
まほろば倶楽部HPでの当日の記録はこちら(動画あり)
※2011.12.04動画追加
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<このほかの鳥海山の記録>
2009.06.02 BCXC/鳥海山
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