2002.04.28~04.29 細革/鳥海山

アクセス状況を見ると、古いツアー記録は人気のないコンテンツのようですが、まだ少し残っているのでしつこく続けます(笑)

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2002年4月28日 湯の台~伏拝岳~滝ノ小屋

天候:晴れ
装備:(板)フィッシャー・GTSスーパー(靴)アゾロ・エクストリーム プロ
<タイム>
6:35 湯の台除雪終了点
8:20~8:40 滝ノ小屋上
9:20 八丁坂上
11:45~12:30 伏拝岳
13:20 滝ノ小屋(幕営)

99年以来2度目のGW単独ツアー。
今年は暖冬で雪不足が心配されるので、残雪量が豊富な山域を狙う。
以前から行きたかったが遠くてなかなか機会がなかった鳥海山を目指す。
前回は尾瀬山ノ鼻定着というやや軟弱なスタイルだったので、今回は幕営装備を背負っての山越えを試みることとした。

寝台特急「あけぼの」で酒田へ。酒田から予約しておいたタクシーに乗る。一人でタクシーは財布に響くが他に方法がなく致し方ない。
滝ノ小屋への道を上がれるところまで上がってもらい、タクシーを降りる。
車が3台ほど止まっており、テントを張っている人もいる。

車道を少し歩くと赤布があり、そこから車道を離れて林の中に入っていく。
始めは多少ヤブがうるさいが、短い急登の後、傾斜が緩やかとなり、次第に切り開きが明瞭になる。
これが「宮様コース」か。

宮様コースから鳥海山を望む。下部樹林帯に見える切り開きが宮様コース。
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滝ノ小屋は前を通らず、気付けば小屋の上に出ていた。
そこから八丁坂の急登。登り切ると一息つくが、少し先からまた外輪山に向けての急登が始まる。
その手前で、重いザックをデポ。身軽になって、伏拝岳直下の雪渓を詰める。

伏拝岳に延びる雪渓
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上部はかなりの急斜面で、シール登高が厳しくなってきたので、途中で雪渓左側の草付に取り付く。
しかし、こちらも歩き易くはなく、結構苦労して登り、ようやく伏拝岳に到着。

外輪山からの展望は素晴らしい。
正面にはどーんと新山がそびえ、急な千蛇谷の上部大斜面をスキーヤーが登っている。
千蛇谷は下に向かってどこまでも延び、その向こうには日本海が広がっている。
自分も一度はここを滑ってみたいと思う。

新山
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千蛇谷と日本海
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下りは、登ってきた雪渓を、登りでは回避した最上部から滑る。
最上部は急斜面で緊張するが、斜度も広さも申し分のない、滑り応えのある斜面が続く。

雪渓最上部より
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翌日の祓川ルートに比べて格段に人が少ないため雪面も荒れておらず、締まったザラメの滑降はきわめて快適。
デポしたザックを回収した後は、さすがにそれまでのようにスイスイとはいかないが、幸い八丁坂の急斜面も状態が良く滑りやすい。
スピードを抑えて慎重に滝ノ小屋前に滑り込んで、本日の行動は終了。

小屋ではビールが買えて、水場もある。快適なテントサイトだ。
しかし、私以外には大学山岳部の1パーティーがテントを張っているだけだった。

滝ノ小屋とマイテント
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2002年4月29日 滝ノ小屋~伏拝岳~七高山~祓川

天候:晴れ
装備:(板)フィッシャー・GTSスーパー(靴)アゾロ・エクストリーム プロ
<タイム>
7:00 滝ノ小屋
7:50~8:00 河原宿
10:00~10:10 伏拝岳下
11:00~11:50 七高山
12:30 祓川ヒュッテ

今日は山越えだ。
昨日と同じルートを登るが、荷物が重い分、きつい。
外輪山に出たところでほとんど登りは終わったような気分になっていたのだが、七高山までの外輪山歩きが思ったよりも長い。
期待を裏切られた分、疲労感が強かった。
たどり着いた七高山は、湯の台側の伏拝岳とは違って人の数がすごい。

七高山で大休止をとった後、いよいよ滑降。
素晴らしい大斜面が広がっている。
しかし、滑る人の数が多すぎて、頂上直下は雪がかなり荒れている。

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上部は部分的に雪が堅いところもあり、重荷を背負っての滑りはなかなか厳しい。
4ターンくらいするたびに止まる。
滑るにつれて、人が分散して荒れが少なくなる+斜度が緩む+雪が緩む+重荷の滑りに慣れる、の結果、ターンをつなげても疲れにくくなってきた。
それでも、やはり体力的にはきつく、早く休みたいと思いながらどんどん下る。

登りの苦労からすればあっという間、山頂から40分で祓川ヒュッテに到着。
暖冬にもかかわらず、祓川ヒュッテの駐車場の周りは3mほどの雪の壁となっており、さすがと思った。

祓川から鳥海山を振り返る
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