2011.12.28 BCXC/玉原高原

今シーズン最初のBCクロカンツアーに行ってきました。

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2011年12月28日 玉原高原

天候:晴れ時々くもり
装備:(板)フィッシャー・アウタバウンズクラウン(靴)Xadv7
<タイム>
12:16 たんばらスキー場ベース
13:55 折り返し点
15:38 たんばらスキー場ベース

サッカーで痛めた膝の回復が完全ではないこともあって、年内のスキーはやめておこうかと思っていたのだが、大雪の報に我慢できず、急遽出かけることにした。

ただ、大雪とはいえ、ついこの間まで雪不足気味だったし、この寒波で大量に降ったのは上越・妙高エリアで、長野はそれほどでもなかったため、ツアーとなると行き先はまだ限定される。
かぐらスキー場から神楽ヶ峰は既に十分な積雪があることが分かっていたが、家を出られたのが9時と遅かったので、スキー場トップに着くまでに時間がかかるかぐらは回避し、駐車場からBCにアクセスできる玉原高原を目指す。

たんばらスキー場の駐車場に11時25分着。本当に近い。
今シーズン初の天然雪ということでテンションは高く、あっという間に準備を済ませる。
ゲレンデ食堂で腹ごしらえをし、おやつのドーナツを買って、出発。

ここに初めて来たときはキッズゲレンデの脇からバックカントリーに入って行けたのだが、今は有料のキッズパークになっていて通れない。
キッズパークの下を回り込み、そりの遊び場になっている窪地の脇から森の中に入る。

圧雪された雪の土手を越えて新雪にツボ足で踏み込んだ途端、ズブズブと腰まで沈んでしまう。これはいかんと、すぐにスキーを履く。
スキー場ホームページで、山麓~中腹120cm、中腹~山頂130cmの積雪というのを見て、大丈夫だろうと思いつつやや不安だったのだが、何とかなりそうだ。
まだ笹が完全には埋まりきらず、ブッシュもハイシーズンに比べれば出ているが、スキーの邪魔になるほどではない。

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とはいえ、さすがに時期が早く、平日ということもあってか、森の中にトレースは全くない。
静かな森の中を、一人、ラッセルで進んでいく。

柔らかな雪の感触は、やはり良い。
入口近くで脛辺りまでだったラッセルは、少し登ると膝辺りまでになった。
ここの地形で大雪直後とあっては、下りもラッセルであまり滑りにはならないが、それは織り込み済み。
たとえ十分に滑ることができなくても、このブナの中を歩くだけで気持ちがいい。

上に行けばさらに雪が良くなるかと思うが、雰囲気を楽しみながらのラッセルでは、登高スピードはきわめて遅い。
あまり高度を上げることにこだわらず、歩きやすそうなところを進む。
ブナ平側の尾根筋とを隔てる沢は、いつも渡っている場所よりだいぶ下流ということもあるかもしれないが、まだ十分に埋まっていない。

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ブリッジができている部分もあるものの、何しろツボ足ならどこまでも沈んでしまうような雪の状態なので、相当の厚みがあっても渡るのは不安がある。
まあ無理に渡らなくてもいいやと思いながら沢沿いを歩いていたら、本物の橋の上に雪が乗っていると思われるスノーブリッジがあったので、そこを渡る。

対岸の尾根を登っていくと、渡った沢側に落ちる尾根側面の斜面は結構急で、これなら多少滑るかもしれない。
試しに滑ってみるが、南側で雪が重めになっていることもあり、なんとか止まらずに2~3ターンできる程度。
もう一度登り返して、さらに上から滑るが、当然のことながら大差はない。
それでも、今シーズン初の深雪滑降ができたということで、良しとする。

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ここまでで、既に14時近くになっている。
この尾根をラッセルしてブナ平まで行くには時間が全く足りないし、下りもどうせラッセルになる。
日が短い時期であることもあり、余裕をみてここで戻ることにする。

下りといっても、新雪のところを歩いたのでは往路とほとんどスピードが変わらなくなってしまうので、トレースを忠実に戻る。
十分に余裕を持ってスキー場に帰れると確信できるところまで戻ったところで、おやつ休憩。
買っておいたドーナツを食べる。
ここのドーナツは店で焼いていて、サクサクした食感がお気に入り。
初めてここにツアーに来たとき、途中にコンビニがなくて行動食を買いそびれ、仕方なくドーナツを買ったら大ヒットだったのだ。
以来、毎回必食。

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再び歩き始めて少し進むと、やや斜度が強めの斜面の上を通りかかる。
しかも、雪質は先ほどの南面の沢沿いよりかなり軽い。
気持ちの良い直滑降ができるかも、と滑ってみるが、思ったほどにはスピードは出ない。
この深雪では仕方がないかと思いながら登り返している途中、突然「チーン」と一休さんのようにひらめく。

昨シーズン、降雪直後のかぐらBCに行ったとき、往路朝方のノートラックに近い状態ではほとんど滑りにならなかった深雪斜面が、先行者のトレースで適度に荒らされた後の復路では、スキーが滑るようになって最高に楽しかったことがあった。
この斜面も自分で少し荒らしてから滑ったらいいんじゃないか?
ということで、1本目のトレースの脇に、さらに2本直滑降して、バージンスノーではないけどふかふか、のコースが完成!

じゃーん!
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滑ってみると、短いがそれなりに楽しめる。
せっかくなので、何本か登り返し、ビデオも撮影。

新兵器導入。こんな風にして撮ってます。
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やってることは子どもの雪遊びと変わらない。
あと15分も戻ればスキー場のリフトが回っているところで、こんなことをして滑っている不条理・・・。
しかし、圧雪されたゲレンデを滑るより、こちらの方が私にとってははるかに楽しいのだから仕方ない。

ひとしきり遊んだら、さらに往路のトレースを戻ってスキー場に帰着し、終了。
ツアーと言うよりは「散策と雪遊び」という感じだったが、それでも十分楽しめるのがBCクロカンならでは。
今回は特にこだわらなかったが、効率よく急斜面を狙ったルート取りをすれば、深雪滑降も楽しめただろう。



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この記事へのコメント

n’Ajjer
2011年12月29日 09:18
平塚PAのベンチで日向ぼっこしながら、
ニヤニヤニンマリ読ませて頂きました ♪

たんばらのぶな森彷徨の、あの感じ… すっかり自分も行った気分♪

私、時間がないときは、入って直ぐ?の左側の斜面が好きです。

それと、沢に橋があるんですね。どこかな? いつも渡っているところの雪の下かな?

コンビニ… 私は、たんばら入口のセブンイレブンで、スキーパンツをはき、
おにぎりとか買って、登りながら食べてます @時間短縮に(笑)
今度、ドーナツ食べてみたいです ♪
滑りに行けないつまらなさの中で、ひとときの嬉しい時間でした♪
Seki
2011年12月29日 13:41
n’Ajjerさん、こんにちは!
平塚PAですか。今度はどちらへテレポーテーションされるのでしょう。
入ってすぐの左側の斜面、私もよく滑ります。
道路に向かって落ちていくところは斜度があるので、今回もあそこだったら止まらず滑れたかもしれません。
帰りがけに寄ろうかと思っていたのですが、時間切れになってしまいました。

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