2012.04.12 XC/玉原高原

2012.04.12 XC/玉原高原

ノーエッジのクロカン板でバックカントリーに初挑戦。

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2012年4月12日 玉原高原

天候:晴れ
装備:(板)MADSHUS LT520(靴)SALOMON ESCAPE 5

今シーズン中に、ノーエッジの純クロカン板でバックカントリーに行ってみたいと思っていた。
本当はパウダーの時期に行きたかったのだが、極細のクロカン板を試すには、今年は雪が深すぎた。
クラストシーズンは全く不適なので、ザラメになったら試してみようと思っていたら、ここに来て一気に気温が上昇。
本格的なザラメにはちょっと早いかと思いつつ、少なくともクラストの心配はないだろうということで、行ってみることにした。

今シーズン3度目の玉原高原。
初滑り冬期パウダーと来て、今度は残雪期。
いつものように、ちびっ子ゲレンデの下から林の中に入っていく。

案の定、ザラメになりかかってはいるが、締まって滑りやすくなるには至っておらず、板が潜る。
私の歩いた後には、コースカッターでつけたようなしっかりした2本のトレースができている。
少し登って、試しに緩斜面を滑ってみると、かなりの抵抗があるが、一応曲がれる。
あまり難しそうならBCクロカンに履き替えようかと思っていたが、全く滑れないということは無いようなので、そのままノーエッジクロカンで行くことにする。

こんな感じの雪。
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折れた枝は落ちているが、雪の下から頭を出しているブッシュは少ない。
一昨年の4月に来たときより、かなり雪が多い感じ。
天気は快晴。明るいブナ林の先に青空を望みながらの登りは、大変気持ちがよい。

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ブナ平からの尾根がゲレンデと合流するところで、登高を終了。
直下の急斜面を避けて少しだけゲレンデを滑ってみる。
ゲレンデといっても、こちらのコースにはほとんどスキー場の客は流れてこなくなっていて、オフピステに近い状態。
それでも雪が締まっているので滑りやすく、テレマークターンが決まる。
エッジが無いことによる独特の感触。
ソフトというか、滑らかというか。
これがたまらない。

ゲレンデでこの感触を楽しみ続けたい誘惑に駆られるが、それではBCスキーヤーの名がすたる。
急斜面を回避したら、すぐにブナ林の中に戻る。
すると途端にスキー操作が思うに任せなくなる。

斜度の強いところではターンを試みるが、細いスキーが重い雪に潜り、ターンしようとすると強い抵抗を受ける。
うりゃあ~、と気合いを入れてなんとか曲がっていく感じ。
快適とは言えないが、悪戦苦闘するのもまた楽し。
転んでも痛くないし。
この尾根上は、BCクロカンで滑るには物足りなく感じる斜面だが、クロカンでの滑降練習には最適だ。

斜度の緩いところは、直滑降。
林の中を風のようにスイーっと滑っていくのは、いつもながら気持ちがよい。

その後はブナ平を散策するが、ここで純クロカンの威力を痛感。
やはり平地歩行には圧倒的なアドバンテージがある。
スキーが走るので、BCクロカンと比べても、移動速度がかなり速い。
そして、これだけスキーが走ってくれると、平地歩行(走行)そのものにも面白さが出てくる。
BCクロカンとは違う、純クロカンでのバックカントリースキーの可能性を感じた。

ブナ平からは、湿原側には下らず、メローな下降ルートとして注目していた夏道尾根脇の沢を下り、途中からスキー場方向にトラバース。
シメにちびっ子ゲレンデ脇の斜面を楽しんで、ツアーを終了した。



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<おまけ>
ツアーを早めに切り上げたのは、先日購入したクナイスル・ツアーライト59を試乗してみたかったから。
いったん車に戻ってブーツをXadv7に履き替え、おニューの板を持って林に戻る。

ノーエッジクロカンを滑ってきた直後だけに、まずは普通にターンが出来ることに感動。
しかしこれはBCクロカン板としての性能の参考にはなりませんな(笑)。

細い板だが、カルフ・サルスティスに比べてしっかりした感じがある。その分、持つと重いが。
それでいて、歩行の軽快さはなかなかのもの。
ちょっと不安だった、初めて見る6角形のウロコも、少なくともこのコンディションなら、効きに不満はない。
滑りでも、特段の不満は感じない。
回しやすいという感じまでは受けないが、今日の雪のコンディションはあまりよろしくないので、これで評価はできないだろう。

トータルに見て、ロングツアー用として十分期待できるのではないかという感触を受けた。




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