★★2013.01.05 BCXC/湯沢スキー場

2013年正月スキー最終日。
ついに、『BCクロカンの聖地』湯沢スキー場詣でが実現しました!

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2013年1月5日 湯沢スキー場

天候:くもり時々雪
装備:Seki(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv7
   Seki Jr.(板)マズシャス・EPOCH(靴)T3

出発前の計画では、最終日は秋八=秋田八幡平に行こうと思っていた。
阿仁同様、秋八も東京からは非常に行きにくい所だが、田沢湖を起点にすればそれほど遠くない。
秋八で極上パウダーを頂いて、最後は後生掛温泉と行けば、最高の締めくくりになると思ったのだ。

しかし、初日に田沢湖まで車を運転して、やはり遠いと痛感。
秋八日帰りもしたことはあるが、今回は岩手以北はずっと雪道になるので、時間も負担も余計にかかる。
この条件で秋八から東京への帰りはちょっとしんどい。

では代わりにどうするかと考えるうち、『BCクロカンの聖地』と言われる(?)、秋田県南・湯沢市の湯沢スキー場に行くチャンスではないか、と思いつく。
ネットで湯沢スキー場を検索してみるが、スキー場独自のホームページなどはなく、湯沢市のホームページの「施設案内」のところに簡単な紹介ページがあるだけ。
アンヴァーリフト2本しかない市営スキー場だということは分かったが、情報がきわめて少ない。

そこで、まほろば倶楽部の掲示板で湯沢スキー場についての情報を求めると、2010年の11月立山ツアーでご一緒した、まほろば倶楽部常連の黒森の子ジカ・県南O氏が、ちょうど週末に湯沢スキー場に行く予定なので同行してくださるとのこと。
ラッキー!
大喜びでお願いする。

阿仁スキー場から帰ってきた3日目の夜、ロッジヨーデルのお母さんから、明日はどこへ行くのかと尋ねられる。
昨晩は阿仁に行くと言って驚かれたわけだが、湯沢に行くと答えたら、お母さんはもう目が点。
「湯沢って、新潟じゃなくて、秋田県の湯沢かね」
「そうです」
「はぁー・・・」
のようなやりとりを経て、明日も朝食を早めてもらうようお願いする。

湯沢スキー場は、のんびりと10時に営業開始。
今日はきっちり8時には出発するぞと息子を急かし、4日間お世話になったロッジヨーデルを予定通り8時に出る。
最後の朝になって、初めて太陽が顔を出す。
これは、今日はたざわ湖スキー場が「THE DAY」なのではないか、とちょっと動揺するが、約束の湯沢スキー場に向かう。

「雨男」の息子に、おまえが帰るときになったら晴れやがった、今日行くところはまた雪なんじゃないか、と冗談を言っていたら、本当に、南下するにつれて雪が降り出す。
すっかり見慣れた雪降りの中を走り、たどり着いた湯沢市では、雪はほぼ止んでいた。
インターを下りてからほとんど登りらしい登りはなく、カーナビと看板を頼りに「本当にここでいいのかな?」というような細道を入っていくと、こぢんまりした駐車場があった。
到着は10時過ぎ。

県南O氏に到着を告げるメールを打ち、準備をしてゲレンデの方に歩いて行くと、レストハウスの前にO氏が。
昨年11月の立山でご挨拶した県南I氏もご一緒だ。
さらに午後からは、本邦唯一の(多分)女性BCクロカンブロガー、「BCクロカンのサンクチュアリ」オーナーの県南Y子さんも来て下さるとのこと。
最強メンバーのお出迎えである。
ちなみに私は、本邦唯一の(多分)男性BCクロカンブロガー(笑)。

しばし歓談の後、そろそろ行きましょうかということで、リフト券売り場へ。
回数券でいいですよね、と料金を見ると、目に飛び込んできたのは「300円」の文字。
いやいや1回券じゃなくて回数券は、と見直すと、なんと回数券(11回券)が300円!
1回券は30円。駄菓子屋みたいな価格。

画像


考えてみれば、アンヴァーリフトしかないのだから高い料金を取れないのは当たり前なのだが、それにしても安い。
(ちなみに大人1000円/子供500円の1日券は市営3スキー場共通)

回数券を買い、ゲレンデ下に立つと、右手にゲレンデ中間までのアンヴァーリフトが1本、左側に中間から上までのアンヴァーリフトが1本。
それだけ。
その2本のアンヴァーリフトでカバーされる圧雪されたゲレンデの上部に、圧雪されていない新雪の斜面が広がっている。

アンヴァーリフトを乗り継いでゲレンデトップに上がり、そこから右手の新雪斜面にとりつく。
ノートラックの斜面をラッセル。
といっても、トップはO氏とI氏が行って下さるので、われわれ親子はついていくだけ。

登りついたところが、老朽化で廃止されたチェアリフトの降り場。
ここからまず、O氏が「乳頭スキー場的な斜面」と評するコースに行き、最初の1本。
ノートラックの中斜面を気持ちよく滑る。
BCクロカンのI氏、今日は細革というO氏もさすがの足前。
お二人はこの時期としてはやや重めの雪というが、私にとっては十分。
登り返してこの斜面をもう一本。

その次は、通称「裏カベ」という急斜面に連れて行ってもらう。
なるほど、斜面が落ち込んでいて下が見えない。
ビデオ撮影のためI氏が先行。
I氏は左寄りの、やや斜度が緩めに見えるところを滑っていった。
続く私は、I氏のシュプールより内側を攻めるが、途中から予想以上に斜面が落ち込んでおり、対応しきれず転倒。悔しい。
息子は相変わらずアルペンターンで飛ばすが、やはり転倒。
O氏は、急だが斜面が素直な右端を見事に滑り降りる。
ここで、レストハウスに戻ってランチ休憩。

休憩の間に県南Y子さんが到着。
午後は、またチェアリフト降り場まで登り、今度はゲレンデ側の新雪斜面を1本。
ここの雪が一番軽かった。
お次はゲレンデ正面に回って、急斜面を。
どこもおいしい斜面ばかり。
この後は、とにかく、新雪斜面のあちらこちらを登っては滑り、登っては滑り。

そして最後に、私は年末に購入したノーエッジクロカン板を試してみる。
ロシニョール・EVO GLADE AR 180cm。
ノーエッジのクロカン板だが、オフトラック用に少し太めに作られている。
それにBCクロカン用のビンディングを載せて、BCクロカンブーツで履けるようにしたもの。

新雪斜面の斜度が緩いところで滑ってみるが、んー、曲がらない。
ダウンヒル用ではないのだから当たり前だが、予想以上に難しい。
日が傾いて気温が下がり、湿った新雪が締まり始めたことも影響していると思うが、くるっと回るのではなく、ぐぐぐぐぐっとスキーの進路が変わっていくのを待つ感じ。
んー、やはり White Grass の世界に近づくのはそう簡単ではなさそうだ。

帰り際、スキー場ベースまで圧雪されたゲレンデを滑ると、これまた当然のことながらエッジが効かず、おたおたと滑り降りる。
エッジが効かないと言えば、アウタバウンズクラウンもこの日の圧雪斜面ではエッジの効きが非常に悪く、私はこのファミリーゲレンデの緩斜面を不格好に滑っていた。
しかし、同じエッジが効かないのでも、金属エッジがブーツの外側にあるような感じのアウタバウンズクラウンより、プラスチックエッジでもブーツの下で踏めるEVOの方が落ち着くのが面白い。

さて、湯沢スキー場。
BCクロカンで行けば、少ない移動でいろいろな斜面を滑れる。
それらはいずれもある程度の斜度があって、新雪滑降に好適。
斜面の規模も、ステップ板で繰り返し登る気になる程度である(=長すぎない)一方で、滑れば結構な滑り応えがあるという、ちょうど良さ。
しかも、どこに行ってもノートラック(これは日にもよるだろうが、基本的に「競争率」は低いはず)。
『BCクロカンの聖地』は、評判通りの面白さだった。

正直に告白すれば、晴れた田沢湖を出発するときには、今日湯沢に行くことにしたのは失敗だったかも、と不安だった。
しかし、来てみればご覧の通りの大正解。
本当に良かった。

それもこれも、黒森の子ジカ県南O氏、県南I氏、県南Y子さん=県南オールスターズ(勝手に命名)の皆さんのおかげ。
実に効率よくこのスキー場を楽しませて頂いた上、たくさんビデオを撮っていただくなど、大歓待を受けた。
今日ほど、このブログをやっていて良かったと思ったことはない。

県南オールスターズの皆さんに、心から感謝。


私と息子のカメラで撮った映像


県南Y子さんのブログ『BCクロカンのサンクチュアリ』より。
こちらの方が撮影が上手くて見応えあります。
撮ってもらっている分、私の滑走シーンも多い(笑)




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この記事へのコメント

県南Y子
2013年01月25日 16:02
おお!UP待ってましたっ!!!
先日は遠い湯沢までようこそおいでくださいました☆
オールスターズだなんて、あんなに転びまくってたのにオハズカシイ(*^0^*)
Seki
2013年02月01日 09:06
県南Y子さん、こんにちは!
レス遅くなってすいません~
今回コメントが来ていることになぜか気づかず。

いよいよ湯沢ステージ目前ですね。
大勢で行くとまた楽しいんだろうなあ。
でも天気が心配な感じでしょうか。

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