★★2014.02.14 BCXC/玉原高原

BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
東京が2度目の大雪となった14日、玉原高原に行ってきました。

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2014年2月14日 玉原高原

装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv6
<コースタイム>
12:05 たんばらスキーパーク リゾートセンター
13:20 ブナ平
 (夜後沢源頭部で滑降)
15:00 夜後沢滑降点下
15:15 ブナ平
16:00 たんばらスキーパーク リゾートセンター

2月中旬にしてようやくシーズン2度目(11月立山を除く)のツアー。
ところが、予定した14日は先週に続いて南岸低気圧による大雪予報。
前日までの予報では、東京都心は9時くらいからみぞれで、先週ほどの大雪にはならないとのことで、各地スキー場では15時くらいから雪マークになっていた。
これなら十分行けるだろうと安心する。

ところが、起床した朝6時には既に雪が降っており、屋根などは白くなり始めている。
8時に湯の丸スキー場のサイトを見ると、やはり雪となっている。
昨日の予報よりだいぶ雪は多くなりそうだ。

しかし、まだ高速道路にはそれほどの影響は出ていない。
スキー場にはたどり着けそう。
湯ノ丸山や池の平湿原は強風が心配されるが、玉原のブナ林なら多少の悪天候でも行動できる。
ということで、帰りの高速閉鎖を覚悟しつつ、玉原に出撃する。

たんばらスキー場のリゾートセンターには昨シーズンから入山届用のポストが設置されたので、準備した登山計画書を投函する(その場で記入できる用紙も置いてある)。
残念ながらお気に入りのドーナツ屋は平日14時営業開始で、山中でのおやつは購入できず。

スキーを履いたら、いつものようにキッズゲレンデの下を回って林の中に入っていく。
ゲレンデから近いところには、たくさんのスノーシューの足跡やら小さなかまくらやらといった雪遊びの跡が残っているが、その上に朝からの雪がふんわりと積もっている。
おお、パウダーだ、と踏み込むと、新雪の下からザクッという音。
昨日までの雪の層はクラストしているようである。

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足首からスネ下程度のラッセルをしながら緩やかな斜面を登っていくと、次第に新雪が深くなってきて、部分的には踏んでもクラスト面に達しないところも出てくる。
雪は降っているが気温は高く、アンダーウエアの上に薄手のソフトシェルジャケット1枚でも汗が噴き出す。

ブナ平に上がるためには一つ沢を渡らなければならない。
上流の方は完全に埋まっているのではないかと思い、いつもより上流で沢に下りるが、結構割れている。
それでも難なくスノーブリッジを見つけて渡ることができた。

対岸のやや急な斜面を電光型に登り、いつもより一本東の尾根を登っていく。
尾根上は緩やかで、玉原らしいステップソール向きの登り。
ここまで登ってくるとかなり新雪も深くなり、クラスト面を割らずその上を歩いている感じになってきた。
これは滑ったらすごくいいんじゃないか、と思って斜度のあるところで試しに滑ってみるが、とたんにクラスト面が割れてスキーが潜り、ゴゴゴゴゴ、と砕氷船のような滑りとなる。
がっくり。

気を取り直して緩やかな斜面をさらに登っていくと、ブナ平の一角に到達。
これまで、玉原高原では、平坦なブナ平でのクロカン的な要素に相当程度比重を置いて楽しんできたが、今回は滑れる場所を研究しようという心づもりでやってきた。
先ほどの試走で、今日の南側斜面は全く期待できないことが分かったので、ブナ平を横切り北側斜面に向かう。

ブナ平の北側斜面は、一昨年2月に鹿俣山から数えて3本目の尾根を滑り、下部ではなかなかのパウダーが楽しめた。
その登り返しの際に見た隣(西側)の沢が良さそうだったので、今回はそこを目指す。

ブナ平を北に進むと、次第に斜度が出てくる。
目的の沢はほどよい樹間の明るい林となっており、思った通りの好斜面。
滑り込んでいくと、はじめはクラスト面に達してバリバリ言っていたが、少し下ると完全なパウダーになった。
斜度も次第に増し、雪も深くなって非常に気持ちいい。

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沢がぐっと狭くなる手前で止まり、沢の上部をぐるっと見回すと、沢全体が今滑ってきたところと同じような樹間になっている。
ここから登り返していくと、楽しそうなラインがあちらこちらに。
全てノートラック。
登りのトレースで汚してしまってはもったいないので、滑降ラインになりそうな所を避けて樹木が密になっている部分を選んで登っていく。
そして気の向くままに、良さそうなラインに滑り込む。
そうして登っては滑り、登っては滑りと、パウダーランを繰り返す。

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そろそろ終わりにしようか、と思ったところからさらに3本くらい滑っただろうか。
ブナ平を目指して登り返しているうちにまたおいしそうなラインが目に入るので、我慢できずに滑り込んでしまうのである。
それでも、15時になったところで北側斜面の滑降は終了と心に決め、ブナ平に登り返す。

ブナ平からスキー場側へ戻る緩やかな斜面は、今日の雪質ではおおむね下りラッセルでほとんど滑りにならない。
ところどころ直滑降が楽しめる程度。
途中で登りのトレースと合流し、ラッセルを避けるためこれをたどってスキー場に戻った。

今回滑った夜後沢源頭部は、BCクロカンでツリーランを楽しむのに格好の斜面。
トラックを重ねることなくあっちこっちとずいぶん滑ったが、それでも私が滑ったのはごく一部で、回りには滑りたくなる斜面がまだいくらでもあった。
ただ、下部は登り返しの斜度がステップソールにとっては急であるのと、樹間がやや狭いので、初級者向きではない。
また、念のためシールは携行すべきだろう。
なお、シールで登る山スキー/テレマークにとっては、斜面が短すぎて物足りないだろう。

さて、大満足のツアーの後、帰りの高速はやはり本庄児玉から先が通行止め。
当然のことながら本庄周辺の下道は大渋滞。
それを抜け出してからも、国道17号はずっと混雑が続く。
それでも、数時間後には通行止めは月夜野まで伸びたから、本庄児玉まで行けてまだ良かったと考えるべきかもしれない。

ようやく与野で首都高に乗ることができて、スピードアップ。
家に帰り着いたときには0時近くになっていた。

翌15日から、たんばらスキーパークは大雪のためクローズ。
この原稿を書いている17日の時点でまだ営業を再開していない。
関越道も東松山から湯沢まで通行止めが続いている。

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