2014.04.26~28 細革/GW白馬①(栂池自然園)

BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
今年のゴールデンウイークは2泊3日で白馬に行ってきました。

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2014年4月26日 GW白馬① 栂池自然園

天候:晴れ
装備:(板)ポーラスター(靴)ビンソン


今年のゴールデンウイークは、前半の飛び石4連休と後半の4連休に分かれた。
間に平日が3日も入って、こんなにはっきり前半後半が分かれるのも珍しい。
私は、奥様との交渉、いや陳情、いやいや話し合い…の結果、前半の飛び石4連休にツアーに行けることになった。

息子は合間の月曜平日の学校を休めないので、今回は一人で4日間。
気合いの入ったツアーをするチャンスということで、計画づくりにも力が入る。

まず思い浮かぶのは立山。
さんざん行ったが、未踏の三ノ窓雪渓、内蔵助谷、リベンジしたい池の平山、長次郎谷など、まだ課題は残されている。
しかし、今年はまだ行ったことのない山域に行ってみたいという気持ちに傾き、立山は却下。

そこで、まだ行ったことがなくて、長期でないと楽しめないコースとして候補に挙がったのが、太郎平ベースの薬師岳・黒部源流域ツアー。
ほぼこれで決まりかけていた。
しかし、このルートの場合、マイカー利用が必須で、飛越トンネルまでの往復ドライブがしんどいな、という思いが若干あった。

そんなとき、今年のGW前半は、まほろば倶楽部の「ステップソウルフル」が栂池自然園1泊2日で開催されることを思い出す。
ステップソウルフルは1度参加してみたかったが、これまでチャンスがなかった。
また私は白馬方面でツアーをしたことがなかったのだが、このステップソウルフルに参加し、終了後栂池から蓮華温泉に下って、翌日雪倉岳にアタックすれば、①ステップソウルフル、②蓮華温泉、③雪倉岳、という3つの念願が一気にかなう。
これはいいということで、石木田さんにステップソウルフル参加を申し込む。

しかしその後、今年は気合いの入ったツアーを、と考えていたのに、雪倉往復はそれなりにハードとはいえ、これではやや軟弱に過ぎるのではないか、という思いがよぎる。
そこで思案し、これまた念願の課題であった柳又谷を組み込むことを思いつく。
2日目午後に栂池ヒュッテでステップソウルフルから分かれ、稜線をたどって三国境あたりで天幕すれば、3日目に白馬岳~柳又谷~雪倉岳~蓮華温泉、と走破可能。
そして、最終日には蓮華温泉から白馬大池~船越ノ頭と登り返し、金山沢を下れば、行きたかったコースをさらに一つ消化できる。
気分は大いに盛り上がる。

ところが、日程が近づくにつれ、天候が心配されてくる。
予想天気図からは、前半2日間は好天だが、3日目から崩れ、4日目は荒れるかも、という状況。
すると、石木田さんから、雪倉を狙っているなら、2日目早朝に栂池ヒュッテを出発し、三国境~鉢ヶ岳~雪倉岳、と回ったらどうか、とアドバイスされる。
んー、ごもっともなご提案。
一応4日間で計画書を作成しつつ、3日間に短縮するのはほぼ確実、という心づもりで出発する。

26日、まずは始発の長野新幹線で長野へ。
GW初日ということで混雑を予想していたのだが、指定席はガラガラ。
さすがに自由席は満席のようで、デッキに座っている人も若干いたが、混雑しているというほどではない。
どうやら、前半後半がはっきり分かれすぎて長期休暇が取りにくく、しかも前半は飛び石になっていたことが、出足に影響したようだ。

長野からは白馬乗鞍行きの特急バス。
こちらはちょうど桜の開花期で、バスの車窓から楽しめる。
辺りが桜一色になる都市部の公園などの桜の名所もいいが、森の中に「ぽっ」「ぽっ」と桜が咲いている里山の景色も実に風情がある。

そのうち、小川村というところに入った辺りから一気に山の桜の数が増える。
山の斜面が桜で埋め尽くされているところもある。
それも、色合いの違ういくつかの種類の桜が混じっているのがまた良い。
こんなところでこんなにきれいな桜が見られるなんて、と思っていたが、夜の宴会で聞いたところでは、小川村というのは桜で有名なところだということで、納得。

五竜、八方と経由して到着した栂池スキー場には、さすがにたくさんの車が止まっている。
しかし、いかにも春スキーという感じののどかな雰囲気で、立山のように先を争う殺気立ったところはない。

切符売り場では、登山者カードを記入して提出しないと、ロープウェーの券を売ってくれない。
私は持ってきた登山計画書を提出して、ゴンドラとロープウェーの片道券を購入。

ロープウェーでは、一緒に乗った人はほとんどテレマークだったが、革靴は私だけだった。
やっぱりそうだよな、と思いながら、ロープウェーを降りて栂池ヒュッテに向かうと、ヒュッテの前には細い板がずらりと並んでいる。
先ほどとのあまりの違いに笑ってしまう。

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「ステップソウルフル」に参加のみなさんは既に集合しており、12時に出発が決定。
前日に下見をされた石木田さんからBCクロカンとテレマークステップ板の2本持ちが推奨されたため、今日は多くの方がBCクロカンである。
前日に言われてほとんどの人が自前のBCクロカン板を準備できるところがすごい(笑)。
私は継続の雪倉岳の予定があるので、残念ながらテレマークのみ。

天気は快晴。
白馬連峰をバックにした栂池自然園の雪原はとても気持ちが良い。

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この日はシールは使わず、ステップのみ。
自然園を移動しながら、適当な斜面にザックを置いて滑りを楽しみ、また移動しては滑り、を繰り返す。
ロケーションは最高だが、残念ながら今日の雪質はイマイチ。
非常に気温が上がった午後のため、雪はグズグズに緩んでいる。
私のテレ細板はよく潜る。
重い雪の抵抗は大きく、気楽に滑ったのでは回ってくれないし、先を急げば内倒して転んでしまう。
タイト・スタンスと高いポジションを保つように意識を集中する。
この雪質だったら、太めのBCクロカン、私の持ち板だったらアウタバウンズクラウンあたりが好適だっただろうか。
標高を上げずに自然園周辺で楽しむのであれば、本当にBCクロカンがぴったりという感じのフィールドだった。

ヒュッテに戻ったら、風呂に入る。
水芭蕉の咲く湿原から湯が注ぎ込む浴槽がグッド(これではなんだか分からないだろうが、気になる人は是非ヒュッテの風呂へどうぞ)。
風呂から上がってテラスに出れば、既に宴は始まっていた。
快晴のテラスでの生ビールから、ワイン、杏子酒。
ヒュッテの夕食の後は、部屋飲み。
まほろば倶楽部のメインイベント(?)を存分に楽しんだ。


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