2014.04.26~28 細革/GW白馬③(兵馬ノ平~蓮華温泉~木地屋)

BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
GW白馬ツアー最終日のレポートです。
2日目を書いたところで放心し、続きのアップがものすごく遅くなってしまいました。

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2014年4月28日 GW白馬③ 兵馬ノ平~蓮華温泉~木地屋

天候:くもり
装備:(板)ポーラスター(靴)ビンソン
<コースタイム>
6:40 兵馬ノ平
8:08~8:16 蓮華温泉
9:28~9:41 栂平
10:06~10:16 角小屋峠
11:18~11:45 林道積雪終了点
12:17 木地屋
12:55 大所
13:30 平岩駅

GW白馬ツアー最終日の朝。
テントを出ると、空は高曇り。
昨晩起き出したときには意外にも星が見えた。
どうやら今日1日は天気ももちそうだ。

さて、当初の満腹ツアー計画では、今日は天狗ノ庭経由で白馬乗鞍岳に登り返し、金山沢を滑って下山する予定だった。
しかし、昨日のロングツアーの充実感で既に腹はかなり満たされている。
もちろん疲れもあるし、天気もぱっとしないこともあって、なかなか登り返しへのモチベーションは上がってこない。

登り返すか、木地屋に下るか。
結論の出ないまま、歩き出してからの体と心の調子に従うこととして、兵馬ノ平を出発する。

トレースをたどって登っていくと、30分あまりで、昨日間違って下り始めてしまったあたりまで戻りついた。
蓮華温泉に行くには、ここからさらにトラバースしていくのが正しかった。

地図を確認すると、このまま正面の斜面を登っていけば、天狗ノ庭~白馬大池ルートの尾根に合流する。
体は充分動いており、そんなにひどく疲労している感じはしないので、登り始めてみたが、やっぱり気分が乗らない。
今日は木地屋に下山することにする。
このときはやや敗北感を感じていたが、この日小日向山方面に行っていた石木田さんから後で伺った話では、金山沢は中間から下のデブリがひどく、かろうじて滑れる端っこの細い斜面に人が集中してコブになっており、滑り降りてきた人が「二度と来ない」と吐き捨てていたようなコンディションだったそうで、結果的には私の判断は正解だったようだ。

登りを打ち切ったところでシールを外して滑り降り、雪に埋もれたキャンプ場を通過。
トラバースルートに戻って尾根を回り込むと、昨日目指していた蓮華温泉がようやく対岸に姿を現す。

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そのままトレースをたどって、蓮華温泉に到着。

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宿の方に声をかけて頂き、少しお話しする。
ルートの状況を詳しく教えて下さる。
地図で見ると角小屋峠から先のルートがわかりにくそうで心配だったのだが、赤テープがしっかり打ってあるとのことで、安心する。

そして、毎週月曜日は木地屋から乗り合いタクシーが出ているので、それに乗ると良いと勧められる。
しかし、乗り合いタクシーは11時発だというのに、もう8時を回っている。
間に合わないのでは、と言うと、早いお客さんは木地屋まで3時間を切る、とのこと。
それでは、と頑張ってみることにする。

ヤッホー平経由のルートは融雪が進み危険とのことで、林道ルートを進む。
橋の上で雪が切れている箇所があり、2~3回板を外す。

林道から昨日滑った雪倉岳東面がよく見える
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この林道歩きが思ったより長い。
栂平に着いたときにはもう9時半近くになっていた。

栂平から角小屋峠へ、最後の登り斜面
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小休止の後、シールを着けて角小屋峠の登りにかかる。
長い登りではないが、上部はかなりの急登になる。
赤テープとトレースをたどって登っていくと、稜線直下は雪が切れるが、笹藪の中に切り開きがある。
そこをわずかに登れば、角小屋峠着。

角小屋峠を出発する時点で、乗り合いタクシーの時間まで1時間を切っている。
もう無理だろうな、と思いつつ、諦めきれずに飛ばす。

峠の直下は急斜面だが、そこを下りきると、後は緩斜面が続く。
平坦な部分も多く、登りもあるので、ステップ板が有効。
やはり赤テープもトレースもあるので、ルートを外す心配はない。

ターンして滑り降りるような斜面はあまり出てこない。
水平移動中心で、いかにもクラッシックルートという感じの味わい。
白池の先からは林道に乗り、ところどころショートカットしながらどんどん進むが、タクシーにはやはり間に合わなかった。
林道の雪が切れたところで、滑降終了。

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さて、ここからどうするか。
携帯でタクシーを呼ぶのが常道だが、単独なのでかなり高くつく。
それで平岩駅に着いても、次の南小谷行きは13:46発。
どうせ駅周辺には何もないに決まっているので、手持ちぶさたになるだけだ。
平岩まで歩くと書いてある本を読んだような記憶があったので、歩いてみることにする。

初めのうちは、道ばたのフキノトウを摘んだりしながらのんびり下っていたが、GPSを見るとなかなか平岩に近づいてこないので、ペースアップする。
道はつづら折れになっているので、地図でぱっと見た印象より歩く距離はかなり長いのだ。
空は晴れ、標高を下げてくると次第に暑くなってくる。
タクシーを呼ばなかったことを後悔するが、ここまで来てしまったら歩き通そうと決める。

終盤は、大糸線に間に合わなかった大変とかなり急ぐ羽目になったが、結局、発車時間には余裕を持って平岩駅に到着することができた。
滑降終了点から1時間45分。
長かった。

もともと3泊4日の計画で来たのを1日短縮して下山したので、もう1日自由にできる。
石木田さんに連絡し、今晩はまほろば倶楽部に泊めてもらうことにする。

平岩から大糸線で南小谷へ行き、そこで1時間ほど待って村営バスに乗り換え、白馬乗鞍へ。
まほろば倶楽部に着くと、玄関前にテーブルを出しての酒宴が始まっていた。
石木田さんやお客さんと楽しい1夜を過ごし、翌朝帰路についた。

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