★★2015.01.21 BCXC/玉原高原

BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
今シーズンの初ツアー、玉原高原です。

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2015年1月21日 玉原高原

天候:くもり
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv6
<コースタイム>
11:26 たんばらスキーパーク リゾートセンター
12:40 ブナ平
 (夜後沢源頭滑降)
15:00 ブナ平
15:53 たんばらスキーパーク リゾートセンター

今シーズンは12月に栂池コルチナ/はくのりでゲレンデパウダーを楽しむことができたものの、まだツアーに出ていない。
正月に行く予定だったのが息子の膝痛の訴えで中止、その後二度の週末は仕事でつぶれてしまい、悶々としていたが、代休をとってようやくツアーに行くことができた。

たんばらスキーパークに向かう山道を走っている段階で、かなり雪が多いと感じる。
たんばらは昨日まで雪。
今日は東京からずっと曇りだったが、スキー場に近づくと陽が差してきた。

例によってキッズゲレンデの下を通って林の中に入っていく。
雪質が心配だったが、十分に軽い雪だ。
スネ下くらいまでのラッセルで、底当たりは全くない。

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ゲレンデ脇にはスノーシューのトレースがあったが、そこを抜けるとトレースはなくなり、林全体が完全なノートラックになる。
今日は私以外には入山していないようだ。

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大きな尾根を越えて、ブナ平に上がる尾根が落ちる沢に着く。
今年は沢のかなりの部分が雪で埋まっている。
沢を渡って、ブナ平への広い尾根を登る。
ラッセルの深さが増してくる。

ここはいつ来ても気持ちよいが、林が明るい上にもろに南向きなので、雪質の劣化は早い。
今日もゲレンデ北側の林に比べると若干雪が湿っている。
しかし、私が午後ここに来るときにはもっと重くなっていることが多いので、そんなときでもいい雪質を保っていた北斜面なら、今日はさぞかし、と期待は高まる。

そう、今日はこの深雪では緩斜面は滑らないし、平地滑走もままならないので、お目当ては北斜面でのパウダーラン。
ブナ平に上がったら北斜面に直行する。

北斜面は一昨年昨年と行っているが、過去の記録を読み返さずに来たので記憶が曖昧。
まずは鹿俣山から数えて2番目の尾根と3番目の尾根の間の沢に滑り込んでみるが、すぐに樹林が密となって行く手を阻まれる。

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この沢の光景から、一昨年も全く同じ目に遭ったことを思い出す。
ということは、その西側、3番目の尾根上が一昨年楽しんだ場所だ。
となればもう勝手は分かっているので、ノンストップで滑れるところまで滑っていく。
上部はややウインドパックされていたが、途中からは底当たりのない上質のパウダー。

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斜度が落ちてきてあまり進まなくなったところで滑降終了。
さらに下まで滑ろうと思えば滑れる斜面ではあったが、あまり楽しそうではないので登り返す。
前回はウロコで登り返したが、今回はもっと下まで来ていることもあり、シールを貼る。
滑ってきたシュプールを登り返して、15分もかからずに原点復帰。

登りながら観察すると、この尾根から西側の沢に落ちる斜面が手頃な急斜面でいいラインがとれそう。
シールを外してえいやと滑り込むと、落ち込んで見えなかった先に大きなくぼみがあり、危うく突っ込みそうになるが、わざと転倒してすんでの所で止まる。

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見回すと、沢下から吹き上げる強風の影響で風紋が発達しており、立木の風下側に長い大きな窪みができている。
この細長い窪みに遮られるので、風の流れ道を横切ることになる尾根側面のラインはとれない。

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それでも風の流れに沿うラインであれば、縦長になる窪みの間を縫って滑ることができそうなので、沢の中央に回り込んでラインを見つけ、滑り込む。
ここも尾根上と同様に上部はウインドパックされているが、少し下ればさらに深いふかふかパウダーになる。

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この沢は地形図で見ると一つの大きなボウル状のようにも見えるが、実際に行って見ると、間に明瞭な小尾根がある。
滑ってきた急な沢状斜面をウロコで登り返すのはしんどそうだが、この小尾根に上がると意外と楽に登り返せる。
しかも、沢沿いの滑降ラインを汚さずに登り返せるので一石二鳥である。
そうやって登り返し用の道を作ったら、後はこれを活用して次々とノートラックパウダーを楽しむ。

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またこの小尾根の下の方も滑って様子を観察してみると、どうやらその先の沢底まで滑って行けそうだった。
以前から、鹿俣山の先の1685mピークから夜後沢本流を滑った記録をネットなどで見て注目していて(今シーズン、パウダーガイド社の新刊『日本バックカントリー・オール』にも掲載された)、その登り返しルートを偵察しておこうと思っていたのだ。
この沢ルートを使えばそれほど苦労せずに登り返せそうだ(もちろん、ラッセルの深さ次第ではあるが)。

北斜面の滑降をたっぷり楽しんだら、ブナ平に戻り、行きのトレースをたどってスキー場へと帰る。
最後は、スキー場に戻る手前で、ダム沿い道路に向かって滑り込むおなじみのラインで2本遊んで、〆とした。




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