★2017.05.03~05 BCXC/GW乳頭温泉~八幡平①(蟹場温泉~大白森山荘)
BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
16~17シーズンのGWの記録です。
念願だった、BCクロカンに格好のロングルート、乳頭温泉~八幡平の縦走に行ってきました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2017年5月3日 蟹場温泉~大白森山荘
天候:晴
装備:(板)クナイスル・ツアーライト59(靴)Xadv7
<コースタイム>
10:50 蟹場温泉
11:50~12:00 稜線
13:05 小白森山
14:00~14:11 大白森山
14:26 大白森山荘
(15:10~16:00 山荘周辺滑降)
15~16シーズンのGWは、サッカーによるけがで脚に不安があった上に、記録的な寡雪のためモチベーションも上がらず、ツアーに行かなかった。
しかし、今シーズン(16~17シーズン)は、GWに3日間のツアーが組めることになった。
昨シーズンと違って残雪が十分で、期間中の天候も全く問題なさそう。
以前から計画しながら、残雪量の不安や天候不良で実現しなかった、BCクロカンによる乳頭温泉~八幡平の大縦走のまたとないチャンスとみて、決行することにした。
入山地と下山地が離れた縦走となるとマイカーが使えないので、公共交通機関が利用できるかが計画立案のカギとなる。
最近はバスの運行が減っているので、入山地までバスが通じていないところも多いし、通じていても登山に利用できるような時間にはなかなかバスがない。
このルートは、入山地の乳頭温泉も下山地の八幡平も、意外と(?)バスの便が良い。
この北東北の大縦走ツアーを東京からの往復も含めて3日間で組めると分かったときには、「おお、ナーイス」と喜んだ。
始発の東北新幹線から田沢湖駅で乳頭温泉行きのバスに乗り継ぎ、10:30ころに終点の蟹場温泉に到着。
地図を確認すると、バス停から小さな沢を挟んだ向かいの尾根が、目指す登りルートのようである。
バス停から車道を少し戻って雪壁をよじ登り、尾根に取り付く。
このツアーはBCクロカンの特性を最大限生かし、シールの使用は極力控えたい。
シールは着けずに登り始める
取付点では雪は十分あるように見えたが、登るにつれて雪の薄いところが出てくる。
夏道に残る雪をたどり、雪が切れかかっているところもスキーを脱がずに強引に登っていくが、ついにスキーを脱がざるを得ないところが出てくる。
結局2~3回スキーを脱いだだろうか。
出発から1時間ほどで葛根田川源流の稜線に出る。いよいよ大縦走の始まりである。
稜線上は明るいブナ林となっている。
天気は快晴、気分は最高。
いくつかの小ピークを越えながら進んでいく。
先行者のトレースや赤布などの目印はない。
ピークを目指して登っている間は良いが、ピークから下るときには方向に注意を要する。
大いにGPSのお世話になりながら進む。
最初の顕著なピークである小白森山は、周辺がオオシラビソの林となっている。
小白森山からの緩やかな下りが終わると、大白森への登りとなる。
稜線上に出てからは本日いちばんの登りであり、初めてシールを着ける。
今回はショートシールしか持ってきていない。
この登りであればショートシールで不足は全くない。
最後は夏道を外れて、地図では湿原マークとなっている緩やかな大斜面を登って最高地点に出ると、大展望が広がる。
しばらく景色を楽しんだら、行動再開。
大白森山頂の広い雪原を直滑降で進んでいく。気持ちいい。
ただの直滑降でも、足元ががちっと固まったブーツで立っているだけのテレマークとBCクロカンでは、気分が違うように思う。
やがて斜度が増し、本日滑りらしい滑りになる最初の斜面に出る。
しかし、雪は完全にザラメ化しきってはおらず、ずれにくく引っかかる雪で、重荷を背負ってのBCクロカンでの滑りは簡単ではない。
緊張して不格好に滑っていると、不意に避難小屋らしきものが目に入る。
あれ?
事前に十分に地図を確認しておらず、本日の目的地である大白森山荘は大概の山小屋がそうであるように斜面を下りきったところにあるものと思い込んでいたのだが、斜面の途中にあるこの小屋が大白森山荘だった。
地図上では大白森山荘となっているが、現地の看板は大白森避難小屋となっている。
まだ14:30なので、八瀬森山荘まで足を伸ばそうかとも思う。
しかし、急いでもスタートからここまでと同じくらいの時間(3時間半)はかかりそうだ。
もし長引けば小屋への到着はかなり遅くなる。
やはり今日はここまでとする。
小屋は積雪期対応で2階から出入りできるようになっているが、いまは1階から出入りできる。
1階は土間に木のベンチが置いてある。
ストーブは古びて使えないようだ。
トイレも、自然落下式の原始的なものだが、一応建物内にある。
2階に上がると板の間となっており、ここに陣取る。
シールを干したり、水作りのためナルゲンボトルに雪を詰めて日なたに置いたりなどの雑事を済ませても、まだ十分時間がある。
周辺を散策してみることにする。
小屋近くの急斜面で滑ったり滑落したりして遊んでいると、おっ、大きな足跡が…。
しかしこれは人間のものではない。
となると、くまさんなんでしょうなあ。
その後、大白森からの斜面をもう1本滑ろうと登っていると、バスで一緒だった男性と女性の2人パーティーが降りてきた。
小屋はこの下ですよ、などと話して別れたあとさらに登り、適当なところから滑り出す。
空身なので、さすがに先ほどよりかなり滑りやすい。
小屋に戻り、そこからさらに下の斜面を観察する。
結構細かい凹凸があり、明日の早朝、堅くなったこの斜面をBCクロカンで滑るのかと思うとちょっと憂鬱になる。
コンディションが良ければBCクロカン向きの良さそうな斜面なのだが…。
夕食は1階の土間で。
担ぎ上げたビールがうまい。いかに軽量化を追求してもこれは外せない。
今回、早茹でパスタを、ゆであがったときにはほぼ水が無くなるくらいの少量の水でゆでる、という手法を試したところこれがヒットで、なかなか幸せな食事となった。
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16~17シーズンのGWの記録です。
念願だった、BCクロカンに格好のロングルート、乳頭温泉~八幡平の縦走に行ってきました。
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2017年5月3日 蟹場温泉~大白森山荘
天候:晴
装備:(板)クナイスル・ツアーライト59(靴)Xadv7
<コースタイム>
10:50 蟹場温泉
11:50~12:00 稜線
13:05 小白森山
14:00~14:11 大白森山
14:26 大白森山荘
(15:10~16:00 山荘周辺滑降)
15~16シーズンのGWは、サッカーによるけがで脚に不安があった上に、記録的な寡雪のためモチベーションも上がらず、ツアーに行かなかった。
しかし、今シーズン(16~17シーズン)は、GWに3日間のツアーが組めることになった。
昨シーズンと違って残雪が十分で、期間中の天候も全く問題なさそう。
以前から計画しながら、残雪量の不安や天候不良で実現しなかった、BCクロカンによる乳頭温泉~八幡平の大縦走のまたとないチャンスとみて、決行することにした。
入山地と下山地が離れた縦走となるとマイカーが使えないので、公共交通機関が利用できるかが計画立案のカギとなる。
最近はバスの運行が減っているので、入山地までバスが通じていないところも多いし、通じていても登山に利用できるような時間にはなかなかバスがない。
このルートは、入山地の乳頭温泉も下山地の八幡平も、意外と(?)バスの便が良い。
この北東北の大縦走ツアーを東京からの往復も含めて3日間で組めると分かったときには、「おお、ナーイス」と喜んだ。
始発の東北新幹線から田沢湖駅で乳頭温泉行きのバスに乗り継ぎ、10:30ころに終点の蟹場温泉に到着。
地図を確認すると、バス停から小さな沢を挟んだ向かいの尾根が、目指す登りルートのようである。
バス停から車道を少し戻って雪壁をよじ登り、尾根に取り付く。
このツアーはBCクロカンの特性を最大限生かし、シールの使用は極力控えたい。
シールは着けずに登り始める
取付点では雪は十分あるように見えたが、登るにつれて雪の薄いところが出てくる。
夏道に残る雪をたどり、雪が切れかかっているところもスキーを脱がずに強引に登っていくが、ついにスキーを脱がざるを得ないところが出てくる。
結局2~3回スキーを脱いだだろうか。
出発から1時間ほどで葛根田川源流の稜線に出る。いよいよ大縦走の始まりである。
稜線上は明るいブナ林となっている。
天気は快晴、気分は最高。
いくつかの小ピークを越えながら進んでいく。
先行者のトレースや赤布などの目印はない。
ピークを目指して登っている間は良いが、ピークから下るときには方向に注意を要する。
大いにGPSのお世話になりながら進む。
最初の顕著なピークである小白森山は、周辺がオオシラビソの林となっている。
小白森山からの緩やかな下りが終わると、大白森への登りとなる。
稜線上に出てからは本日いちばんの登りであり、初めてシールを着ける。
今回はショートシールしか持ってきていない。
この登りであればショートシールで不足は全くない。
最後は夏道を外れて、地図では湿原マークとなっている緩やかな大斜面を登って最高地点に出ると、大展望が広がる。
しばらく景色を楽しんだら、行動再開。
大白森山頂の広い雪原を直滑降で進んでいく。気持ちいい。
ただの直滑降でも、足元ががちっと固まったブーツで立っているだけのテレマークとBCクロカンでは、気分が違うように思う。
やがて斜度が増し、本日滑りらしい滑りになる最初の斜面に出る。
しかし、雪は完全にザラメ化しきってはおらず、ずれにくく引っかかる雪で、重荷を背負ってのBCクロカンでの滑りは簡単ではない。
緊張して不格好に滑っていると、不意に避難小屋らしきものが目に入る。
あれ?
事前に十分に地図を確認しておらず、本日の目的地である大白森山荘は大概の山小屋がそうであるように斜面を下りきったところにあるものと思い込んでいたのだが、斜面の途中にあるこの小屋が大白森山荘だった。
地図上では大白森山荘となっているが、現地の看板は大白森避難小屋となっている。
まだ14:30なので、八瀬森山荘まで足を伸ばそうかとも思う。
しかし、急いでもスタートからここまでと同じくらいの時間(3時間半)はかかりそうだ。
もし長引けば小屋への到着はかなり遅くなる。
やはり今日はここまでとする。
小屋は積雪期対応で2階から出入りできるようになっているが、いまは1階から出入りできる。
1階は土間に木のベンチが置いてある。
ストーブは古びて使えないようだ。
トイレも、自然落下式の原始的なものだが、一応建物内にある。
2階に上がると板の間となっており、ここに陣取る。
シールを干したり、水作りのためナルゲンボトルに雪を詰めて日なたに置いたりなどの雑事を済ませても、まだ十分時間がある。
周辺を散策してみることにする。
小屋近くの急斜面で滑ったり滑落したりして遊んでいると、おっ、大きな足跡が…。
しかしこれは人間のものではない。
となると、くまさんなんでしょうなあ。
その後、大白森からの斜面をもう1本滑ろうと登っていると、バスで一緒だった男性と女性の2人パーティーが降りてきた。
小屋はこの下ですよ、などと話して別れたあとさらに登り、適当なところから滑り出す。
空身なので、さすがに先ほどよりかなり滑りやすい。
小屋に戻り、そこからさらに下の斜面を観察する。
結構細かい凹凸があり、明日の早朝、堅くなったこの斜面をBCクロカンで滑るのかと思うとちょっと憂鬱になる。
コンディションが良ければBCクロカン向きの良さそうな斜面なのだが…。
夕食は1階の土間で。
担ぎ上げたビールがうまい。いかに軽量化を追求してもこれは外せない。
今回、早茹でパスタを、ゆであがったときにはほぼ水が無くなるくらいの少量の水でゆでる、という手法を試したところこれがヒットで、なかなか幸せな食事となった。
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