★★2017.05.03~05 BCXC/GW乳頭温泉~八幡平②(大白森山荘~大深山荘)

BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
GWツアー2日目、縦走の核心部です。

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2017年5月4日 大白森山荘~大深山荘

天候:晴
装備:(板)クナイスル・ツアーライト59(靴)Xadv7
<コースタイム>
6:10 大白森山荘
7:18 大沢森
8:30~8:45 曲崎山
9:43 八瀬森
9:52~10:32 八瀬森山荘
10:55 関東森
13:40 大深岳
13:50 大深山荘

15:40 大深山荘
16:15 源太ヶ岳
16:33 大深山荘

GWツアー2日目。
昨日に続いて天気は快晴。

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今日は葛根田川源流の稜線を延々歩いて大深山荘までの長丁場である。
途中に水場のあてもないので、水をたくさん作っておく。
単独行で水作りまでするのは初めてなので心配だったが、湿った春の雪なので効率が良く、それほど時間はかからなかった。

同宿した男女2人組の山スキーのパーティーがわずかに先行して出発する。
みるみる姿が遠ざかっていく。

しかし、私はといえば、昨日の悪い予感のとおり、でこぼこの堅い雪面に苦労する。
テレマークなら問題ないだろうが、BCクロカンでこの荷物を背負っていると、なかなか厳しい。
バランスを崩すとリカバリーは難しく、何度か転倒する。

この斜面を下ったあと、ルートは右(北東)に折れるのだが、さらに直進して先の谷に進みかける。
しかしすぐに気づいて軌道修正。
どこが稜線なんだか分からないような広いブナ林の中を、地図とGPSを見ながら進む。

すると、またもくまさんの足跡に遭遇する。
しかも、昨日の足跡はだいぶ輪郭がぼやけていたが、この足跡は肉球の跡までまでくっきり残っている新鮮なもの。
いったいいつ通ったの、という感じ

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本日最初の登りは、大沢森越え。
大沢森は、大白森から見たときは大きな山に思えたが、意外と時間はかからなかった。
それほど急なところもなかったので、ウロコだけで登り切る。

大沢森からゆるい下りを進むと、次は曲崎山。
このルートで一番の急斜面の登りだ。
シールで登るにしても急な部類の斜度で、緩みなく上まで続いている。
緩斜面に慣れた目には壁のようで、ちょっとうんざりする。
もちろんシールを貼る。今回はショートシール。

よしと気合いを入れ直して登りにかかる。
角度のきつい斜登高でガシガシ登る。
と、これまた意外とあっさりと、30分ほどで山頂着。
まあ、標高差は150mほどなので当たり前といえば当たり前だが、足元の軽いBCクロカンだとシールを着けての登りも負担が少ないように思う。
結局、今回のツアーでこれが最後のシール使用となる。

曲崎山のピークも、展望が良い。
見える山は大白森とあまり変わらないが。


森吉山
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岩手山
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秋田駒ヶ岳
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越えてきた大白森
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曲崎山からの下りは、今回のツアーでは初めてのオープンバーンの滑降。
もう雪は緩んでいる。
厚みのある重い雪で、さらさらとはいかないが、楽しいザラメの滑降。

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曲崎山あたりからは植生がブナからオオシラビソへと変わってくる。

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八瀬森を越えると、林の中に八瀬森山荘が。
避難小屋然としていた大白森山荘に比べるとずっときれいで、布団もある。
トイレもこちらはバイオトイレだった。

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山荘すぐ下の湿原には水芭蕉が顔を出していた。

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ピーク、と呼ぶほどでもない関東森を越えると、大深岳まで、緩やか~な登りが延々と続く、このルートを象徴するようなところ。
BCクロカンの機動力を生かしてぐんぐん進む。
1420mの湿原を過ぎたら、大深岳への最後の登りとなる。

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大深岳の山頂近くはハイマツや灌木が出ており、夏道に残る雪をたどる。
部分的に雪が切れてスキーを脱ぐところもあった。

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曲崎山を下ったところから約4時間にわたる、ほぼ平坦と言ってよい歩きを経て、大深山頂着。
あとは大深山荘まで下るだけ。

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大深山からの斜面はこれまた緩やか。
遠くから目立つような建物ではないが、GPS様の助けを借りて難なく大深山荘着。

大深山荘への斜面
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大深山荘は八瀬森山荘よりさらに新しくきれいで、中はまだぴかぴかと言ってよい。
トイレも無人小屋とは思えないきれいなバイオトイレ。
今日も私は一番乗りで、1階に陣取る。

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しばらく小屋でゆっくりしていたが、それでもまだ時間があるので、源太ヶ岳まで行ってみる。
ピーク手前の夏道周辺は雪が消えているので、灌木帯を大きく回り込んで雪のつながっているところを歩き、山頂付近まで行く。

左側を回り込んで歩いた
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北側のメローなオープンバーンを滑り、トラバースで往路に戻って山荘に帰ると、4人組(だったかな?)のパーティーが到着していた。
そのあと、続々と数パーティーが到着。
私はテラスでビールとしゃれ込む。

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最後に、昨日大白森山荘で同宿した山スキーの男女パーティーも到着。
山荘は大盛況。
それでもまだスペースには余裕があり、きれいな小屋で快適な一夜を過ごすことができた。

今日は最後は大深山荘が賑やかになったが、大沢森への登りの手前で前夜同宿のパーティーと離れてからは、大深山荘到着まで全く人と出会うことがなかった。
山深さを感じる静かな良い旅だった。

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