★2021.01.16 BCXC/鹿俣山
BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
ここ数年、個人的事情や雪不足、コロナ禍などで満足にツアーできていなかったので、今シーズンはツアーするぞと決意、近年の私としては多めにツアーに行っております。
ツアー記録のアップは自粛しておりましたが、緊急事態宣言も解除されましたので、順次アップしていこうと思います。
まずはシーズン1発目の鹿俣山から。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2021年1月16日 鹿俣山
天候:晴
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
7:07 たんばらスノーパーク
8:00 ブナ平
8:53 スキー場トップ
9:12~9:30 鹿俣山
9:37 ドロップポイント
10:32~10:40 夜後沢二俣
11:30 ブナ平
11:50 たんばらスノーパーク
20-21シーズン最初のツアーは鹿俣山。
今シーズンは12月上旬から大雪が繰り返し来て積雪が多く、年末年始でもツアーは可能となっていたが、私がツアーに出るのはやや遅めになった。
滑りをグレードアップしたいと12月中旬のまほろば倶楽部センスアップテレマークを初めて受講し(このブログにまほろば倶楽部はたびたび登場するが、ツアー参加がほとんどだった)、以降ゲレンデスキーで新しい滑りの体得に努めてきたためである。
こんなにゲレンデでスキーをしたシーズンは久しぶりだ。
革命的な滑りの変化に感動したものの、今までとは全く発想の異なる滑り方だったため、ツアーで同じ滑りができるのか、オフピステに出たらすぐに元の滑りに戻ってしまうのではないか、と不安だったのだが、ゲレンデでの鍛錬でだんだん身についてきた手応えを得たので、ツアーに出てみることにした。
とはいえ、いきなりあまりハードな場所に行くのはどうかということと、数日雪が降っていなかったため北斜面の樹林帯がよかろうということで、鹿俣山の夜後沢を計画した。
実は鹿俣山夜後沢は2018年に一度行っているのだが、コンディションが悪くまともに滑れなかったので、このブログにツアー記録を書くのをサボっていたのだった。
今回はどうだろうか。
まだ暗い6時にたんばらスノーパークの駐車場に到着し、明るくなるのを待って7時にいつものキッズゲレンデ下から森に入る。
例によってここではシールは付けず、ウロコで登る。
一時のドカ雪もおさまってここのところは落ち着いていたので、雪は下地がしっかり出来上がって、その上に古めの新雪(?)が浅く載っている感じ。

ブナ平に上がる尾根の手前の沢は、どこでも渡れるというほどではないが、渡れそうなスノーブリッジを見つけるのに苦労はしない。

朝日が昇ってブナ林を照らし始める。
いいですねえ。

ブナ平への尾根は、南斜面のため雪の融解が進んでいたり、軽くサンクラストしているところがある。
しかし少し進んで平らになるとまたフカ雪になったりと、斜度や向きによって雪質が頻繁に変わる。
やがてスキー場の営業が始まる。
登りルートとスキー場のゲレンデが接近するあたりまで来ると、ゲレンデを滑ってくるボーダーも現れ始める。
そこから少し登ると、林の中の斜度がぐっと上がる。
いつもは、ウロコで快適に登れるのはここまでということで、ここから下るか、さらに登るときにはゲレンデを登る。
今回もゲレンデに出てみるが、固めのゲレンデではウロコが効きにくいどころか、パウダー仕様の太いBCクロカン板(アウタバウンズクラウン)ではエッジが立たず、ずり落ちるのを防ぐのがやっと。
すぐに林のオフピステに戻る。
よく斜面と地形図を観察すると、深くは潜らずウロコもよく効く今日の雪質であれば、斜面の左に回り込めばウロコでも登れないことはなさそう。
その急斜面をさまざまな登りのテクニックを駆使して登り、ゲレンデ最上部のリフト降り場の上の台地に到達。

ゲレンデトップから、あともう一息と鹿俣山への尾根を登る。
少し進むと短いがウロコでは厳しそうな急斜面が現れる。
しかし、もう鹿俣山はすぐそこなのにここでシールを出すのも面倒。
強引にウロコで登ってしまう。
振り返るとなかなかの展望。



これで終わりかと思ったらもう一か所急なところが出てくるが、これもウロコで突破すると、鹿俣山山頂に到着。
山頂標識で「かのまたやま」と読むのだと知る。



山頂で一休みしたら、ドロップポイントを探しながらさらに尾根を進む。
ほどなく、斜度が手頃で、広いとは言えないが樹間もそこそこの斜面の上に出る。
ここからドロップに決定。

さて、滑りのバージョンアップの効果はいかほどか。
滑り出すと、北斜面の雪質はまだそこそこ保たれている。
しっかりした下地の上に浅く新雪が載った、非常に滑りやすい雪質だったので、以前の滑りでも困難はなかったと思うが、スキーの操作性と安定感が明らかに上がったと感じる。
これは楽しい!

前回ここに来たときには、雪が深すぎてとても登り返して滑る気は起きなかったのだが、今回の雪質なら、ウロコでサクサク登り返せる斜度の斜面。
沢床に降りてしまわずに、左岸を、登り返し気味に横移動しては滑る、を繰り返す。
そして良さそうな斜面を見つけたら、ささっと登って滑りを楽しむ。
これはBCクロカンには楽しいルートだ。


しかし、1300mあたりまで下りてくると、さすがに雪質も悪くなってくる。
南面になる右岸は結構ハードにクラストしているところもあった。
斜度も落ちてスキーもあまり滑らなくなってきた沢を、スノーブリッジで左岸と右岸を行ったり来たりしながら進む。
これが結構長く続いてしんどい。このルートの核心部かも。
ようやく、という感じでブナ平に向かう沢との二俣に着く。
ここからブナ平に登り返す。
本格的な登りになるので普通ならシールを貼るところだが、今日は湿った新雪が団子になってソールにくっついているおかげで、ウロコのままでもシール並みに登っていける。
前にもスキーが滑らないのとスキーが重くなるのは厄介だが、シールを貼らなくて済むならと、そのまま登っていく。
前回の記憶から、やがて沢が開けるはずと思いながら狭い沢を登るが、なかなか開けない。
帰ってきてGPSトラックを確認したら、前回はもう一つ東(左)側の沢を登っていたようだ。
途中で尾根に上がると斜面が広がってぐっと登りやすくなり、雪団子スキーの威力もあってぐいぐい登っていく。
ブナ平に上がる頃には、朝は晴れていた空から雪が舞ってくる。これは予報通り。
私にとってはおなじみの、ブナ平側の夜後沢斜面もかなり良さそうだったので、少し滑って行こうかとも思ったが、今日は天気がさらに悪くなる前に帰ろうと、そのまま往路をたどってスキー場に戻った。
新しい滑りのオフピステでの感触はまずまず。
次はもう少しハードな場所に行ってみよう。

ツアー記録一覧へ
ここ数年、個人的事情や雪不足、コロナ禍などで満足にツアーできていなかったので、今シーズンはツアーするぞと決意、近年の私としては多めにツアーに行っております。
ツアー記録のアップは自粛しておりましたが、緊急事態宣言も解除されましたので、順次アップしていこうと思います。
まずはシーズン1発目の鹿俣山から。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2021年1月16日 鹿俣山
天候:晴
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
7:07 たんばらスノーパーク
8:00 ブナ平
8:53 スキー場トップ
9:12~9:30 鹿俣山
9:37 ドロップポイント
10:32~10:40 夜後沢二俣
11:30 ブナ平
11:50 たんばらスノーパーク
20-21シーズン最初のツアーは鹿俣山。
今シーズンは12月上旬から大雪が繰り返し来て積雪が多く、年末年始でもツアーは可能となっていたが、私がツアーに出るのはやや遅めになった。
滑りをグレードアップしたいと12月中旬のまほろば倶楽部センスアップテレマークを初めて受講し(このブログにまほろば倶楽部はたびたび登場するが、ツアー参加がほとんどだった)、以降ゲレンデスキーで新しい滑りの体得に努めてきたためである。
こんなにゲレンデでスキーをしたシーズンは久しぶりだ。
革命的な滑りの変化に感動したものの、今までとは全く発想の異なる滑り方だったため、ツアーで同じ滑りができるのか、オフピステに出たらすぐに元の滑りに戻ってしまうのではないか、と不安だったのだが、ゲレンデでの鍛錬でだんだん身についてきた手応えを得たので、ツアーに出てみることにした。
とはいえ、いきなりあまりハードな場所に行くのはどうかということと、数日雪が降っていなかったため北斜面の樹林帯がよかろうということで、鹿俣山の夜後沢を計画した。
実は鹿俣山夜後沢は2018年に一度行っているのだが、コンディションが悪くまともに滑れなかったので、このブログにツアー記録を書くのをサボっていたのだった。
今回はどうだろうか。
まだ暗い6時にたんばらスノーパークの駐車場に到着し、明るくなるのを待って7時にいつものキッズゲレンデ下から森に入る。
例によってここではシールは付けず、ウロコで登る。
一時のドカ雪もおさまってここのところは落ち着いていたので、雪は下地がしっかり出来上がって、その上に古めの新雪(?)が浅く載っている感じ。

ブナ平に上がる尾根の手前の沢は、どこでも渡れるというほどではないが、渡れそうなスノーブリッジを見つけるのに苦労はしない。

朝日が昇ってブナ林を照らし始める。
いいですねえ。


ブナ平への尾根は、南斜面のため雪の融解が進んでいたり、軽くサンクラストしているところがある。
しかし少し進んで平らになるとまたフカ雪になったりと、斜度や向きによって雪質が頻繁に変わる。
やがてスキー場の営業が始まる。
登りルートとスキー場のゲレンデが接近するあたりまで来ると、ゲレンデを滑ってくるボーダーも現れ始める。
そこから少し登ると、林の中の斜度がぐっと上がる。
いつもは、ウロコで快適に登れるのはここまでということで、ここから下るか、さらに登るときにはゲレンデを登る。
今回もゲレンデに出てみるが、固めのゲレンデではウロコが効きにくいどころか、パウダー仕様の太いBCクロカン板(アウタバウンズクラウン)ではエッジが立たず、ずり落ちるのを防ぐのがやっと。
すぐに林のオフピステに戻る。
よく斜面と地形図を観察すると、深くは潜らずウロコもよく効く今日の雪質であれば、斜面の左に回り込めばウロコでも登れないことはなさそう。
その急斜面をさまざまな登りのテクニックを駆使して登り、ゲレンデ最上部のリフト降り場の上の台地に到達。
ゲレンデトップから鹿俣山に向かう尾根

ゲレンデトップから、あともう一息と鹿俣山への尾根を登る。
少し進むと短いがウロコでは厳しそうな急斜面が現れる。
しかし、もう鹿俣山はすぐそこなのにここでシールを出すのも面倒。
強引にウロコで登ってしまう。
振り返るとなかなかの展望。



これで終わりかと思ったらもう一か所急なところが出てくるが、これもウロコで突破すると、鹿俣山山頂に到着。
山頂標識で「かのまたやま」と読むのだと知る。


こんな標識もある

山頂で一休みしたら、ドロップポイントを探しながらさらに尾根を進む。
ほどなく、斜度が手頃で、広いとは言えないが樹間もそこそこの斜面の上に出る。
ここからドロップに決定。
ドロップポイントの斜面。写真ではあまり滑りやすそうに見えないかも(笑)

さて、滑りのバージョンアップの効果はいかほどか。
滑り出すと、北斜面の雪質はまだそこそこ保たれている。
しっかりした下地の上に浅く新雪が載った、非常に滑りやすい雪質だったので、以前の滑りでも困難はなかったと思うが、スキーの操作性と安定感が明らかに上がったと感じる。
これは楽しい!

前回ここに来たときには、雪が深すぎてとても登り返して滑る気は起きなかったのだが、今回の雪質なら、ウロコでサクサク登り返せる斜度の斜面。
沢床に降りてしまわずに、左岸を、登り返し気味に横移動しては滑る、を繰り返す。
そして良さそうな斜面を見つけたら、ささっと登って滑りを楽しむ。
これはBCクロカンには楽しいルートだ。


しかし、1300mあたりまで下りてくると、さすがに雪質も悪くなってくる。
南面になる右岸は結構ハードにクラストしているところもあった。
斜度も落ちてスキーもあまり滑らなくなってきた沢を、スノーブリッジで左岸と右岸を行ったり来たりしながら進む。
これが結構長く続いてしんどい。このルートの核心部かも。
ようやく、という感じでブナ平に向かう沢との二俣に着く。
ここからブナ平に登り返す。
本格的な登りになるので普通ならシールを貼るところだが、今日は湿った新雪が団子になってソールにくっついているおかげで、ウロコのままでもシール並みに登っていける。
前にもスキーが滑らないのとスキーが重くなるのは厄介だが、シールを貼らなくて済むならと、そのまま登っていく。
前回の記憶から、やがて沢が開けるはずと思いながら狭い沢を登るが、なかなか開けない。
帰ってきてGPSトラックを確認したら、前回はもう一つ東(左)側の沢を登っていたようだ。
途中で尾根に上がると斜面が広がってぐっと登りやすくなり、雪団子スキーの威力もあってぐいぐい登っていく。
ブナ平に上がる頃には、朝は晴れていた空から雪が舞ってくる。これは予報通り。
私にとってはおなじみの、ブナ平側の夜後沢斜面もかなり良さそうだったので、少し滑って行こうかとも思ったが、今日は天気がさらに悪くなる前に帰ろうと、そのまま往路をたどってスキー場に戻った。
新しい滑りのオフピステでの感触はまずまず。
次はもう少しハードな場所に行ってみよう。

ツアー記録一覧へ
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