★2022.01.03 BCXC/若栗尾根
BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
正月ツアー2日目です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2022年1月3日 若栗尾根
天候:くもりのち晴
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
9:14 林道入口
10:48 白馬乗鞍温泉スキー場第4リフト上
11:36~12:26 尾根上1380m
12:43 白馬乗鞍温泉スキー場第4リフト上
13:10 まほろば倶楽部
正月スキー2日目。
昨日はまほろば倶楽部到着が18時過ぎになってしまった。
着く頃には雪が降り始めていて、夜は結構強く雪が降り、3日の日中にはまた晴れるというナイスな予報。
ネットで直近のツアー記録を調べたり、ルート集を読んだりして、どこに行こうかと考える。
結果、前日の湯ノ丸の疲れが残っているのでがっつり登るのは辛いなあと思い、栂池に行って早大小屋から稜線に登り、鵯峰周辺を滑ることを予定する。
ただ、ゴンドラに乗らなければいけないのが面倒だなあと思っていた。
すると、出発前に、石木田さんから、はくのりの第4リフトから若栗の頭に向かう尾根に行ってみることを勧められる。
あのリフト降り場から山装備でスキー場外に向かう人たちはこのルートで若栗の頭に登り、黒川沢を滑っているのだそうだ。
石木田さんに勧められたのはその尾根の往復。
石木田さんたちが夏に刈り払いをして、滑りやすくなっているとのこと。
動画も見せてもらう。
https://www.youtube.com/watch?v=yctLlnx6OC0
まほろば倶楽部のサイトで見ていた動画で、良さそうだけどこれどこなんだろう、と思っていたやつだ。
BCクロカンでも楽しそう。
最後の細い尾根は厳しそうだな、と思ったが、まあ全く降りられないということはないだろうと考え、行ってみることにする。
第4リフト上までは、リフトを使わず林道を上る。
まほろば倶楽部から車道を歩いて登っていくと、林道入口がある。


石木田さんの勧めにしたがって、初めからシールを装着する。
林道ははくのりファミリーコースを横切り、牧ノ入へと向かっていく。
日中晴れの予報だったが、まだ少し雪が降っている。
林道の道形は分かるという話だったが、牧ノ入に入ってしまうと、のっぺりとした雪原で初めての私にはどこが林道なのかよく分からない。
逆に言えば、視界があればどこでも登れる。
途中まではGPSで林道の位置を確認しながら登っていたが、途中からは適当に登る。

右のスキー場側の斜面からは、第4リフトから場外を滑ってくるスキーヤーが降りてくる。
そのスキーヤーたちが、私を見て「おい、登ってるよ」と笑っているのが聞こえる。
牧ノ入を登っていくと、やがてカーブミラーが出てきて林道の位置が分かる。
それでも無視して適当に登っていくと、正面の斜度がきつくなってくるところからはつづら折れの林道が明瞭になり、これを登る。
牧ノ入から林道の登りは、ラッセルが深く、思ったよりしんどい。
日差しはないが、昨日の湯ノ丸に比べるとかなり暑く、汗をかく。
眼鏡にオーバーサングラスで登っていたが、曇ってどうしようもないので外す。
かなりうんざりしてきたところで、スキー場から滑ってきたスキーヤーのシュプールと出合う。
途端に歩きやすくなり、トレースのありがたみを痛感する。
と同時にもうすぐリフト上だろう、と元気が出る。
そこからも意外と距離があったが、出発から1時間半で第4リフト上(正確にはそこからちょっと進んだ林道上)に到着。
ここからはしっかりしたトレースがある。
少し進むと、目指す尾根の取り付きに出る。
石木田さんから、取り付きだけはちょっと厄介と聞いていたが、たしかに急で細い。
そして、古いトレースがかすかに残ってはいたが、今日の先行者のトレースはここを登らずに林道を先に進んでいる。
もっと先に登りやすいところがあるのかも、とも思ったが、先行者がどこに向かったかは分からないので、石木田さんに教えられたとおりここから取り付くことにする。
最初の細く急な部分は、細かくジグを切って登る。
登りはそれほど困難ではないが、帰りにここを降りるのは難儀だろうな、と思う。

急斜面はそう長くはなく、やがて斜度が緩んで尾根も広くなる。
すると、左手から尾根上に続くトレースがあり、それに合流する。
先行者は一つ先の支尾根から取り付いていたようだ。
トレースのおかげで再び楽になり、明るい尾根を進んでいく。

その先で少し急な部分があり、それを越えると、尾根はさらに広がって、とても良い雰囲気の明るい林になる。
空も予報通り晴れてきて、これはいいなあと歩いていると、1380m付近から斜度が上がる。
斜面は広く、これは滑りが楽しそうなところだ。
すると、それほど急とまでは言えないこの斜面に、なぜかシール登高としてはかなり緩い角度のジグザグトレースがついている。
「これならウロコで登れるじゃん」
そう思いつくと、ザックを下ろし、シールを外して、ここで遊ぶことにする。
今日はピークハントを目指してきたわけじゃないし、もともと軽めのつもりだったので、この気持ちの良い林でBCクロカンを楽しめれば十分だ。
乾いた新雪はウロコの効きが悪く思ったより登りづらかったが、なんとかなった。
適当なところから滑る。
湿雪というわけではないが昨日の湯ノ丸ほど軽い雪ではなく、下地もできているので底なし感もない。
今日はテレマークを入れた方が滑りやすい。
しかし相変わらず思うようには滑れんなあと思いつつ数本滑って、帰路につく。

途中、1350mあたりから南に落ちる沢の源頭部が開けた斜面になっていて、いい感じ。

この沢をそのまま降りられるのではないかと思って滑ってみたが、下の方は思ったより地形が複雑そうで木も多く、容易に降りられるどうか判断できなかったため、尾根に戻る。


メロウな尾根を楽しみ、登りで先行者のトレースと合流した部分からは、先行者が登ってきた支尾根を滑る。
これは明らかにこちらの支尾根の方が滑りやすいと思われ、正解(登りをどっちにするかは好みだろう)。
林道に降りたら、後はトレースをたどる。
つづら折れの部分はあまりスピードは出ない。
日射で雪も湿り始め、途中からはウロコに雪団子がべっとりついて滑らなくなる。
なだらかな牧ノ入まで降りてきたところで、滑らないかなと思いながら直滑降をしてみると、思いのほかよく滑る。
これは楽しいと、広大な雪原をちょっかっていたら、突然妖怪板つかみに板を捕まれて激しく前転し、雪まみれになる。
それでも最後まで歩きにはならずに、はくのりファミリーコースの上に戻った。
行きの林道ラッセルは思ったよりきつかったが、手頃に楽しめる良いショートルートだった。
次はもっと元気なときに若栗の頭まで登ってみたい。

ツアー記録一覧へ
正月ツアー2日目です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2022年1月3日 若栗尾根
天候:くもりのち晴
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
9:14 林道入口
10:48 白馬乗鞍温泉スキー場第4リフト上
11:36~12:26 尾根上1380m
12:43 白馬乗鞍温泉スキー場第4リフト上
13:10 まほろば倶楽部
正月スキー2日目。
昨日はまほろば倶楽部到着が18時過ぎになってしまった。
着く頃には雪が降り始めていて、夜は結構強く雪が降り、3日の日中にはまた晴れるというナイスな予報。
ネットで直近のツアー記録を調べたり、ルート集を読んだりして、どこに行こうかと考える。
結果、前日の湯ノ丸の疲れが残っているのでがっつり登るのは辛いなあと思い、栂池に行って早大小屋から稜線に登り、鵯峰周辺を滑ることを予定する。
ただ、ゴンドラに乗らなければいけないのが面倒だなあと思っていた。
すると、出発前に、石木田さんから、はくのりの第4リフトから若栗の頭に向かう尾根に行ってみることを勧められる。
あのリフト降り場から山装備でスキー場外に向かう人たちはこのルートで若栗の頭に登り、黒川沢を滑っているのだそうだ。
石木田さんに勧められたのはその尾根の往復。
石木田さんたちが夏に刈り払いをして、滑りやすくなっているとのこと。
動画も見せてもらう。
https://www.youtube.com/watch?v=yctLlnx6OC0
まほろば倶楽部のサイトで見ていた動画で、良さそうだけどこれどこなんだろう、と思っていたやつだ。
BCクロカンでも楽しそう。
最後の細い尾根は厳しそうだな、と思ったが、まあ全く降りられないということはないだろうと考え、行ってみることにする。
第4リフト上までは、リフトを使わず林道を上る。
まほろば倶楽部から車道を歩いて登っていくと、林道入口がある。


石木田さんの勧めにしたがって、初めからシールを装着する。
林道ははくのりファミリーコースを横切り、牧ノ入へと向かっていく。
日中晴れの予報だったが、まだ少し雪が降っている。
林道の道形は分かるという話だったが、牧ノ入に入ってしまうと、のっぺりとした雪原で初めての私にはどこが林道なのかよく分からない。
逆に言えば、視界があればどこでも登れる。
途中まではGPSで林道の位置を確認しながら登っていたが、途中からは適当に登る。

右のスキー場側の斜面からは、第4リフトから場外を滑ってくるスキーヤーが降りてくる。
そのスキーヤーたちが、私を見て「おい、登ってるよ」と笑っているのが聞こえる。
牧ノ入を登っていくと、やがてカーブミラーが出てきて林道の位置が分かる。
それでも無視して適当に登っていくと、正面の斜度がきつくなってくるところからはつづら折れの林道が明瞭になり、これを登る。
牧ノ入から林道の登りは、ラッセルが深く、思ったよりしんどい。
日差しはないが、昨日の湯ノ丸に比べるとかなり暑く、汗をかく。
眼鏡にオーバーサングラスで登っていたが、曇ってどうしようもないので外す。
かなりうんざりしてきたところで、スキー場から滑ってきたスキーヤーのシュプールと出合う。
途端に歩きやすくなり、トレースのありがたみを痛感する。
と同時にもうすぐリフト上だろう、と元気が出る。
そこからも意外と距離があったが、出発から1時間半で第4リフト上(正確にはそこからちょっと進んだ林道上)に到着。
ここからはしっかりしたトレースがある。
少し進むと、目指す尾根の取り付きに出る。
石木田さんから、取り付きだけはちょっと厄介と聞いていたが、たしかに急で細い。
そして、古いトレースがかすかに残ってはいたが、今日の先行者のトレースはここを登らずに林道を先に進んでいる。
もっと先に登りやすいところがあるのかも、とも思ったが、先行者がどこに向かったかは分からないので、石木田さんに教えられたとおりここから取り付くことにする。
最初の細く急な部分は、細かくジグを切って登る。
登りはそれほど困難ではないが、帰りにここを降りるのは難儀だろうな、と思う。
帰りがけに撮影した私のトレース

急斜面はそう長くはなく、やがて斜度が緩んで尾根も広くなる。
すると、左手から尾根上に続くトレースがあり、それに合流する。
先行者は一つ先の支尾根から取り付いていたようだ。
トレースのおかげで再び楽になり、明るい尾根を進んでいく。

その先で少し急な部分があり、それを越えると、尾根はさらに広がって、とても良い雰囲気の明るい林になる。
空も予報通り晴れてきて、これはいいなあと歩いていると、1380m付近から斜度が上がる。
斜面は広く、これは滑りが楽しそうなところだ。
すると、それほど急とまでは言えないこの斜面に、なぜかシール登高としてはかなり緩い角度のジグザグトレースがついている。
「これならウロコで登れるじゃん」
そう思いつくと、ザックを下ろし、シールを外して、ここで遊ぶことにする。
今日はピークハントを目指してきたわけじゃないし、もともと軽めのつもりだったので、この気持ちの良い林でBCクロカンを楽しめれば十分だ。
乾いた新雪はウロコの効きが悪く思ったより登りづらかったが、なんとかなった。
適当なところから滑る。
湿雪というわけではないが昨日の湯ノ丸ほど軽い雪ではなく、下地もできているので底なし感もない。
今日はテレマークを入れた方が滑りやすい。
しかし相変わらず思うようには滑れんなあと思いつつ数本滑って、帰路につく。

途中、1350mあたりから南に落ちる沢の源頭部が開けた斜面になっていて、いい感じ。

この沢をそのまま降りられるのではないかと思って滑ってみたが、下の方は思ったより地形が複雑そうで木も多く、容易に降りられるどうか判断できなかったため、尾根に戻る。


メロウな尾根を楽しみ、登りで先行者のトレースと合流した部分からは、先行者が登ってきた支尾根を滑る。
これは明らかにこちらの支尾根の方が滑りやすいと思われ、正解(登りをどっちにするかは好みだろう)。
林道に降りたら、後はトレースをたどる。
つづら折れの部分はあまりスピードは出ない。
日射で雪も湿り始め、途中からはウロコに雪団子がべっとりついて滑らなくなる。
なだらかな牧ノ入まで降りてきたところで、滑らないかなと思いながら直滑降をしてみると、思いのほかよく滑る。
これは楽しいと、広大な雪原をちょっかっていたら、突然妖怪板つかみに板を捕まれて激しく前転し、雪まみれになる。
それでも最後まで歩きにはならずに、はくのりファミリーコースの上に戻った。
行きの林道ラッセルは思ったよりきつかったが、手頃に楽しめる良いショートルートだった。
次はもっと元気なときに若栗の頭まで登ってみたい。

ツアー記録一覧へ
この記事へのコメント