2022.01.04 BCXC/雨中ゲレンデ
BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
正月ツアー3日目、最終日の記録です。
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2022年1月4日 雨中ゲレンデ
天候:雪
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
9:27 林道入口
10:30 雨中ゲレンデ入口
10:55~11:05 雨中ゲレンデトップ
11:15 雨中ゲレンデ入口
11:46 林道入口
正月スキー3日目は、強い寒波の襲来で大雪。
朝からガンガン降っている。
一時はまほろば倶楽部の窓から見るゲレンデの視界が悪くなるほど。
さすがに今日は山に入っても楽しくないか。
連休中1回はスノーハープでクロカンをしたいと思って純クロカンの道具も持ってきているが、この天気ではスノーハープの吹きさらしは辛いだろう。
栂池の栂の森ゲレンデでパウダー練習かな、ゴンドラは動くだろうか、などと考えていたら、石木田さんからコルチナの旧雨中ゲレンデというところがあると勧められる。
説明を聞くと、以前、コルチナにスキーに行ったときにアヤメ池周辺のオフピステで遊んだのだが、そのときに古いリフトの跡が見えて気になっていたところを降りていった場所だと分かる(そのときはその先がどうなっているのか分からなかったので、降りていくことはしなかった)。
そこに下の林道から歩いて行くということなのだが、林道入り口への行き方が分かりにくいとのことで、ホワイトボードに図で道順を書いてもらい、駐車場所も教えてもらう。
こういう場所は地元の人じゃないと知らないし、特に駐車スペースの情報はありがたい。
教えてもらった場所をカーナビに入れ、石木田さん夫妻に別れを告げて出発する。
それでも途中道を間違えそうになりながら到着した駐車スペースには、何と先行車が1台いる。
私も車を駐めて出発準備をしていると、もう1台、どこかの店(宿?)の名前の入ったバンがやって来る。中からガイドっぽい人が降りてきて、バンを置いて先行車で降りてきた道を登っていった。
なるほど、下から歩いて登ったりせずに、コルチナから滑ってこようということか。
私にはその選択肢はないので、教えてもらったとおり林道に入っていく。
少し進むと除雪は終わり、雪の壁になっている。
そこをよじ登って林道の上に出たら、スキーを履く。
当然のことながらトレースはなく、ラッセルは深い。
開けた雪原で、風雪が吹き付ける。
考えてみれば当たり前のコンディションなのだが、楽ではない。
というか辛い。
まるで『八甲田山死の彷徨』のようだなと思う。
昨日と同様、どこが林道なのか分からなくなってくる。
ときどき脇にそれたりしながら、GPSを確認しつつ林道をたどる。
登りのラッセルは後で滑りという楽しみがあるので頑張れるが、林道ラッセルでこの降雪では帰りもラッセルになることが予想される。
コンディションが良ければスイスイ行けるはずの平らなところでなかなか進まないというのもストレスになる。
本気でもうやめようかと思い始めたとき、左手から古いトレースが合流し、林道に続いているのを見て、気を取り直す。
しかし、トレースに入ると多少は楽になるものの、その上に結構な降雪があるのでラッセルであることには変わりはない。
樹林帯に入って風は弱くなったが、ゲレンデまではまだ距離がある。
再びやめて帰ろうかという考えが頭をよぎるが、ここで帰ってはゲレンデから楽ちんで滑り降りてくるガイドツアーに道を付けてあげただけで終わると考えると、悔しい。
意地になって歩き続ける。
やがて送電線が見えてきて、ゲレンデが近づいてきたことが分かる。
希望の光。
石木田さんが、ゲレンデに出る手前の尾根が崖状になっていて雪崩に注意と言っていた、それらしき尾根を回り込むと、眼前には雨中ゲレンデのオープンバーンが広がるとともに、烈風が顔を打ち付ける。
めでたくゲレンデに着いたからといって休むこともできず、ゲレンデに取り付く。
早く上に着きたいという思いで、直登する。
最後は若干ジグを切って、ゲレンデトップに登りつき、いくらか風が避けられる場所でシールを外す。
滑走準備ができたら、再び烈風吹きすさぶゲレンデの斜面上に出る。
これだけの悪天候の中登ってきたのだから、ディープパウダーはお約束だ。
いざ斜面に飛び込む…も、ホワイトアウト気味な上にゴーグル越しの視界の光量が足りず、滑り出すと雪面が全然見えない。
フォールラインもよく分からず、オタオタモソモソと滑り降りる。
斜度が緩んで来たところで止まると、その先はもう滑らない。
登り返す気は起きず、歩いて元来たゲレンデ入り口に降りる。
あとはトレースをたどって林道を引き返す。
やはり滑らないので歩きになるが、行きよりはだいぶ楽ではある。
途中、行きに古いトレースが合流したところで、スノーシューの2人組とすれ違った。
古いトレースはこの人たちのものだったのだろうか。
短い時間ではあったが、今日も結構ハードな行程となった。
その割に、滑りがそれほど楽しめたわけではない。
それでも、これならゲレンデを滑っておけばよかった、という気にはならない。
やっぱりオフピステを滑るのは、いいのだ。
何がそんなにいいのか、うまく説明できないんだけど。
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正月ツアー3日目、最終日の記録です。
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2022年1月4日 雨中ゲレンデ
天候:雪
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
9:27 林道入口
10:30 雨中ゲレンデ入口
10:55~11:05 雨中ゲレンデトップ
11:15 雨中ゲレンデ入口
11:46 林道入口
正月スキー3日目は、強い寒波の襲来で大雪。
朝からガンガン降っている。
一時はまほろば倶楽部の窓から見るゲレンデの視界が悪くなるほど。
さすがに今日は山に入っても楽しくないか。
連休中1回はスノーハープでクロカンをしたいと思って純クロカンの道具も持ってきているが、この天気ではスノーハープの吹きさらしは辛いだろう。
栂池の栂の森ゲレンデでパウダー練習かな、ゴンドラは動くだろうか、などと考えていたら、石木田さんからコルチナの旧雨中ゲレンデというところがあると勧められる。
説明を聞くと、以前、コルチナにスキーに行ったときにアヤメ池周辺のオフピステで遊んだのだが、そのときに古いリフトの跡が見えて気になっていたところを降りていった場所だと分かる(そのときはその先がどうなっているのか分からなかったので、降りていくことはしなかった)。
そこに下の林道から歩いて行くということなのだが、林道入り口への行き方が分かりにくいとのことで、ホワイトボードに図で道順を書いてもらい、駐車場所も教えてもらう。
こういう場所は地元の人じゃないと知らないし、特に駐車スペースの情報はありがたい。
教えてもらった場所をカーナビに入れ、石木田さん夫妻に別れを告げて出発する。
それでも途中道を間違えそうになりながら到着した駐車スペースには、何と先行車が1台いる。
私も車を駐めて出発準備をしていると、もう1台、どこかの店(宿?)の名前の入ったバンがやって来る。中からガイドっぽい人が降りてきて、バンを置いて先行車で降りてきた道を登っていった。
なるほど、下から歩いて登ったりせずに、コルチナから滑ってこようということか。
私にはその選択肢はないので、教えてもらったとおり林道に入っていく。
少し進むと除雪は終わり、雪の壁になっている。
そこをよじ登って林道の上に出たら、スキーを履く。
当然のことながらトレースはなく、ラッセルは深い。
開けた雪原で、風雪が吹き付ける。
考えてみれば当たり前のコンディションなのだが、楽ではない。
というか辛い。
まるで『八甲田山死の彷徨』のようだなと思う。
昨日と同様、どこが林道なのか分からなくなってくる。
ときどき脇にそれたりしながら、GPSを確認しつつ林道をたどる。
登りのラッセルは後で滑りという楽しみがあるので頑張れるが、林道ラッセルでこの降雪では帰りもラッセルになることが予想される。
コンディションが良ければスイスイ行けるはずの平らなところでなかなか進まないというのもストレスになる。
本気でもうやめようかと思い始めたとき、左手から古いトレースが合流し、林道に続いているのを見て、気を取り直す。
しかし、トレースに入ると多少は楽になるものの、その上に結構な降雪があるのでラッセルであることには変わりはない。
樹林帯に入って風は弱くなったが、ゲレンデまではまだ距離がある。
再びやめて帰ろうかという考えが頭をよぎるが、ここで帰ってはゲレンデから楽ちんで滑り降りてくるガイドツアーに道を付けてあげただけで終わると考えると、悔しい。
意地になって歩き続ける。
やがて送電線が見えてきて、ゲレンデが近づいてきたことが分かる。
希望の光。
石木田さんが、ゲレンデに出る手前の尾根が崖状になっていて雪崩に注意と言っていた、それらしき尾根を回り込むと、眼前には雨中ゲレンデのオープンバーンが広がるとともに、烈風が顔を打ち付ける。
めでたくゲレンデに着いたからといって休むこともできず、ゲレンデに取り付く。
早く上に着きたいという思いで、直登する。
最後は若干ジグを切って、ゲレンデトップに登りつき、いくらか風が避けられる場所でシールを外す。
滑走準備ができたら、再び烈風吹きすさぶゲレンデの斜面上に出る。
これだけの悪天候の中登ってきたのだから、ディープパウダーはお約束だ。
いざ斜面に飛び込む…も、ホワイトアウト気味な上にゴーグル越しの視界の光量が足りず、滑り出すと雪面が全然見えない。
フォールラインもよく分からず、オタオタモソモソと滑り降りる。
斜度が緩んで来たところで止まると、その先はもう滑らない。
登り返す気は起きず、歩いて元来たゲレンデ入り口に降りる。
あとはトレースをたどって林道を引き返す。
やはり滑らないので歩きになるが、行きよりはだいぶ楽ではある。
途中、行きに古いトレースが合流したところで、スノーシューの2人組とすれ違った。
古いトレースはこの人たちのものだったのだろうか。
短い時間ではあったが、今日も結構ハードな行程となった。
その割に、滑りがそれほど楽しめたわけではない。
それでも、これならゲレンデを滑っておけばよかった、という気にはならない。
やっぱりオフピステを滑るのは、いいのだ。
何がそんなにいいのか、うまく説明できないんだけど。
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