★★2022.02.20 BCXC/高デッキ山

BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。

前回に続いて戸隠へ。
楽しかった~。

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2022年2月20日 高デッキ山

天候:くもり
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
7:30 戸隠イースタンキャンプ場
8:57~9:07 1368m分岐点
9:12 徒渉点
10:30 最高到達点(高デッキ山麓1544m)
    (繰り返し滑降)
12:22 下山開始
12:25 徒渉点
12:51 戸隠イースタンキャンプ場

先週末は南岸低気圧が通過し、関東平野部でも雪が降った。
その後また冬型になったが、今週末も南岸低気圧が通過する予報。
東信や北八ヶ岳方面でも雪が降るようなので、そちらに行こうかとも思ったが、2週間前に初めて行った戸隠の印象が良かったので、もう一度行ってみることにする。

戸隠はここ2、3日はあまり雪が降らなかったようだが、前日土曜の夕方から今日の明け方まで雪マークだったので新雪が期待できる。
そして今日は午前中はくもり、午後からは冬型が強まり大雪になっていくという予報。
この午前中を狙う。

朝戸隠イースタンキャンプ場の駐車場(というか除雪してあるロータリー)に着くと、3台車が止まっており、駐車場にテントを張ってキャンプを楽しんでいる人たちがいた。
私も車を駐める。

雪はほぼ止んでおり、気温は前回より高い。
前回と同じ場所から雪の上に上がるが、今回のトレースは雪面がごくわずかにくぼんでいる程度で、ほとんどないのと変わらない。
しかも、そのトレースもすぐに別方向に行ってしまって、そこから先は完全にフラット。
今日もラッセルだ。

IMG_1082.JPG

トレースがない分、前回よりもラッセルは若干深く、スネから膝下くらい。
雪は前回よりは湿っぽいが、重い感じはしない。
贅沢を言わなければ十分に軽い雪。

前回の記憶とGPSを頼りに進む。
でもまあそんなに夏道通しにこだわる必要はないだろう、と適当に歩いていたが、進行方向の樹林が結構密になってきてしまったので軌道修正。
すると、よく注意して見るとブナが直線的に並んでおり、これは切り開きなのだろうな、と思われるところに出る。
そこを進み、GPSを確認すると、やはり夏道にバッチリ重なっている。

雪は止んでいるのだと思うが、森の中では枝の雪が風で飛ばされてはらはらと落ちてくるので、まるで降っているよう。
でもそのうち薄日もさしてくる。

IMG_1084.JPG

夏道通しに一直線に進んでいくと、前回も見た、1368m分岐点を示す赤テープが現れる。
ここで小休止。

IMG_1085.JPG

前回はここから少し登って回り込んでいくトレースに乗って歩いたが、今回は夏道通り水平に沢の方に向かってみる。
沢はほぼ埋まっており、沢の中を歩いて登りやすいところから対岸に登る。

対岸に渡ったら、前回同様シールを貼る。
しかし、前回の経験を踏まえて、今回はピークは目指さない。
後でウロコで登り返すことを想定して、ウロコでも登れる登高角度のトレースをつけていく。
登るにつれて斜面は急になっていくが、がまん、がまんでいつもより抑えながら登っていく。

そのうち、「この斜度をウロコで登り返して滑るというのはないな」というくらい急になってきたところで方針転換、最初の1本をロングで楽しむために、そこからは効率優先でぐいぐい登る。
しかしあまり登り続けているとウロコで遊ぶ時間がなくなってしまうので、適当なところで切り上げてシールを外し、滑降に移る。
下の写真で見ると「これ滑れるの?」というくらい密に木が生えているように見えるが、実際は十分に滑れる樹間がある。

IMG_1086.JPG

滑ってみると、深雪パウダーではあるが、BCクロカンでも潜りすぎてしまったりせずよく滑る、最高のコンディション。
私の滑りもいい感じ。
昨年正月のまほろば倶楽部でのレッスンから取り組んできた、テールで押す滑りが生きている感覚。

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急斜面だけでなく、下の方の中~緩斜面も予想以上によく滑って快適。

緩斜面をさらさらっと。

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空は晴れ間も見えてきた。

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もう文句なしのシチュエーション。
後は自分でつけた「スカイライン」を使って繰り返しこの斜面を滑るだけだ。
本当にウロコで登れる角度になっているかちょっと不安だったが、大丈夫。

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いくらでもラインは取れるのであちこち滑ってみるが、どこを滑っても楽しい。
これはたまらんわ。

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ずっと滑り続けていたいくらいだが、やがてまた太腿が悲鳴を上げ始める。
予定通り12時過ぎで切り上げて下ることにする。

前回は徒渉点から下はほぼ滑らず歩きだったが、今回は雪が前回よりは湿っていたのと気温が高かったのでトレースの中の雪の締まりが良く、スキーがよく滑って楽だった。
車に戻ると、予報より天候の悪化が遅れたようで晴れており、おかげで帰り道の運転もスムーズだった。

IMG_1103.JPG

林間のパウダーをウロコ板で繰り返し登って滑るというスタイルのツアーは、まほろば倶楽部のツアーで何度か連れて行ってもらい、そのとき、「わざわざ高い山に登らなくても、こんな場所でこんなに手軽に楽しく遊べるんだ。これは自分でもやってみよう」と思った。
ところが、そのつもりで自分で探してみると、適した場所というのは意外と見つからない。
地元の人ならいざ知らず、私のようにたまに山に行く者にとってはなおさらだ。

ピークハントして滑り降りる普通のツアールートの滑降中にちょうど良い斜面に行き当たることはあるが、そういうツアーの途中で腰を据えて遊ぶことはなかなかできないし、それだけのために行くにはアクセスが容易ではないことが多い。
いままでに行った中では玉原高原が一番条件が良く、だからこそ足繁く通っているが、斜面のスケールという点ではいまひとつだった。

その点、この戸隠、高デッキ山麓は、斜度、北向き斜面の雪質、適度な樹間、斜面のスケールと、私のやりたかったBCクロカン遊びにうってつけの場所。
裾野は広く、もっと北側に回り込んだらどうなんだろうとか、研究の余地も大きい。
たどり着くまでのラッセルがもう少し短く済んだらなお良いのだが、そこまで贅沢は言うまい。
今回はコンディションにも恵まれ、本当に会心のツアーだった。

2022.02.20 高デッキ山.jpg


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