2022.03.13 BCXC/平標山
BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
久しぶりの平標山は超ハードでした。
と思ったのはBCクロカンを履いていた私だけかもしれませんが…
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2022年3月13日 平標山
天候:晴
装備:(板)クナイスル・ツアーライト59(靴)NORDLAND
<コースタイム>
7:10 元橋(平標登山口駐車場)
7:47 ヤカイ沢出合
9:12 支尾根稜線
10:03~10:15 平標山
10:39 西ゼン1790m
11:19~11:25 平標山
11:38 平標山の家
12:49~12:59 林道
13:33 元橋(平標登山口駐車場)
今シーズンは本当に降雪の多いシーズンだったが、3月に入って急に春めいてきた。
今週も後半暖かい日が続いたので、春スキー気分が味わえるのではないかと期待して、久しぶりの平標山に行ってみることにした。
私は越後湯沢エリアのツアーは新幹線で行くことが多いが、今回は車。
以前のシーズンに、元橋の国道脇のスペースが駐車車両であふれるようになってしまったので、平標登山口の駐車場が除雪されるようになったと聞いていた。
国道を上がっていくと、道路脇は高い雪の壁になっていて本当に除雪されているのかちょっと心配になったが、雪の壁の間に駐車場の入り口が現れて安心する。
入ってみると、予想以上に広く除雪されていることに驚き、そしてそれがかなり埋まっていることにまたびっくり。
こんなに入山する人がいるのか。
準備をしている人たちを観察すると、スノーシューやアイゼンを用意している人が多く、スキーやスノーボードの人はむしろ少数派のようである。
私も準備をし、先行者たちに倣って駐車場から雪の上に上がる。
すぐに車道が出てくるので、そこを渡り、再度雪の上に上がったところからスキーを付ける。
私はいつも別荘地の除雪終点まで車道を歩いていたので、ここからスキーを付けるのは初めて。
地図を見ると、なるほど林の中に夏道がある。
別荘地の奥から林道に入るが、林道は雪の斜面になっている。
いつものことだが、今年は雪が多いので斜度がきついかも。
駐車場の様子から当然のことながら、前後にたくさん登山者がいる。
ヤカイ沢出合の橋を渡ったところからヤカイ沢に入っていくが、登山者はほとんど林道を直進、ヤカイ沢に進むのはほとんどスキーヤー・スノーボーダーで、ぐっと数が減る。
ヤカイ沢の開けたところから平標山を見上げると、ヤカイ沢には結構クラックが入っており、雪崩も出ていた。
今年は雪が多いので登りやすく、3時間ほどで順調に山頂に着く。
今日は、まずは久しぶりの西ゼンを滑るのが目的。
山頂からはブッシュが出ており滑れないので、松手山側に下りた肩からスキーを付ける。
このところの気温上昇からザラメを期待していたが、この標高の北面ではまだ早かった。
浅く潜る締まった雪で、BCクロカンでは厳しそう。
いざ滑り込むと、案の定、滑れないことはないが、うりゃあ!と頑張らないとスキーは回ってくれず、ときどき引っかかって転倒する。
とても快適とはいえない。
なので、あまり先には進まず登り返す。
もう少し滑りやすい雪質と思っていたので、今日は前回ひどい目にあったユウガイヒト沢をリベンジするつもりだったが、同じ北面では返り討ちに遭うのがほぼ確実と思われたので、南面を下りることにする。
晴れて陽の当たった南面笹穴沢の源頭部は、ザラメの快適斜面となっていた。
これを待ってたのよ、と気持ちよく滑る。
登りルートとの分岐まで来るが、そのまま尾根を滑る。
いい気になって飛ばしていると、スキーが引っかかって大転倒。
そこから先は雪が緩んで潜るようになり、それがだんだん深くなって、山の家につく頃にはターンも厳しくなる。
そして、山の家から下が地獄。
細いクナイスル・ツアーライト59は、超重雪に深く潜り、完全にレールにはまったようになって、全くずれない。
ボーゲン、横滑りも不可能。
スキーとしては最後の手段の斜滑降ですら、止める方法がないので角度が付けられない。
場所を選んでの斜滑降や階段下降で下りていくが、林道まではまだ相当な標高差があるのに一向に標高が落ちない。
ついに急な部分でスキーを脱いで尻セード。
これはなかなか快調だったがやがて斜度が落ちて滑らなくなる。
仕方なくまたスキーを履くが、やはり遅々として進まないので、最後は結構長くツボ足で下った。
ようやく林道に降り立った時はほっとした。
この時期、似たようなコンディションで何度苦しめられたことだろう。
やっぱりこの時期のツアーにはBCクロカンは不適か。
まあ、前から分かっていたことだが、今回特に厳しいコンディションに当たったことで、あらためて思い知らされた。
今後は、標高の高いルートや標高差の大きいルートは避ける、BCクロカンではなくテレマークにする、といったことを考えたい。
※
この後、まほろば倶楽部のホームページで、減速のためにハーフシールを貼ったまま滑る、という方法が紹介されていて、なるほど、これを使えば山の家の下のあの斜面も斜滑降+キックターンでもう少しスムーズに下りられたかも、と思った。
シールで登った後、下りの斜面が厳しい時に、安全なところまでシールを付けたまま下るというのは普通に考えることで、最近では2年前に平ヶ岳でやっているのに、シールを外して滑っているルート中にわざわざシールを貼る、ということは思いつかなかった。
そんな困難なところは避ける、というのが基本だろうが、ルート上部は最高だったが下部は最悪のコンディション、というのもよくあることなので、緊急手段として覚えておこうと思う。
ツアー記録一覧へ
久しぶりの平標山は超ハードでした。
と思ったのはBCクロカンを履いていた私だけかもしれませんが…
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2022年3月13日 平標山
天候:晴
装備:(板)クナイスル・ツアーライト59(靴)NORDLAND
<コースタイム>
7:10 元橋(平標登山口駐車場)
7:47 ヤカイ沢出合
9:12 支尾根稜線
10:03~10:15 平標山
10:39 西ゼン1790m
11:19~11:25 平標山
11:38 平標山の家
12:49~12:59 林道
13:33 元橋(平標登山口駐車場)
今シーズンは本当に降雪の多いシーズンだったが、3月に入って急に春めいてきた。
今週も後半暖かい日が続いたので、春スキー気分が味わえるのではないかと期待して、久しぶりの平標山に行ってみることにした。
私は越後湯沢エリアのツアーは新幹線で行くことが多いが、今回は車。
以前のシーズンに、元橋の国道脇のスペースが駐車車両であふれるようになってしまったので、平標登山口の駐車場が除雪されるようになったと聞いていた。
国道を上がっていくと、道路脇は高い雪の壁になっていて本当に除雪されているのかちょっと心配になったが、雪の壁の間に駐車場の入り口が現れて安心する。
入ってみると、予想以上に広く除雪されていることに驚き、そしてそれがかなり埋まっていることにまたびっくり。
こんなに入山する人がいるのか。
準備をしている人たちを観察すると、スノーシューやアイゼンを用意している人が多く、スキーやスノーボードの人はむしろ少数派のようである。
私も準備をし、先行者たちに倣って駐車場から雪の上に上がる。
すぐに車道が出てくるので、そこを渡り、再度雪の上に上がったところからスキーを付ける。
私はいつも別荘地の除雪終点まで車道を歩いていたので、ここからスキーを付けるのは初めて。
地図を見ると、なるほど林の中に夏道がある。
別荘地の奥から林道に入るが、林道は雪の斜面になっている。
いつものことだが、今年は雪が多いので斜度がきついかも。
駐車場の様子から当然のことながら、前後にたくさん登山者がいる。
ヤカイ沢出合の橋を渡ったところからヤカイ沢に入っていくが、登山者はほとんど林道を直進、ヤカイ沢に進むのはほとんどスキーヤー・スノーボーダーで、ぐっと数が減る。
ヤカイ沢の開けたところから平標山を見上げると、ヤカイ沢には結構クラックが入っており、雪崩も出ていた。
今年は雪が多いので登りやすく、3時間ほどで順調に山頂に着く。
今日は、まずは久しぶりの西ゼンを滑るのが目的。
山頂からはブッシュが出ており滑れないので、松手山側に下りた肩からスキーを付ける。
このところの気温上昇からザラメを期待していたが、この標高の北面ではまだ早かった。
浅く潜る締まった雪で、BCクロカンでは厳しそう。
いざ滑り込むと、案の定、滑れないことはないが、うりゃあ!と頑張らないとスキーは回ってくれず、ときどき引っかかって転倒する。
とても快適とはいえない。
なので、あまり先には進まず登り返す。
もう少し滑りやすい雪質と思っていたので、今日は前回ひどい目にあったユウガイヒト沢をリベンジするつもりだったが、同じ北面では返り討ちに遭うのがほぼ確実と思われたので、南面を下りることにする。
晴れて陽の当たった南面笹穴沢の源頭部は、ザラメの快適斜面となっていた。
これを待ってたのよ、と気持ちよく滑る。
登りルートとの分岐まで来るが、そのまま尾根を滑る。
いい気になって飛ばしていると、スキーが引っかかって大転倒。
そこから先は雪が緩んで潜るようになり、それがだんだん深くなって、山の家につく頃にはターンも厳しくなる。
そして、山の家から下が地獄。
細いクナイスル・ツアーライト59は、超重雪に深く潜り、完全にレールにはまったようになって、全くずれない。
ボーゲン、横滑りも不可能。
スキーとしては最後の手段の斜滑降ですら、止める方法がないので角度が付けられない。
コンディションさえ良ければいい感じのブナ林なのだが…
場所を選んでの斜滑降や階段下降で下りていくが、林道まではまだ相当な標高差があるのに一向に標高が落ちない。
ついに急な部分でスキーを脱いで尻セード。
これはなかなか快調だったがやがて斜度が落ちて滑らなくなる。
仕方なくまたスキーを履くが、やはり遅々として進まないので、最後は結構長くツボ足で下った。
ようやく林道に降り立った時はほっとした。
この時期、似たようなコンディションで何度苦しめられたことだろう。
やっぱりこの時期のツアーにはBCクロカンは不適か。
まあ、前から分かっていたことだが、今回特に厳しいコンディションに当たったことで、あらためて思い知らされた。
今後は、標高の高いルートや標高差の大きいルートは避ける、BCクロカンではなくテレマークにする、といったことを考えたい。
※
この後、まほろば倶楽部のホームページで、減速のためにハーフシールを貼ったまま滑る、という方法が紹介されていて、なるほど、これを使えば山の家の下のあの斜面も斜滑降+キックターンでもう少しスムーズに下りられたかも、と思った。
シールで登った後、下りの斜面が厳しい時に、安全なところまでシールを付けたまま下るというのは普通に考えることで、最近では2年前に平ヶ岳でやっているのに、シールを外して滑っているルート中にわざわざシールを貼る、ということは思いつかなかった。
そんな困難なところは避ける、というのが基本だろうが、ルート上部は最高だったが下部は最悪のコンディション、というのもよくあることなので、緊急手段として覚えておこうと思う。
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