2024.01.27 BCXC/戸隠
BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
23-24シーズン一発目のツアーです。
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2024年1月27日 戸隠
天候 くもり時々晴
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
7:58 戸隠イースタンキャンプ場
9:12 高デッキ山・瑪瑙山分岐
9:48 折り返し点(1500m)
10:25~10:39 高デッキ山・瑪瑙山分岐
11:46~12:40 高デッキ山西1590mピーク周辺滑降
12:49 高デッキ山・瑪瑙山分岐
13:10 戸隠イースタンキャンプ場
今シーズンは雪が遅い。
降り始めは遅くはなかったが、その後まとまった雪があまり降らず、雨が降ったりもしている。
スキー場は営業できているものの、山の雪は十分ではなく、1月下旬になっても、ヤマレコなどに上がっている記録は近場なら巻機山、平標、会津駒といった豪雪の山にほぼ限られ、それも下部は藪がひどいというもの。
しかし、この週火曜日から今季一番の最強寒波が入り、警報級の大雪。
これで山も大丈夫かと思う。
当初、三岩岳など南会津の山を狙っていたが、このエリアが一番多く降っているようで、降り始めからの積雪量は1mを軽く越えると思われた(後に上がったヤマレコの記録などによるとそこまでではなかったのかもしれないが)。
他のエリアでは降雪が弱まった金曜でも、南会津では数10cmの雪が予想され、当日も雪の予報。
リスクが高すぎると判断し、やめる。
次の候補地だった平標山、東谷山も、金曜には降雪は弱まるものの、それまでの降雪は南会津に次いで多くて(かぐらは荒天で火曜日以降まともに営業できていなかった)、BCクロカンには雪が深すぎるかもしれず、当日の天気もあまりよくない。
そこで、これらに比べれば降雪量の少ない玉原高原、戸隠に絞る。
玉原はBCクロカンで一番行っているところなのである程度予想がつく。
一方戸隠は大雪だった一昨シーズンに2回行っただけなので、今年ならどんなコンディションになっているのか見てみたいが、玉原よりさらに今回の降雪が少なく、金曜には晴れていたので、雪不足かもしれないという不安があった。
どちらにするか決められないまま出発したが、やはり未知の方に惹かれ戸隠に向かった。
長野市街から戸隠への道中はかなり標高を上げても雪が少なく、不安になる。
しかし、戸隠まで上がると、なんとかいけそうな感じ。
これまで同様、イースタンキャンプ場からスタート。
入り口では、前回2022年は雪に埋もれていた看板が出ている。
雪はスキーを履いてくるぶしあたりまで沈むくらい。
ラッセルというほどではない。
雪面には、木の枝先がたくさん頭を出している。
やはり雪が少なく灌木が埋まりきっていないのかと思ったが、夏道の上にこんなに灌木があるのはおかしい。
よく見ると、強風で落ちたカラマツなどの枝が雪にうまったものと分かる。
それなら滑降には支障はないはず。
前2回は雪はかぶっていたもののトレース跡があったが今回はない。
キャンプ場内は立木もないので夏道が全く分からず、GPS頼みで進む(まあ、夏道通りに歩く必要もないのだが)。
それでも、最初の分岐点で前方の看板に誘われて道を間違える。
しばらくして間違いに気づき、軌道修正。
これまたGPS頼みで夏道に戻る。
そこから少し進むと、周囲の状況から夏道上にいるとはっきり分かるようになる。
夏道上は雪が少し沈んでおり、そこだけ笹が露出していない。
緩やかに登りながら進んで行くと、植生がカラマツ、ダケカンバ+ブナ、カラマツと変わる。
今日は、斜度が上がってきたところでいつもより早めにシールを貼る。疲労防止。
いったんブナ林になり、またカラマツ林になって少し進んだところで、高デッキ山ルートと瑪瑙山ルートの分岐点になる。
分岐点にはピンクテープがあり、前回は埋もれていた道標が雪の上に出ていた。
分岐点からは徒渉点まで誘導するようにピンクテープが連打されている。
徒渉点は雪が十分あり不安はないが、ピンクテープ通りに進んだ対岸が壁のようになっており、一体どういう風に夏道がついているんだろうと思う。
でもまあ階段登高で突破は可能。
徒渉点を渡った先もピンクテープが連打されている。
降りてきた人を誘導するためだろうか。
ここから夏道を離れて高デッキ山方面へ向かう。
前2回はこの先の高デッキ山北西面の急斜面でかなり楽しんだが、今日は新雪の下にやや締まってずれにくそうな旧い雪の層があり、私の技術では急斜面を滑るのは不安があったので、今回は高デッキ山のピークを目指すのはやめる。
地図を見ると、高デッキ山の南南西にメロウな盆地状のところがあるので、西面を回り込んでここを見に行ってみようと、トラバース気味に登っていく。
しかし、途中の小尾根を回り込んだ先で笹が密になる。
通過できないわけではないが、滑るには不適。
その先の様子も分からないので、ここで引き返す。
戻って高デッキ山の裾野で遊んだ後、分岐点に戻って瑪瑙山への夏道上にある小ピークの北斜面を見に行こうと考えた。
高デッキ山の裾野斜面は相変わらずいい感じ。
しかし、やはりちょっと回しにくい雪質で、不格好な滑りになってしまう。
また、時々寝ている笹にブーツが引っかかって転倒させられた。
分岐点に戻って瑪瑙山ルートへ。
今度は、ウロコでどこまで進めるか、シールを貼らずに行く。
分岐点から先は、夏道が分かりにくい。
夏道が右に大きく曲がるところの手前から夏道はほとんど判別できなくなる。
大きく曲がった先、夏道がトラバースしている斜面は、木がやや密で起伏も多くトラバースは難しい。
夏道がどこかは気にせず、歩けそうなスペースを見つけて通過する。
すると、回り込んだ先はメロウなカラマツ林になっていた。
ここもピークにこだわっても仕方なさそうなので、この斜面で遊ぼうと決めて、稲妻状にスカイライン(登りルート)を構築。
雪質は高デッキ山裾野よりも北面になるここの方がよい。
スカイラインを使い、ウロコで登っては滑り、を繰り返す。
3本目くらいにちょっといい感じをつかむ。
そこから滑りがぐっと楽しくなる。
雪質はこっちの方がよかったが、高デッキ山裾野のほうが樹間が広く雪面もフラットで滑りやすかった。
ここまで来るのもそんなに登りやすくないので(特にラッセルが深いと面倒そう)、わざわざこちらに来る必要はないかも。
コンディションにもよるだろうから、もう少し来てみないと分からないか。
1時間近くここで遊んで、帰路につく。
夏道から下は、地形図から予想するより急に感じ、主に横滑り斜滑降で降りる。
分岐点の手前で登りトレースに合流。
トレースに乗って滑っていると、トレース脇のストック跡が増えており、どうも私の後にも登った人がいるようだ。
今日はそれほど潜らないので、斜度の強いところではトレースを外れた方が抵抗が少なくよく滑る。
トレースを出たり入ったりしながら滑り降り、最後はキャンプ場を歩いて出発点に戻った。
まだ雪は十分ではなくよいコンディションとはいえなかったが、戸隠研究の一環と考えれば、このくらいの降雪状況でもスキーはできることや、このくらいの深さの雪での面白さが分かり、収穫の大きいツアーだった。
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23-24シーズン一発目のツアーです。
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2024年1月27日 戸隠
天候 くもり時々晴
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
7:58 戸隠イースタンキャンプ場
9:12 高デッキ山・瑪瑙山分岐
9:48 折り返し点(1500m)
10:25~10:39 高デッキ山・瑪瑙山分岐
11:46~12:40 高デッキ山西1590mピーク周辺滑降
12:49 高デッキ山・瑪瑙山分岐
13:10 戸隠イースタンキャンプ場
今シーズンは雪が遅い。
降り始めは遅くはなかったが、その後まとまった雪があまり降らず、雨が降ったりもしている。
スキー場は営業できているものの、山の雪は十分ではなく、1月下旬になっても、ヤマレコなどに上がっている記録は近場なら巻機山、平標、会津駒といった豪雪の山にほぼ限られ、それも下部は藪がひどいというもの。
しかし、この週火曜日から今季一番の最強寒波が入り、警報級の大雪。
これで山も大丈夫かと思う。
当初、三岩岳など南会津の山を狙っていたが、このエリアが一番多く降っているようで、降り始めからの積雪量は1mを軽く越えると思われた(後に上がったヤマレコの記録などによるとそこまでではなかったのかもしれないが)。
他のエリアでは降雪が弱まった金曜でも、南会津では数10cmの雪が予想され、当日も雪の予報。
リスクが高すぎると判断し、やめる。
次の候補地だった平標山、東谷山も、金曜には降雪は弱まるものの、それまでの降雪は南会津に次いで多くて(かぐらは荒天で火曜日以降まともに営業できていなかった)、BCクロカンには雪が深すぎるかもしれず、当日の天気もあまりよくない。
そこで、これらに比べれば降雪量の少ない玉原高原、戸隠に絞る。
玉原はBCクロカンで一番行っているところなのである程度予想がつく。
一方戸隠は大雪だった一昨シーズンに2回行っただけなので、今年ならどんなコンディションになっているのか見てみたいが、玉原よりさらに今回の降雪が少なく、金曜には晴れていたので、雪不足かもしれないという不安があった。
どちらにするか決められないまま出発したが、やはり未知の方に惹かれ戸隠に向かった。
長野市街から戸隠への道中はかなり標高を上げても雪が少なく、不安になる。
しかし、戸隠まで上がると、なんとかいけそうな感じ。
これまで同様、イースタンキャンプ場からスタート。
入り口では、前回2022年は雪に埋もれていた看板が出ている。
雪はスキーを履いてくるぶしあたりまで沈むくらい。
ラッセルというほどではない。
雪面には、木の枝先がたくさん頭を出している。
やはり雪が少なく灌木が埋まりきっていないのかと思ったが、夏道の上にこんなに灌木があるのはおかしい。
よく見ると、強風で落ちたカラマツなどの枝が雪にうまったものと分かる。
それなら滑降には支障はないはず。
前2回は雪はかぶっていたもののトレース跡があったが今回はない。
キャンプ場内は立木もないので夏道が全く分からず、GPS頼みで進む(まあ、夏道通りに歩く必要もないのだが)。
それでも、最初の分岐点で前方の看板に誘われて道を間違える。
しばらくして間違いに気づき、軌道修正。
これまたGPS頼みで夏道に戻る。
そこから少し進むと、周囲の状況から夏道上にいるとはっきり分かるようになる。
夏道上は雪が少し沈んでおり、そこだけ笹が露出していない。
緩やかに登りながら進んで行くと、植生がカラマツ、ダケカンバ+ブナ、カラマツと変わる。
今日は、斜度が上がってきたところでいつもより早めにシールを貼る。疲労防止。
いったんブナ林になり、またカラマツ林になって少し進んだところで、高デッキ山ルートと瑪瑙山ルートの分岐点になる。
分岐点にはピンクテープがあり、前回は埋もれていた道標が雪の上に出ていた。
分岐点からは徒渉点まで誘導するようにピンクテープが連打されている。
徒渉点は雪が十分あり不安はないが、ピンクテープ通りに進んだ対岸が壁のようになっており、一体どういう風に夏道がついているんだろうと思う。
でもまあ階段登高で突破は可能。
徒渉点を渡った先もピンクテープが連打されている。
降りてきた人を誘導するためだろうか。
ここから夏道を離れて高デッキ山方面へ向かう。
前2回はこの先の高デッキ山北西面の急斜面でかなり楽しんだが、今日は新雪の下にやや締まってずれにくそうな旧い雪の層があり、私の技術では急斜面を滑るのは不安があったので、今回は高デッキ山のピークを目指すのはやめる。
地図を見ると、高デッキ山の南南西にメロウな盆地状のところがあるので、西面を回り込んでここを見に行ってみようと、トラバース気味に登っていく。
しかし、途中の小尾根を回り込んだ先で笹が密になる。
通過できないわけではないが、滑るには不適。
その先の様子も分からないので、ここで引き返す。
戻って高デッキ山の裾野で遊んだ後、分岐点に戻って瑪瑙山への夏道上にある小ピークの北斜面を見に行こうと考えた。
高デッキ山の裾野斜面は相変わらずいい感じ。
しかし、やはりちょっと回しにくい雪質で、不格好な滑りになってしまう。
また、時々寝ている笹にブーツが引っかかって転倒させられた。
分岐点に戻って瑪瑙山ルートへ。
今度は、ウロコでどこまで進めるか、シールを貼らずに行く。
分岐点から先は、夏道が分かりにくい。
夏道が右に大きく曲がるところの手前から夏道はほとんど判別できなくなる。
大きく曲がった先、夏道がトラバースしている斜面は、木がやや密で起伏も多くトラバースは難しい。
夏道がどこかは気にせず、歩けそうなスペースを見つけて通過する。
すると、回り込んだ先はメロウなカラマツ林になっていた。
ここもピークにこだわっても仕方なさそうなので、この斜面で遊ぼうと決めて、稲妻状にスカイライン(登りルート)を構築。
雪質は高デッキ山裾野よりも北面になるここの方がよい。
スカイラインを使い、ウロコで登っては滑り、を繰り返す。
3本目くらいにちょっといい感じをつかむ。
そこから滑りがぐっと楽しくなる。
雪質はこっちの方がよかったが、高デッキ山裾野のほうが樹間が広く雪面もフラットで滑りやすかった。
ここまで来るのもそんなに登りやすくないので(特にラッセルが深いと面倒そう)、わざわざこちらに来る必要はないかも。
コンディションにもよるだろうから、もう少し来てみないと分からないか。
1時間近くここで遊んで、帰路につく。
夏道から下は、地形図から予想するより急に感じ、主に横滑り斜滑降で降りる。
分岐点の手前で登りトレースに合流。
トレースに乗って滑っていると、トレース脇のストック跡が増えており、どうも私の後にも登った人がいるようだ。
今日はそれほど潜らないので、斜度の強いところではトレースを外れた方が抵抗が少なくよく滑る。
トレースを出たり入ったりしながら滑り降り、最後はキャンプ場を歩いて出発点に戻った。
まだ雪は十分ではなくよいコンディションとはいえなかったが、戸隠研究の一環と考えれば、このくらいの降雪状況でもスキーはできることや、このくらいの深さの雪での面白さが分かり、収穫の大きいツアーだった。
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この記事へのコメント
今年からBCクロカンを始めたのですが、コースに悩んで調べていたところ、こちらのブログにたどり着きました。
高デッキ山についての以前の記事を拝見して、長野市に住んでいる自分にぴったりだと思い、はじめての山でのBCクロカンとして訪問しました。
ターンはできずまだ直滑降で、転んでブレーキするような初心者ですが、おかげさまで楽しむことができました。
こちらのブログの記事を参考に、BCクロカンでいろいろなところに出かけようと思っています。
まほろば倶楽部さんの講習もうけてみようかと思っているところです。
ひきつづきたのしみにブログを拝見させていただきます。
ありがとうございます。
ニアミスでしたね。
というか、下山して私が車を出そうとしていた時に戻ってきた方の装備がBCクロカンで、山に来てBCクロカンの人と会うのは初めてだったので驚いたのですが、あの方がごとうへいさんだったのでしょう。
あの日が雪が柔らかいけど深すぎず、直滑降には最適なコンディションでしたね。
そうやって考えるとキャンプ場から少し進んだあたりはそこらじゅうで直滑降ができそうな。
長野市にお住まいとはうらやましいです。
戸隠よりは遠くなりますが、池の平湿原も楽しいと思いますよ。
でも今年は雪がないかな…
これからもぜひBCクロカンを楽しんで下さい。
いずれどこかでお会いするかもしれないですね笑
たしかに今年は雪が少ないようですね。。
池ノ平湿原調べてみようと思います、ありがとうございます。
菅平牧場~根子岳の斜面は広々していて、練習にうってつけでした。
YouTubeで動画拝見しました。
さらに、いまやYoutubeにはBCクロカンで山を滑っている方の動画がたくさんアップされているのを知りました。
自分は山でBCクロカンの人に会ったことがない、なんて言ってましたが、私なんかよりずっと活発に山でBCクロカンをしている方がいらっしゃるようですね。
私は山に行く回数も少ないし、今時ブログは時代遅れで。その割に凝るのでアップも遅いし。
私もYouTubeに動画を上げていた時期がありましたが、単独での動画撮影は面倒なので、自分がその場を楽しむ方を優先しちゃうんですよね…
一方で情報の質といいますか、他の人の役に立つのはブログだと思います。
動画は印象には残りますがそれだけで、ていねいに言語化された文章は記憶に残りやすいですし、知識が増えている感覚を得られる気がします。
むしろブログをかくスキル(=言語化する能力)が羨ましいです笑