★★2025.02.15 BCXC/角間山
BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
以前一度行き、もう一度と思いながら機会がなかった角間山の北面を滑ってきました。
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2025年2月15日 角間山
天候 晴れ
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
6:45 鹿沢温泉
8:10~8:30 角間山肩
9:08~9:25 1730m
10:20~10:35 1900m
10:40~10:55 1730m
11:56~12:08 角間山肩
12:41 鹿沢温泉
1月3日に西山を滑った後、下山時の尾瀬岩鞍ゲレンデでひねった膝が思ったより悪くて、復帰に時間がかかった。
いきなり山に入るのは不安なので、先々週はまほろば倶楽部でレッスン(講義)を受けてゲレンデを滑った。
奥様からこの土曜日に山に行く許可は取り付けたものの、夜に来客があって夕食までには帰宅しないといけないという制約があったので、首都圏から近くて早朝から滑れるところ、ということで湯ノ丸山をリストアップ。
積雪状況の確認のためヤマレコを調べていたら、湯ノ丸山のお隣の角間山の北面を滑った記録があった。
角間山の北面は、2014年に湯ノ丸山を滑ったついでに(?)上部を少し滑って北面ならでは雪質の良さを気に入り、また来たいと思いながらそのままになっていたところ。
木曜日の降雪の後、前日は1日晴れだったため、湯ノ丸山の雪質はあまり期待できないということもあったので、角間山北面を本格的に滑ってみることにした。
事前に地形図を準備している時、夏道が変わっていることに気づく。
以前は、鹿沢温泉の登山口から、沢の旧鹿沢スキー場側(右岸)を角間峠に一直線に登っていく道が書かれていたのだが、現在はその道の下の方は消されていて、左岸に道がつけられている。
2010年にBCクロカンでこの消された夏道をたどろうとして道が見つけられなかったことがあったので、その頃からあまり使われず荒れていた道だったのかもしれない。
今回現地に行ってみると、新しく書かれた夏道にトレースがあったので、素直にこれをたどる。
トレースの上には雪が乗っているが、新たに積もったというより、風で飛ばされてきた感じの雪。
斜度は結構あって、初めからシールを貼っておいて正解だった。
しかし、登山道にはターンできるほどの幅はなく、帰りにここをBCクロカンで下るのはしんどそうだな、と不安になる。
登山道は角間峠に向かっているので、途中で外れて角間山の肩から延びる尾根を直上する。
斜度や樹間はいい感じのスキー向きの尾根だが、昨日晴れた後の今日はクラスト気味に表面が堅くなっている。
サンクラストとウインドクラストが混ざった感じ。
下りの頃には緩んでいそうな軽いクラストだが、いずれにしても簡単ではない雪質になっているだろう。
出発から1時間半ほどで角間山の肩に到着。
広く明るい台地状で、気持ちのよいところ。
しかし山頂に向けてはびっしり木が生えており、登って滑る意味はなさそうなので、ここから滑ることにする。
これから滑る北西に落ちる沢は、まだ陽が当たらず薄暗くていい感じ。
しかし上部は結構木が密なようである。
雪はそれほど深くないが、降雪後2日目にしてまだ軽さを保っていて悪くない。
しかしやはり樹間が狭すぎる。
左の方が明るくなっているので向かっていくと、密林を抜け出して疎林に出る。
さあここからが楽しい滑降…なのだが、先々週まほろば倶楽部で教わったことがうまく実践できない。
急斜面を縦に落ちていく感じで滑ることができず、どうしても大きくターンしてしまう。
代わり映えのない滑りにもやもやする。
それでも、少し斜度が緩んだところで思い切って滑ってみると、内スキーのテールで押すというのがちょっとできた感じがする。
ちょうどそのあたりがウロコで登るのに適した好斜面だったので、登り返してさらに2本滑った。
その先も沢底付近は木がなく滑りやすい。
若干クラストした感じになってきて、快適度はやや落ちるが滑るのに支障が出るほどではない。
つかみかけた感覚を確かめるように滑る。
やがて前方を密な林に阻まれる。
GPSで位置を確認すると、この先は斜度も緩くなり、登り返しを予定していた地点である。
シールを貼って、右手の尾根に上がって登り返す。
登っていて、尾根に上がるまでの尾根側面の雪質が深さ、軽さ共にとてもいい。
尾根上に出ると、雪は風でパックされた感じになってあまり潜らなくなる。
たまにズボッと踏み抜く場所もあるが、斜度も適度で総じて登りやすい。
尾根上から、沢の対岸の尾根上の斜面を見ると、そちらも下部はメロウな疎林でなかなか良さそうだった。
さらに振り返ると、妙高や後立山連峰の山々が一望できて素晴らしい。
尾根を登って角間山の肩(私が見た記録では、こちら湯ノ丸寄りの小ピークは「西角間山」と呼ばれていた)の一段下まで来たところで、再度滑降準備。
2本目は、途中から尾根側面に入って沢に向かって滑る。
先ほどの観察通り、この尾根側面が本日ナンバーワンの快適斜面だった。
1本目の終了点と同じところで終了。
気がつけば沢の先に山が見える。
帰ってきてから、四阿山と根子岳(木の陰)であることを確認
ここから本日最後の登り返しに入る。
1本目もラッセルと言うほどのものではなかったが、それでもトレースをたどるだけの2本目の登り返しの方がかなり早い。
角間山の肩の1本目の滑降開始点まで登り返し、そこから往路を戻る。
登りの時はクラスト気味だった斜面もいまは緩んでいるが、やはり粘り着くような重い雪。
でもまあBCクロカンでもターンできないほどではない。
さらに下るとターンがしんどいような部分も出てくるが、幸いそれほど潜りはしないので、斜滑降/横滑りキックターンなども交えながら下っていき、登山道に合流する。
私の後にもう1人スキーで登った人がいたようで、私が登りで登山道を外れた先にも登山道に新しいシュプールが伸びていた。
最後、登りで危惧していた登山道の狭いところまで来ると、さすがに厳しい。
足首の柔らかいBCクロカンで一番苦労するシチュエーション。
基本は樋状の道の側面を横滑りで滑るが、時折スキーが潜ったり引っかかったりで転倒する。
緩やかな部分ではトレース上を滑るが、スピードが出すぎるとトレースを外れて減速したり。
最悪の場合はシール滑降を使おうかと考えていたが、そこまではいかずになんとか登山口まで滑ることができた。
今日は半日しか使えないという制限の中でかなり良い選択ができたと思う。
角間山は短い登りでかなり楽しめることが分かった。
今度は降雪直後のより条件の良いときに来てみたい。
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以前一度行き、もう一度と思いながら機会がなかった角間山の北面を滑ってきました。
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2025年2月15日 角間山
天候 晴れ
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
6:45 鹿沢温泉
8:10~8:30 角間山肩
9:08~9:25 1730m
10:20~10:35 1900m
10:40~10:55 1730m
11:56~12:08 角間山肩
12:41 鹿沢温泉
1月3日に西山を滑った後、下山時の尾瀬岩鞍ゲレンデでひねった膝が思ったより悪くて、復帰に時間がかかった。
いきなり山に入るのは不安なので、先々週はまほろば倶楽部でレッスン(講義)を受けてゲレンデを滑った。
奥様からこの土曜日に山に行く許可は取り付けたものの、夜に来客があって夕食までには帰宅しないといけないという制約があったので、首都圏から近くて早朝から滑れるところ、ということで湯ノ丸山をリストアップ。
積雪状況の確認のためヤマレコを調べていたら、湯ノ丸山のお隣の角間山の北面を滑った記録があった。
角間山の北面は、2014年に湯ノ丸山を滑ったついでに(?)上部を少し滑って北面ならでは雪質の良さを気に入り、また来たいと思いながらそのままになっていたところ。
木曜日の降雪の後、前日は1日晴れだったため、湯ノ丸山の雪質はあまり期待できないということもあったので、角間山北面を本格的に滑ってみることにした。
事前に地形図を準備している時、夏道が変わっていることに気づく。
以前は、鹿沢温泉の登山口から、沢の旧鹿沢スキー場側(右岸)を角間峠に一直線に登っていく道が書かれていたのだが、現在はその道の下の方は消されていて、左岸に道がつけられている。
2010年にBCクロカンでこの消された夏道をたどろうとして道が見つけられなかったことがあったので、その頃からあまり使われず荒れていた道だったのかもしれない。
今回現地に行ってみると、新しく書かれた夏道にトレースがあったので、素直にこれをたどる。
トレースの上には雪が乗っているが、新たに積もったというより、風で飛ばされてきた感じの雪。
斜度は結構あって、初めからシールを貼っておいて正解だった。
しかし、登山道にはターンできるほどの幅はなく、帰りにここをBCクロカンで下るのはしんどそうだな、と不安になる。
登山道は角間峠に向かっているので、途中で外れて角間山の肩から延びる尾根を直上する。
斜度や樹間はいい感じのスキー向きの尾根だが、昨日晴れた後の今日はクラスト気味に表面が堅くなっている。
サンクラストとウインドクラストが混ざった感じ。
下りの頃には緩んでいそうな軽いクラストだが、いずれにしても簡単ではない雪質になっているだろう。
出発から1時間半ほどで角間山の肩に到着。
広く明るい台地状で、気持ちのよいところ。
しかし山頂に向けてはびっしり木が生えており、登って滑る意味はなさそうなので、ここから滑ることにする。
これから滑る北西に落ちる沢は、まだ陽が当たらず薄暗くていい感じ。
しかし上部は結構木が密なようである。
雪はそれほど深くないが、降雪後2日目にしてまだ軽さを保っていて悪くない。
しかしやはり樹間が狭すぎる。
左の方が明るくなっているので向かっていくと、密林を抜け出して疎林に出る。
さあここからが楽しい滑降…なのだが、先々週まほろば倶楽部で教わったことがうまく実践できない。
急斜面を縦に落ちていく感じで滑ることができず、どうしても大きくターンしてしまう。
代わり映えのない滑りにもやもやする。
それでも、少し斜度が緩んだところで思い切って滑ってみると、内スキーのテールで押すというのがちょっとできた感じがする。
ちょうどそのあたりがウロコで登るのに適した好斜面だったので、登り返してさらに2本滑った。
その先も沢底付近は木がなく滑りやすい。
若干クラストした感じになってきて、快適度はやや落ちるが滑るのに支障が出るほどではない。
つかみかけた感覚を確かめるように滑る。
やがて前方を密な林に阻まれる。
GPSで位置を確認すると、この先は斜度も緩くなり、登り返しを予定していた地点である。
シールを貼って、右手の尾根に上がって登り返す。
登っていて、尾根に上がるまでの尾根側面の雪質が深さ、軽さ共にとてもいい。
尾根上に出ると、雪は風でパックされた感じになってあまり潜らなくなる。
たまにズボッと踏み抜く場所もあるが、斜度も適度で総じて登りやすい。
尾根上から、沢の対岸の尾根上の斜面を見ると、そちらも下部はメロウな疎林でなかなか良さそうだった。
さらに振り返ると、妙高や後立山連峰の山々が一望できて素晴らしい。
尾根を登って角間山の肩(私が見た記録では、こちら湯ノ丸寄りの小ピークは「西角間山」と呼ばれていた)の一段下まで来たところで、再度滑降準備。
2本目は、途中から尾根側面に入って沢に向かって滑る。
先ほどの観察通り、この尾根側面が本日ナンバーワンの快適斜面だった。
1本目の終了点と同じところで終了。
気がつけば沢の先に山が見える。
帰ってきてから、四阿山と根子岳(木の陰)であることを確認
ここから本日最後の登り返しに入る。
1本目もラッセルと言うほどのものではなかったが、それでもトレースをたどるだけの2本目の登り返しの方がかなり早い。
角間山の肩の1本目の滑降開始点まで登り返し、そこから往路を戻る。
登りの時はクラスト気味だった斜面もいまは緩んでいるが、やはり粘り着くような重い雪。
でもまあBCクロカンでもターンできないほどではない。
さらに下るとターンがしんどいような部分も出てくるが、幸いそれほど潜りはしないので、斜滑降/横滑りキックターンなども交えながら下っていき、登山道に合流する。
私の後にもう1人スキーで登った人がいたようで、私が登りで登山道を外れた先にも登山道に新しいシュプールが伸びていた。
最後、登りで危惧していた登山道の狭いところまで来ると、さすがに厳しい。
足首の柔らかいBCクロカンで一番苦労するシチュエーション。
基本は樋状の道の側面を横滑りで滑るが、時折スキーが潜ったり引っかかったりで転倒する。
緩やかな部分ではトレース上を滑るが、スピードが出すぎるとトレースを外れて減速したり。
最悪の場合はシール滑降を使おうかと考えていたが、そこまではいかずになんとか登山口まで滑ることができた。
今日は半日しか使えないという制限の中でかなり良い選択ができたと思う。
角間山は短い登りでかなり楽しめることが分かった。
今度は降雪直後のより条件の良いときに来てみたい。
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