★★2025.02.23 BCXC/高デッキ山
BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。
行ってみたかった高デッキ山北面は最高でした。
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2025年2月23日 高デッキ山
天候 くもり
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv7
<コースタイム>
10:20 戸隠スキー場
11:57 1595mピーク
12:25 高デッキ山のコル
12:37~12:54 高デッキ山
13:34 瑪瑙山・高デッキ山分岐
14:35 戸隠スキー場
先週末角間山に行ったときは寒波はお休みで、逆に帰り道はダウンジャケットを着る必要がないほど暖かかったのだが、週明けからまた大寒波で、酸ヶ湯では数年ぶりに積雪が5mに達したとか、各地で雪捨て場がいっぱいになってるとか、ニュースでは大雪のことが盛んに報じられている。
多量の積雪で安全が確保できないとしてかぐらやガーラが全面休業になった日もあった。
その大寒波はいったんやや弱まった後、この3連休に再びピークを迎えるとのこと。
私は3連休中日の日曜に山に行けることになったが、翌日のサッカーに備えた体力温存のため、今回は新幹線で行きたい。
湯沢方面は大寒波の影響をもろに受けていて降雪量が多く、雪崩リスクも高いしBCクロカンには雪が深すぎる可能性があるので、それほど降っていなくて当日の予報もくもりの戸隠に行くことにした。
戸隠は、以前、入山口の戸隠イースタンキャンプ場までバスで行けないかと調べたときには、冬季はスキー場が終点でキャンプ場まではバスは行かないということで諦めていた。
しかし、最近、アルピコ交通のウェブサイトを見ていたときに「乗り場案内」というのがあったので、戸隠エリアのバス停の位置地図を見て地理院地図と照らし合わせたら、冬季終点の戸隠スキー場バス停のところから登山道があり、いつもキャンプ場から1時間以上かけて登っている瑪瑙山・高デッキ山分岐まで平行移動でつながっているではないか。
これは使える、ということでいつか行ってみようと狙っていたのである。
長野まで新幹線、長野から8:20発の特急バスに乗る。
そんなには混まないだろうと、新幹線を降りた後トイレなど済ませてのんびりバス停に向かったら、結構人が並んでいて焦る。
時間的には2本目の新幹線でも十分間に合うのだが、始発で来てよかった。
その後も客はどんどんやってくる。
スキー・スノボ客ではないと思われる人も多く、外国人も多い。
無事乗れたバスが発車するときに見たら、びっくりするほど行列が続いていて、あと2、3台分くらいいそうだった。
各地を悩ませている大雪だが、長野市街は影響が無いようで、除雪した雪のたまり場や日陰に少し雪が残っている程度。
バスも快調に進む。
戸隠中社のバス停で10人弱の客が降りる。ほぼ外国人。
冬でも定番観光地になっているのだろうか。
戸隠エリアに入るまでのバス停は全て通過の特急バスなのに、時刻表を見ると所要時間は各停の路線バスと同じになっていて、どこが特急やねんと思っていた。
しかし戸隠エリアのバス停は降車専用ということで時間調整の停車の必要がないので、実際には時刻表よりかなり早く進んでいる。
この分なら予定より結構早く入山できそう、と思っていたら、越水ヶ原のバス停を過ぎたあたりで渋滞でピタッと止まってしまう。
バスからなので渋滞のかなり先まで見えるのだが、視界に入るカーブのところにいる先頭の車が全く動いていない。
諦めてUターンして列を抜けた車の分だけしか進まない、という状態が15分くらい続く。
バスの運転手が対向車の人から聞いている様子からすると、駐車場待ちの列らしい。
その後ようやく列が動き出したが、駐車場待ちなので一気に流れるはずもなく、またすぐに止まる。
これは手前のバス停で降りて歩いた方が良さそうだ、しかしそこまででもどれだけかかるのか、と思っていたら、一人の女性客が、運転手に「これ歩いた方が早いですよね?ここからなら歩いて行けますよね?ここで降りられますか?」と尋ねる。
すると、意外にも降りていいと言う。
登山口に向かうような田舎のバスには山に近い一定区間は自由乗降可能というようなものもあるが、そうでない限りバス停以外の場所での乗降はダメというのが普通だと思っていた。
私はもう少し進んでからと思ってその時点では降りなかったが、やはりその後も遅々として進まないので、次に自分たちも降りるという人が出てきたときに、一緒にバスを降りた。
スキーを持って歩くが、こういうときBCクロカンは軽くてほとんど苦にならない。
圧雪路も歩きやすく、また思ったよりスキー場も近くて、10分ちょっとだろうか、で越水ゲレンデに到着。
降りて大正解。バスの定刻の9:34着に対して9:50頃着で、大きなロスにはならずに済む。
コインロッカーに不要な荷物を預けて、10:20に出発。
駐車場脇の圧雪された道が登山口なのかと思って入っていくと、圧雪されているのはわずかでその先は押し出された雪が崖のようになっている。
その脇のデブリ状の部分をスキーで突破すると、下は登山道、というか林道と言ってもいいくらいの幅の切り開きになっている。
その夏道にはトレースもあった。
トレースの上には雪が乗っていて、今日は私が一番乗りのようである。
夏道は、瑪瑙山・高デッキ山分岐に向けて、ほぼ水平移動でつけられている。
初めはシールを貼らずウロコで行ってみる。
1995mピークから落ちる尾根の側面が急斜面になっていて、そこを斜上する部分などはウロコの効きづらい雪質だったら厳しいかな、というくらいの斜度だが、この日はなんとか突破できた。
このあたり、スキー場からすぐのところだが、今日は雪質も良く、滑ったら結構楽しそうである。
1本行ってみようかとも思ったが、我慢して先に進む。
尾根側面を登り切り、尾根状の部分に乗ったところで夏道のトレースを外れて、1995mピークに向かって直上する。
この広い尾根の上もしばらくは緩やかでウロコで行くが、1本上の登山道とぶつかったところ(といってもここにはトレースはなくGPSでしか確認できない)あたりでシールを貼る。
ここから1995mピークまでは結構な斜度がある、去年北面を少し滑ったところ。
場合によっては高デッキ山まで行かずこの辺で遊ぶのもいいかな、と思っていたのだが、スキー場のコースからちょっと外れるだけでアクセスできてしまうところなので、結構シュプールがあって興ざめ。
1995mピークに着くと、テレマークの大パーティーが車座になって休憩し、歓談していた。
その脇を通り過ぎると、高デッキ山南西の雪原への下りになるが、短い下りですぐに高デッキ山への登り返しになるので、シールのまま下って雪原に降りる。
雪原から高デッキ山南南東のコルに向けて登る。
広い樹林で、上を見てもコルまでの視界は効かないので、位置を確認しながらの登り。
コルからはそのまま反対側の沢に滑り込んでみるつもりだったが、雪庇が出ていてそのまま反対側には滑り込めない。
降り口を探すのが面倒だし、覗くと思ったより樹が混んでいる。
沢を滑るのは止めて、トレースのついている高デッキ山に登る。
コルからはわずかな登りで高デッキ山に到着。
山頂にはスノーシューの登山者が2パーティー6名ほど。その後私が滑り出すのと入れ違いにテレマークのガイドツアーらしきパーティーも上がってきた。
スキー場の登山口から山頂まで約2時間15分。以前戸隠イースタンキャンプ場から登ったときは3時間50分かかっているので、だいぶ時短になった(あのときはラッセルが深かったのでその分は割り引かないといけないが)。
北西の急斜面の長い上りもあるキャンプ場からのルートに比べて、体力的にも楽な印象。
もちろん、リフトを使ってしまえば超楽な訳だけど、私の場合それではつまらないので。
高デッキ山はこれまで北西面を滑ってきた。今回は以前から行ってみたいと思っていた北面を滑ってみる。
初めのうちはかなり急で樹木も混んでいる。
これまでだったら私のBCクロカン技術ではかなり苦戦するシチュエーションだったが、まほろば倶楽部受講と先週の角間山での練習の成果でスキーを素早く回せるようになり、だいぶ楽になった。
それでもターンをつなげて長く滑ることはできなかったが、斜度がやや緩くなり樹間も少し広がってくると、1本で結構長く滑れるようになってくる。
そして、「スキーを潜らせて減速する」というのはこれかな?というのを初めて感じた(内スキーのテールで、というところまでは意識できないけど)。
雪質も良く、めちゃめちゃ楽しい。
存分に楽しみ、1450m付近の緩斜面まで降りたら、左方向にトラバースしながら進む。
ウロコを使って登り気味に尾根を回り込んだら、後は夏道より下りすぎないように注意して高度を保ちながらスキー場方向へ。
瑪瑙山・高デッキ山分岐の手前の徒渉点は、これまでは夏道の場所を渡ってきたが、今回は夏道よりやや上流を難なく通過できた。いつもそうなのか、今年の大雪のおかげなのかは分からないが。
沢を渡るとすぐに、瑪瑙山・高デッキ山分岐。
今年はキャンプ場からのトレースがなく標識も埋もれてしまっていて、ピンクテープがなければ分からない。
ここからは夏道を戻るだけ、なのだがトレースがなく夏道は分からない。
高度を落とさないように注意しながら進んでいくと、1995mピークからの尾根を回り込む側面が結構急斜面になっている。
急斜面のトラバースは面倒だなあと近づいていくと、2~3mほどの幅の道がつけられていて、ウロコにちょうどよいくらいの斜度で楽に登れる。
これはいいと登っているうちに、右側の斜面を見るといい感じの斜度と樹間で楽しそうである。
そして降りたところからは緩やかな登りでこの夏道の登り口に戻れそう。
夏道を外れて滑り込んでみると、滑りも登り返しも思った通りのBCクロカン向き。
つい3本も滑ってしまう。
夏道に戻り側面を登り切って広い尾根に上がり、少し進むと朝のトレースに合流。
反対側の尾根側面でもちょっと滑ったりしながら、スキー場の入山口に戻った。
いや~、めちゃ楽しかった。
戸隠最高!
帰りは特急バスではなく、15:10発の路線バスに乗った。
スキー場を出るときには座席の半分も埋まっていなかったが、戸隠中社のバス停にほぼ外国人客の長蛇の列ができており、満車になってなお行列が残っていた。
その先は宝光社だったかで無理矢理5人乗車させると、後はバス停に客がいても断って通過していた。
(この原稿を書いている間に、SNSの投稿をきっかけに雪の戸隠奥社参道がフォトスポットとして外国人観光客の人気となり、昨年12月頃からバスの混雑が激しくなっているというネットニュースを読んだ。こういうのはどのくらい続くもんなのだろうか。)
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行ってみたかった高デッキ山北面は最高でした。
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2025年2月23日 高デッキ山
天候 くもり
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv7
<コースタイム>
10:20 戸隠スキー場
11:57 1595mピーク
12:25 高デッキ山のコル
12:37~12:54 高デッキ山
13:34 瑪瑙山・高デッキ山分岐
14:35 戸隠スキー場
先週末角間山に行ったときは寒波はお休みで、逆に帰り道はダウンジャケットを着る必要がないほど暖かかったのだが、週明けからまた大寒波で、酸ヶ湯では数年ぶりに積雪が5mに達したとか、各地で雪捨て場がいっぱいになってるとか、ニュースでは大雪のことが盛んに報じられている。
多量の積雪で安全が確保できないとしてかぐらやガーラが全面休業になった日もあった。
その大寒波はいったんやや弱まった後、この3連休に再びピークを迎えるとのこと。
私は3連休中日の日曜に山に行けることになったが、翌日のサッカーに備えた体力温存のため、今回は新幹線で行きたい。
湯沢方面は大寒波の影響をもろに受けていて降雪量が多く、雪崩リスクも高いしBCクロカンには雪が深すぎる可能性があるので、それほど降っていなくて当日の予報もくもりの戸隠に行くことにした。
戸隠は、以前、入山口の戸隠イースタンキャンプ場までバスで行けないかと調べたときには、冬季はスキー場が終点でキャンプ場まではバスは行かないということで諦めていた。
しかし、最近、アルピコ交通のウェブサイトを見ていたときに「乗り場案内」というのがあったので、戸隠エリアのバス停の位置地図を見て地理院地図と照らし合わせたら、冬季終点の戸隠スキー場バス停のところから登山道があり、いつもキャンプ場から1時間以上かけて登っている瑪瑙山・高デッキ山分岐まで平行移動でつながっているではないか。
これは使える、ということでいつか行ってみようと狙っていたのである。
長野まで新幹線、長野から8:20発の特急バスに乗る。
そんなには混まないだろうと、新幹線を降りた後トイレなど済ませてのんびりバス停に向かったら、結構人が並んでいて焦る。
時間的には2本目の新幹線でも十分間に合うのだが、始発で来てよかった。
その後も客はどんどんやってくる。
スキー・スノボ客ではないと思われる人も多く、外国人も多い。
無事乗れたバスが発車するときに見たら、びっくりするほど行列が続いていて、あと2、3台分くらいいそうだった。
各地を悩ませている大雪だが、長野市街は影響が無いようで、除雪した雪のたまり場や日陰に少し雪が残っている程度。
バスも快調に進む。
戸隠中社のバス停で10人弱の客が降りる。ほぼ外国人。
冬でも定番観光地になっているのだろうか。
戸隠エリアに入るまでのバス停は全て通過の特急バスなのに、時刻表を見ると所要時間は各停の路線バスと同じになっていて、どこが特急やねんと思っていた。
しかし戸隠エリアのバス停は降車専用ということで時間調整の停車の必要がないので、実際には時刻表よりかなり早く進んでいる。
この分なら予定より結構早く入山できそう、と思っていたら、越水ヶ原のバス停を過ぎたあたりで渋滞でピタッと止まってしまう。
バスからなので渋滞のかなり先まで見えるのだが、視界に入るカーブのところにいる先頭の車が全く動いていない。
諦めてUターンして列を抜けた車の分だけしか進まない、という状態が15分くらい続く。
バスの運転手が対向車の人から聞いている様子からすると、駐車場待ちの列らしい。
その後ようやく列が動き出したが、駐車場待ちなので一気に流れるはずもなく、またすぐに止まる。
これは手前のバス停で降りて歩いた方が良さそうだ、しかしそこまででもどれだけかかるのか、と思っていたら、一人の女性客が、運転手に「これ歩いた方が早いですよね?ここからなら歩いて行けますよね?ここで降りられますか?」と尋ねる。
すると、意外にも降りていいと言う。
登山口に向かうような田舎のバスには山に近い一定区間は自由乗降可能というようなものもあるが、そうでない限りバス停以外の場所での乗降はダメというのが普通だと思っていた。
私はもう少し進んでからと思ってその時点では降りなかったが、やはりその後も遅々として進まないので、次に自分たちも降りるという人が出てきたときに、一緒にバスを降りた。
スキーを持って歩くが、こういうときBCクロカンは軽くてほとんど苦にならない。
圧雪路も歩きやすく、また思ったよりスキー場も近くて、10分ちょっとだろうか、で越水ゲレンデに到着。
降りて大正解。バスの定刻の9:34着に対して9:50頃着で、大きなロスにはならずに済む。
コインロッカーに不要な荷物を預けて、10:20に出発。
駐車場脇の圧雪された道が登山口なのかと思って入っていくと、圧雪されているのはわずかでその先は押し出された雪が崖のようになっている。
その脇のデブリ状の部分をスキーで突破すると、下は登山道、というか林道と言ってもいいくらいの幅の切り開きになっている。
その夏道にはトレースもあった。
トレースの上には雪が乗っていて、今日は私が一番乗りのようである。
夏道は、瑪瑙山・高デッキ山分岐に向けて、ほぼ水平移動でつけられている。
初めはシールを貼らずウロコで行ってみる。
1995mピークから落ちる尾根の側面が急斜面になっていて、そこを斜上する部分などはウロコの効きづらい雪質だったら厳しいかな、というくらいの斜度だが、この日はなんとか突破できた。
このあたり、スキー場からすぐのところだが、今日は雪質も良く、滑ったら結構楽しそうである。
1本行ってみようかとも思ったが、我慢して先に進む。
尾根側面を登り切り、尾根状の部分に乗ったところで夏道のトレースを外れて、1995mピークに向かって直上する。
この広い尾根の上もしばらくは緩やかでウロコで行くが、1本上の登山道とぶつかったところ(といってもここにはトレースはなくGPSでしか確認できない)あたりでシールを貼る。
ここから1995mピークまでは結構な斜度がある、去年北面を少し滑ったところ。
場合によっては高デッキ山まで行かずこの辺で遊ぶのもいいかな、と思っていたのだが、スキー場のコースからちょっと外れるだけでアクセスできてしまうところなので、結構シュプールがあって興ざめ。
1995mピークに着くと、テレマークの大パーティーが車座になって休憩し、歓談していた。
その脇を通り過ぎると、高デッキ山南西の雪原への下りになるが、短い下りですぐに高デッキ山への登り返しになるので、シールのまま下って雪原に降りる。
雪原から高デッキ山南南東のコルに向けて登る。
広い樹林で、上を見てもコルまでの視界は効かないので、位置を確認しながらの登り。
コルからはそのまま反対側の沢に滑り込んでみるつもりだったが、雪庇が出ていてそのまま反対側には滑り込めない。
降り口を探すのが面倒だし、覗くと思ったより樹が混んでいる。
沢を滑るのは止めて、トレースのついている高デッキ山に登る。
コルからはわずかな登りで高デッキ山に到着。
山頂にはスノーシューの登山者が2パーティー6名ほど。その後私が滑り出すのと入れ違いにテレマークのガイドツアーらしきパーティーも上がってきた。
スキー場の登山口から山頂まで約2時間15分。以前戸隠イースタンキャンプ場から登ったときは3時間50分かかっているので、だいぶ時短になった(あのときはラッセルが深かったのでその分は割り引かないといけないが)。
北西の急斜面の長い上りもあるキャンプ場からのルートに比べて、体力的にも楽な印象。
もちろん、リフトを使ってしまえば超楽な訳だけど、私の場合それではつまらないので。
高デッキ山はこれまで北西面を滑ってきた。今回は以前から行ってみたいと思っていた北面を滑ってみる。
初めのうちはかなり急で樹木も混んでいる。
これまでだったら私のBCクロカン技術ではかなり苦戦するシチュエーションだったが、まほろば倶楽部受講と先週の角間山での練習の成果でスキーを素早く回せるようになり、だいぶ楽になった。
それでもターンをつなげて長く滑ることはできなかったが、斜度がやや緩くなり樹間も少し広がってくると、1本で結構長く滑れるようになってくる。
そして、「スキーを潜らせて減速する」というのはこれかな?というのを初めて感じた(内スキーのテールで、というところまでは意識できないけど)。
雪質も良く、めちゃめちゃ楽しい。
存分に楽しみ、1450m付近の緩斜面まで降りたら、左方向にトラバースしながら進む。
ウロコを使って登り気味に尾根を回り込んだら、後は夏道より下りすぎないように注意して高度を保ちながらスキー場方向へ。
瑪瑙山・高デッキ山分岐の手前の徒渉点は、これまでは夏道の場所を渡ってきたが、今回は夏道よりやや上流を難なく通過できた。いつもそうなのか、今年の大雪のおかげなのかは分からないが。
沢を渡るとすぐに、瑪瑙山・高デッキ山分岐。
今年はキャンプ場からのトレースがなく標識も埋もれてしまっていて、ピンクテープがなければ分からない。
ここからは夏道を戻るだけ、なのだがトレースがなく夏道は分からない。
高度を落とさないように注意しながら進んでいくと、1995mピークからの尾根を回り込む側面が結構急斜面になっている。
急斜面のトラバースは面倒だなあと近づいていくと、2~3mほどの幅の道がつけられていて、ウロコにちょうどよいくらいの斜度で楽に登れる。
これはいいと登っているうちに、右側の斜面を見るといい感じの斜度と樹間で楽しそうである。
そして降りたところからは緩やかな登りでこの夏道の登り口に戻れそう。
夏道を外れて滑り込んでみると、滑りも登り返しも思った通りのBCクロカン向き。
つい3本も滑ってしまう。
夏道に戻り側面を登り切って広い尾根に上がり、少し進むと朝のトレースに合流。
反対側の尾根側面でもちょっと滑ったりしながら、スキー場の入山口に戻った。
いや~、めちゃ楽しかった。
戸隠最高!
帰りは特急バスではなく、15:10発の路線バスに乗った。
スキー場を出るときには座席の半分も埋まっていなかったが、戸隠中社のバス停にほぼ外国人客の長蛇の列ができており、満車になってなお行列が残っていた。
その先は宝光社だったかで無理矢理5人乗車させると、後はバス停に客がいても断って通過していた。
(この原稿を書いている間に、SNSの投稿をきっかけに雪の戸隠奥社参道がフォトスポットとして外国人観光客の人気となり、昨年12月頃からバスの混雑が激しくなっているというネットニュースを読んだ。こういうのはどのくらい続くもんなのだろうか。)
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