★2024.02.09 BCXC/朝里岳

BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。

いまさらになりますが、書きかけてアップしないまま放置してしまっていた去年の記録です。
3日間の北海道遠征、まずは初日。

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2024年2月9日 朝里岳

天候 くもり時々晴
装備:(板)アウタバウンズクラウン(靴)Xadv8
<コースタイム>
11:35 札幌国際スキー場トップ
12:20~12:25 朝里岳
14:32 札幌国際スキー場ベース


北海道遠征にやってきた。
2泊3日、北海道留学中の息子にガイドをさせて、札幌近郊で山スキーを楽しもうという算段だ。
小学校に入る前から山に連れて行き、低学年からテレ板を履かせて山スキーを仕込んだ戦略が実を結んだ。

もともと山に行くときは細革で、プラ靴を使ったことがない私だが、近年はテレ革靴もあまり履く気が起きなくなっている。
今回も、BCクロカンだけ準備する。

早朝の飛行機で到着した千歳から札幌行きのJR快速に乗り、途中駅でガイドさんにピックアップしてもらう。
そのまま札幌国際スキー場に直行。
初日の今日はゴンドラ利用の半日コースで足慣らしだ。
それにしても、今朝羽田を発って昼前にはスキー場トップの入山地点にいるのだから、さすが北海道、ありがたいことだ。

今回の目的地は「朝里岳GTR」と呼ばれるルート。
札幌近郊のツアー記録を検索すると相当な頻度でヒットする。かなりポピュラーなルートのようである。
それにしても、北海道のツアールートは、GTRだのネオパラだの、地元民以外には分からないヤクザの符牒のような名前のものが多い。
名前だけでは地形図を見てもどこを滑るのか全然イメージ出来ないのだが、今回はまあガイドさんの後をついていけばよいので気楽である。

ルートの入り口からしっかりしたトレースがあり、次々と人が滑り込んでいく。
この日は金曜日で平日だったせいかもしれないが、その多くが外国人であることに驚く。
もはや外国人が多いのはニセコだけではないし、ゲレンデだけでもないのだ。

事前の天候チェックでは札幌近郊のスキー場は火曜あたりから雪マークがなかったので雪質を心配していたのだが、深雪とまではいかないものの、十分楽しめそうな新雪が載っていて安心する。
雪マークは出ていなくても、毎日少しずつは降っているという感じだったようだ。

2024.02.09 朝里岳_11h36m12s.JPG


スキー場からは樹林帯を緩やかに登っていく。
ガイドさんは、客のことを気にせずどんどん先を行く。
こちらが写真など撮っていると、すぐに大きく引き離されてしまう。
しかし追いつこうと急ぐばかりになるのもつまらないので、こちらもマイペースで楽しみながら登る。

2024.02.09 朝里岳_11h48m26s.JPG
2024.02.09 朝里岳_11h52m30s.JPG


やがて樹林帯を抜けてオープンバーンになる。
トレースはそこをトラバースして北側斜面に向かっているのだが、ガイドさんが「せっかくだから上に行っとく?」と声をかけてくる。
トレースを外れて緩やかなオープンバーンを登っていく。
BCクロカンなら、ここで登って滑ってと遊び回るだけでもかなり面白そう。
この日のように風が弱くて浅い新雪というコンディションなら、の話だが。

2024.02.09 朝里岳_11h59m56s.JPG
2024.02.09 朝里岳_12h02m48s.JPG


スキー場トップのスタートから45分ほどで、朝里岳山頂に到着。

2024.02.09 朝里岳_12h15m18s.JPG


山頂はさすがに風が強く、周辺の斜面も風でパック気味。
さてどんな滑りになるかと思ったら、ガイドさんはシールをつけたまま元のトレースの方に滑っていく。
地元のパウダーイーターとしては、こんなところを滑っても面白くないということらしい。

南東の急斜面の上まで移動して、シールを外す。
結構な斜度である。
雪もそこそこ深い。
あれだけの人が入っているのでノートラックとはいかないが、十分楽しめる状態。
今年の雪不足の本州ではなかなかありつけないであろうコンディション。

2024.02.09 朝里岳_12h39m26s.JPG


まずはファット板テレマークのガイドさんが快調に滑る。
私はといえば、正月休みに雪不足の白馬で滑って以来のスキーで、まだ調子が戻っていない。
正月にレッスンを受けたBテレをやってみようとするが、まだ理論編?を受けただけなので実践出来ず、言われるような減速が出来ない。
しかもこの雪、とてもよく滑ってスピードが出る。
スピードに負けて転倒を繰り返す。

斜面の下に滑りつくと、ガイドさんはシールをつけて登り返しに入る。
私は今の状態でまたこの急斜面を滑るのは厳しいので、下の方の斜度が緩んだところで練習することにする。
ウロコ登りでスカイラインを構築し、登って滑りを繰り返す。
多少は慣れてきたが、まだ全然納得出来る感じではない。

2024.02.09 朝里岳_13h03m56s.JPG2024.02.09 朝里岳_13h36m06s.JPG


しかしまあ、続けてもあまり良くなる気配もないので、ガイドさんが3本目の滑りを終えたところで、下山に入る。

少し下ると、ルートは沢の中に入っていく。
沢岸の斜面をトラバースするようにトレースがついているが、エッジが効きづらい上に直滑降での前後のバランスも不安定なBCクロカンは、こういうところは苦手種目。
難なく滑って行くガイドさんはすぐに見えなくなる。
途中、滑落したら沢に落ちてしまうようなところを緊張して通過したりしながらも、無事札幌国際スキー場のベースに戻った。

お手軽ショートルートだったが、初日の足慣らしとしては十分といえるツアーだった。

2024.02.09 朝里岳.jpg



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